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子竜は事件に巻き込まれる3

うーん、梱包されてでたどころが

また、柔らかいクッションルーム?


私は宅配物のこわれもんかい?


「あの、美幼女を手にいれたと聞いたが?」

覗き窓から男が覗きこんだ。

「ええ、でも見るだけですよ。」

もう一人の男が言った。


最初の男はなめるような目で私をみてるよ。

わーん、変態?

だいたい、変装かしらないけど、あの仮面舞踏会につけてくみたいな仮面ってなにさ、

ふたりとも、つけてるし…。


「なんて、美しい幼女だ。」

うっとりと男が言った。

「ええ、掘り出し物ですよね。」

もう一人の男が言った。


私は骨董品か高級フルーツかなんかかい?

商品扱いなんだな、本当に。


「もちろん、私に売ってくれるんだろうね。」

最初の男が気持ち悪い目のまま言った。

「オークションにかけますので。」

もう一人の男が答えた。


「欲張るのも、ほどほどにな。」

最初の男がもう一人の男を睨み付けた。

「こちらも商売ですので。」

もう一人の男が愛想笑いを浮かべた。


おい、被害者の前で駆け引きするんじゃないよ。


それにしても、ティナーラさんはどこにいるんだろう?


「おや、こちらを見てるようだね。」

最初の男が言った。

「ええ、まるで極上のアメジストのような瞳でしょう?」

もう一人の男が微笑んだ。


「ここどこなの?」

とりあえずいたいけな幼児のふりしておこう。


「可愛いね♪私が絶対に競り落とすからね♪」

最初の男がねばりつくような目で言った。

「では、準備ありますので、また。」

次の男が言った。


うーん、本当にどうなってるんだろう?


「ティナーラお姉ちゃんはどうしたの?」

私は小首を傾げた。

「フフフ、きになるのなら、その子も落としてあげよう。」

気味悪い最初の男が言った。



「さてと、準備かな♪その服も似合うけど、最初の服の感じの方がお姫様みたいであってるしね♪」

次の男が言った。


そしてヒラヒラの幼児用のドレスを持ってきた。


「ティナーラお姉ちゃんはどこなの?」

絶対にいるよね、あんな襲撃したんだもん。

この悪党!


「きがえて会いにいこうね。」

男が優しそうなふりをして言った。


こいつら、プロだ。

間違いなく。


「ラリス、ファリアード様が不気味な笑いを…なるほど…この子かぁ。」

派手な格好の若い男がやって来た。

「セファムさん、ファリアード様はお得意様ですよ。」

ラリスとか言う男が言った。

「まあ、そうだけどさ…うん、ヘックゼー様も呼ぼう、値段があがるよね。」

セファムが笑った。

「まあ、この子ならフロリ商会の名前を傷つけないでしょうけどね。」

ラリスが言った。


フロリ商会?名前を傷つけるもなにも…人身販売している時点で

闇の商売だよね…。


ああ、クロお兄ちゃん、追えたかな?

キャスア捜査員でもいいんだけどな…。


幸い、私の事普通の人間の女の子だと思ってるから大丈夫だよね。


「そのリボンはこのドレスに合わないんじゃないかな?」

セファムが余分な事を言った。

「お気に入りなの、とっちゃ嫌なの。」

だってとられたら、竜体になっちゃう。

人型すぐなっても…幼児じゃないしな…。


「そうですね…。」

ラリスが考え深そうに言った。

「そうだよ、この可愛いドレスなら小さい銀のティアラつけて、同じデザインのネックレスつけてラッピングしなくっちゃ。」

セファムが言った。


ラッピングかい…でもとられたら、作戦失敗だよ。


「子供はこだわるものです、泣かれると商品価値が落ちるので取り上げるのはやめておきましょう。」

ラリスが言った。


ああ、よかったよ。


「でも、ティアラとネックレスはするんだよ、後、妖精みたいなハネつけようかな、妖精のお姫様だよ、可愛いでしょう?」

セファムが笑った。


翅ですか…竜の翼ならもってますが…。


「良い案ですね、さっそく衣装室に依頼してきます。」

ラリスが言った。


なんか、本当に組織化されたところなんだな…。

いざとなったら竜にもどって暴れるけど…。

私、せいぜい人の成人女性サイズくらいしか竜体おおきくないし…。

うまくやらないとね。

時空術つかってね。

クロお兄ちゃんでも、早く助けにきてください。

本当に荒事自信ないよー。

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