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第八話

今回は、城東じょうとう拓己たくみ視点です


【天神学園 校長室6時】


約束通り俺は時間通りに来たのだが・・・


「だれもいねえ」


なんとか、忍び込んで校長室に入ったがあったのは一枚のプリントのみ

一瞬、時間を間違えたなどの考えもあったが、確かに6時であっていたはずだ

考えろ・・・なんで、人が少ない時間帯を選んだのか

そして、なぜ不自然にプリントを一枚だけ置いているのか

俺は興味本位でそのプリントを見た

どうやら、生徒会のメンバー表みたいだ

しかし、おかしい

年は今年だ。でも、なぜか生徒会長に俺の名前が記名されている

しかも、俺だけだ

どういうことだ?

書類を隅々まで見渡すが、俺の名前くらいしかわからない


「あら、もうきていたのですね」

「はい」


後ろから声が聞こえた

・・・ん?

あれ、おかしくないか

ドアは閉めたはずだ

なのに、開いた音がしない

俺はギギギと首を動かしながら後ろを向いた

そこには、顔は笑顔だけど青筋を立てている校長の姿・・・ぎゃああああ!!!

なんて、ことはなく普通に俺が閉め忘れているだけだった


「あれ?その書類」

「ああ、すみません。不自然に置いてあったのでつい読んでしまいました」

「まあ、それはいいですよ。目は通しました?」

「はい、一応」


まあ、おかしなとこはあるけど一応目は通した


「じゃあ、その書類の通りですからよろしくお願いします」

「は?」


書類の通り?

いや、校長先生

おかしなところがあるですけど・・・


「あと、副会長とかはそっちで決めていいので頑張ってください」


また頑張ってください!?

この人無茶振りするとき「頑張ってください」って言ったら何とかなると思ってないか!?

そんなことを感じ始めた

悪い日地じゃないはずなんだけどな・・・


「いやいや、なんで俺が生徒会長なんですか?他に適任がいるでしょ?」

「…残念ながら、あなたはこれにつかないとダメなんです」

「なんでですか?」

「だって、転入なのに目立ちすぎでしょ?」

「うっ!!」


確かに俺もちょっとは目立ちすぎたかな?とは思っていたけどストレートに言わないでほしいな


「だ、だけどそれだけで生徒会長だなんて・・・」

「あなた・・・誰に追われてたんですか?」

「・・・!!」


ようやく、わかった

俺は確かに、あの吉良さん・・学年でも上の位の魔法使いに狙われてたな


「わかりました?」

「は・・はい」


うなずくことしかできない

自分でまいた種だ

何とかしないとな

でもなあ

俺は基本的にはこういうのには向いていないだ

一匹狼

かっこいいじゃないか

・・・そう言えば、どうしてだろう?

俺の周り人が集まってくるのは

俺がついて来いとかそんなこと言ったりはしないんだけど勝手によってくんだよな

うっとうしいとかそんなことは思っていたりしないんだけど

ちょっと謎だな


「じゃあ、今度こそ出ていってください」


笑顔で俺を見る

・・・さっさと出ていけとか言いそうだな

俺は危険を感じたのでさっさと出る

そして、教室に戻ろうと廊下を歩いていると・・・


「聞いたわよ」

「聞いちゃった♪」


女の子二人が道をふさいでいた

いや、二人だけじゃない

・・・後ろにも結構男女色々いる

話が広がるの早すぎじゃない?


――――ピーポーパーポーン


「これより、生徒副会長のチームを決めます」


・・・生徒副会長のチーム?

あれ?

俺が決めていいんじゃないのか?


「それじゃあ、はじめ!!!」


放送から何かのスタートの合図が送られた

・・・その瞬間


―――――ドゴドゴドゴドゴ!!!!


「はいりなさーーーい!!!」

「こっちに入って!!!」


・・・うん

訳が分からないけど

俺はゆっくりと半回転し・・・


「ドロンッとな!!!」


全速力で逃げることにした


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