時竜伯は恋患い
ああ、結愛、僕の可愛い麒麟はどこに言ったのだろう?
「ローラン、なにもだえてる?」
孟が言った。
「結愛がいなくなったんですよ。」
僕は悲しそうに言った。
「お前が追っかけすぎたせいじゃないか?」
孟が言った。
そんなことはないと思う。
彼女と初めてあったのは東竜公のポケットの中だった。
正確には、生まれて育児袋ではむはむ食べてるインファントドラゴン(雛竜)状態の彼女。
『竜伯、僕の子どもなんだ、抱いてみる?』
東竜公は嬉しそうに結愛を差し出した。
ああ、結愛、君は円らな瞳でキューってないてたね。
「あの瞬間から、結愛、君は僕の別格、僕の運命の番だよ。」
僕は笑った。
ああ、君が成人したら真っ先に言おう
「結愛の竜体が見たいって…。」
僕は呟いた。
「お前、不気味だわ。」
孟が失礼な事を言った。
竜体が見たい…それ乙女な成人竜に言うことは
プロポーズを時竜では意味する。
それのどこが不気味なんだ。
「孟、僕は不気味じゃない。」
僕は言った。
「その結愛はどこに行ったんでしょうね。」
時竜王様がおいでになられた。
相変わらず、小さいな。
時竜王様は時空の力がつよいので
竜体も人型も小さい。
まあ、さすがに成人されてるけど。
「竜王様、ローランが不気味なんです。」
孟が言った。
「…いつもの事じゃないですか。」
竜王様が言った。
「二人ともひどいな、僕の何処が不気味なのさ。」
僕は微笑んだ。
「うーん、結愛ちゃんは竜伯より年下で竜体がちっちゃいのに、番とかいってるところとか…。」
孟が言った。
「結愛ちゃんの隠し撮り映像みて笑っているのを私は見ました。」
竜王様が言った。
それの何処が悪いんだ。
愛しい番をみて笑ったっていいだろう?
「ほかの雄竜と話してると邪魔するし…。」
孟が言った。
当たり前じゃないか!
恋する雄竜は嫉妬深いんだ!
他の雄竜と話させるわけにいかない!
「東竜公が抱き上げた所で睨み付けるのはやめてください、彼は父親ですよ。」
時竜王様がため息をついた。
「東竜公だって雄竜です、結愛に他の雄竜の匂いがつくなんて許せません!」
僕は言った。
「おい、ローラン、父親は雄竜の範疇に入らないだろうが…だいたい、お前の親友だろ、東竜公の優斗さんはよ。」
孟が言った。
たしかに優人とは親友でだからこそ、
あの子守り竜が育児袋からだして
結愛を抱かせてくれたんだけど…。
「僕の許嫁にしたいって言うのを許してくれないし。」
僕は悶えた。
「まあ…親としては…変態の嫁にしたくないんですよね…。」
優斗がやってきて言った。
「そうですね…未来の東竜公の伴侶が…変態だとまずいっていうか。」
孟が言いやがりました。
「優斗、孟、竜王様、僕は変態じゃないよ。」
僕はきっぱり言った。
うーん、決まったこの知的な表情!
「優斗さん、そう言えば、なにかご用ですか?」
竜王様が言った。
スルーですか?
「ああ、栗落花志甫さんが…結愛の友達が、ついに結愛が滑り落ちた世界の目星を付けてくださったんです…場所がわかったら、迎えに行こうかと思うのですが…。」
優斗が言った。
優斗のエプロンの育児袋からインファントドラゴンが鼻づらを出した。
優斗はよしよしとその子を撫でて竜果草を食べさせた。
「そうですか、ぜひ、行ってあげてください。」
竜王様が言った。
「はい、でもその前に変態な親友を排斥していきます。」
優斗が僕に空間術を仕掛けた。
「優斗!僕をどこに飛ばす気だ~。」
僕は飛ばされた、時竜の里の遥か彼方まで
あの親バカ!僕の想いを見せてやる!
待ってて結愛、僕がすぐに助けにいくからね。
……ああ!優斗がどこの世界か、言う前に飛ばされた~。
すぐ、戻らないと!どこの砂浜だ?ここは?




