子竜は再び異世界へIN檻の中?3
空間術使えないかな?
この指輪はずせれば使えるのかな?
「そんなに必死にならなくても…力封じはその指輪じゃないからね。」
仕事から帰って来たセファムが必死に指輪をはずそうとする私に言った。
「じゃ、なんで外れないようになってるの?」
うん、こんなのはめていたくないよ。
「君がはずしたがってるからね。」
セファムはそういって私の指にキスした。
「あの黒竜はまだこないみたいだね。」
セファムが迫ってきた。
いや、絶対に!
「はやく、結愛とひとつになりたいよ。」
セファムがソファーに押し倒した。
わーん、なんとかしないと!
いや、むり気持ち悪い!
「結愛は胸が大きいね。」
嬉しそうに顔寄せるんじゃない!
「竜の人体などまやかしてす、セファム。」
見たことない女の人が檻の外で言った。
宝石をじゃらじゃらつけている。
私は本もんです。
この姿以外なれません。
固定ずみです。
竜誤解しすぎだよ。
「にせものでもいい、師匠まで引っ張り出したのか?」
セファムが言った。
師匠?なんの?
「だんなさまがセファムにかかった竜の魅了魔法を破るよう命じられましたから。」
女性は右手掲げて言った。
中指に複雑なデザインの指輪をしている。
魔法使い?
「悪しき竜の魅了よ、解けよ。」
女性が言うと指輪から光が発射され檻をつつみこんだ。
なんか破れた!
空間術使える?
「師匠?余分なことをしてくれましたね。」
セファムが文字通り私を抱え込んでなにかを唱えた。
わーん、動けないよ~。
「…そんな竜のどこがいいんだか?」
師匠がため息をついた。
「異世界の竜ですよ、師匠。」
セファムが笑った。
「へー、よく捕まえましたね。」
女が興味深そうに言った。
研究対象を見るみたいな気持ち悪い目だ。
「私に研究させなさい。」
女性が言った。
「地竜王が来ますよ、そちらの個体の方が珍しいですよ。」
セファムが言った。
「そうですね…それも捨てがたいですね。」
女性が言った。
クロお兄ちゃんを研究材料にする気なの。
「く、クロお兄ちゃんにそんなことさせないの!」
私は声を絞り出した。
だって思いっきり抱き締めるんだもん。
「おや、強い竜のようだ。」
女性が獲物を狙う目をした。
「師匠、僕の花嫁は渡さないよ。」
セファムが言った。
「だんなさまの許可をもらわないとかな?」
女性が楽しそうに笑った。
「お父様がなんといっても結愛は僕の花嫁だから。」
セファムが笑った。
ち、違うもん。
あの師匠って言う人ガン見してる。
わーん、セファムだけで満杯だよ。
クロお兄ちゃん、来ないで!
絶対に怪しい実験されちゃうよ!
セファムはソロソロ離してほしいよ!




