生存している現実に涙する§
人物設定は2~3話進めてから書きます
あれから5年の歳月が過ぎさりました。
…………本当にオッサンには感謝しきれねぇ。
「ジン!さっさときやがれ!」
「うるせぇ!オッサン!さっさと死ね!」
そう怒鳴り返して外套を掴んでボロボロの屋敷(つーか半壊してる)から飛び出す。
あの後、オッサン(本名不明)に拾われて今まで育てて貰った。
オッサンは俺が3歳くらいになったら、修行と称して気配を完全に消させたり、魔物の群れに投げこんでさっさと帰ったり
……うん、なんでこのオッサンの所にいるんだ俺?
その前にオッサンは俺をどうしたいんだ?
気が滅入ってきたので別の事を考えよう……
確か3歳までは自我が割と曖昧だったが今ではしっかりとしている。
とは言ってもただ3歳より前の記憶が殆どないだけで自我自体はあったと思う。
そうでもないならスラムで拾われたなんて事は覚えているわけがないだろう。まあ、どうでもいいが。
ここはどうやら元いた世界ではないらしい。俺は平和な日本に住んでいたはずなの(そのくらいしか覚えていない)に魔法や魔物なんかがいる世界を同一だとはさすがに思えない。というか文明が違いすぎる。
手紙や荷物の輸送に知能の高いブレイブバード(鷹みたいな魔物)を使い、車はなく馬車(馬型の魔物グランダーが引いている)。これはさすがに同一だとは思えない。思いたくない。
「今日はなにすんのオッサン」
「誰にも気付かれないようにこれを渡してこい」
不審に思いつつも手紙を受け取り、宛先を確認して硬直する。
「国王じゃねぇか!?」
驚いて手紙を落としかける。オッサンがさっさと行ってこいと言ってさっさとどこかへ歩いて行く。恐らく酒を飲みにいったのだろうあの飲んだくれは!
かつてない程の難易度にさまざまな方法を考えながら城の方へ歩き始めた。
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