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第三話

今回も、城東じょうとう拓己たくみ視点です

【天神学園 廊下】


さて・・・どうする?

転入手続きを終えた俺は吉良さんに話しかけなければならない

しかし、俺はナンパ以外で女生徒話しかけたことはない

・・・正直ちょっとだけ苦手だ

だけどなあ、話しかけないと俺の命にかかわる!!

俺・・・死んでしまうのかぁ


「・・拓君たくくん?」

「あ?」


・・・やべ、ちょっとケンカ腰になってしまったかも・・・

でも、そんな心配は無用だった


「て・・・七菜子?」

「うん!!」


元気のいい声で返してくる

七菜子・・・俺が小学校のころに俺のケンカに巻き込まれたところ助けてそれからずっとついてきていた(校門がなぜか開いていて中学生だった)

なぜ、いるんだ?


「なんでいるんだ?お前・・・」

「え?だって、私ここの生徒だよ?」


あ、そう言えば、こいつ俺より一個しただから今年から高校生か


「それより、いつから帰ってきていたの?拓君」

「今日こっちに帰ってきて、転入手続きを終えたんだよ」

「え?じゃあ、今日からこの学校に一緒に通えるの!?」


こいつの家は俺の家、神社の近くあるから小学生の登校班は一緒だった

だけど・・俺は家に帰るつもりはない


「それは無理。俺は家に帰るつもりないからな」

「え~~~?なんで?」

「自分だけの力で生きたいんだよ」


正直なところなんの計画も立てていない

だけど・・・家に帰りたくない


「そうなんだ。残念」

「はいはい。じゃあな俺はちょっと用事があるから」

「用事?」

「ちょっと吉良って言う女子に用事がな・・・」

「七菜子も行く!!」

「・・・は?」


なぜ、こいつはいきなり大声を出したんだ?

周りの生徒達が変な視線を俺に向けている・・・

どうしてだ!!!


「あ・・・」

「お!」


不幸中の幸い!!!吉良さんを見つけた!!

だけど、どうすればいいんだ?


「あの・・大丈夫でしたか?」

「・・・何が?」


唐突すぎる質問に返す言葉が見つからない


「だって、さっき食らっていたでしょ?校長先生の魔法」

「ああ、そう言えばそうだったな」


そう言えば、こいつ俺のくらった現場見ていたんだっけな

でも、俺全然平気なんだけどな


「あと、ありがとうございます。強盗から荷物を奪い返してくれて」

「ああ、良いよ別に。俺は個人的に轢かれたから追いかけただけだからな」

「でも、よくあの状態で追いかけることができましたよね?魔法を使っている様子もなかったし」

「あれくらい、日常茶飯事だからな。慣れているよ」

「・・・拓君、まだケンカしているの?」


・・・あちゃーーー

失敗したかも。基本的には優等生は不良が嫌う。もし、嫌われたら死ぬ!!


「ケンカ?何のことだ?俺は見ての通り品行方正な・・・」

「でも、お父さんから聞いたよ?退学になったって」


―――うおーーーい!!!!

知ってんジャン。なんで聞いたの!?


「退学・・・?どういうこと?」


やばい!!疑い始めた!!

ああ!!もう!!めんどい!!


「吉良!!ちょっとついてきてくれ!!」

「え・・?え?」


おれは、強引に吉良の手を引っ張ってこの場所から逃げ出した

後ろの方で七菜子が叫んでいたけど気にしない気にしない


【天神学園 校舎裏】


「何の用?場合によって死ぬわよ?」


・・・敵意むき出し!!死ぬ死ぬ!!

相手は学年で一番強い学生

俺はそこらへんにいる一般人A

戦力の差はありすぎる!!


「ちょっと待ってくれ。何もしないから。ちょっとだけお願いがあるだけだから」


そう言った瞬間、また・・・放送が鳴り響いた


――――パ~~~ポ~~~ン!!!


「よっしゃ!!ナイスタイミング!!」


・・・ん?

後ろから声がした

そこには・・・

数十人の男子生徒がいる

あれ?ここって女子の比率の方がやたら多かったはずなんだけどな・・・


「なんのよう?」


全然吉良は答えていない

・・・おいおい、女子なんだからちょっとはビビれよ

ほんのちょっとそう思った


「やっとなんだよ・・・貴様を学年首位から引きずるにはこの力を使えばいいんだ!!!」


そう言って、もっていたガラスの球体を地面に叩き付けた

その瞬間、世界から色が・・・消えた

いや、モノクロの世界になった


「え・・?まさか・・・これは・・・」


吉良はどうようを隠しきれていない

なにがおきたんだ?

確かにビックリすることだけど・・・


「マジックアイテムの・・・マジガラ?」

「そうだ。お前を倒すためだけに発注したものだ」


へえ~~~魔法の道具ってどっかで作っているんだ

そんなのんきなことを考えていた


「マジガラの能力は数十秒間・・・魔法禁止だったわよね?」

「ああ・・・だから、この人数で割り続ければ・・・」

「!!」


・・・なるほど、確かに数分は何とかなるな

あれ?もしかして俺達ピンチか?


「そこの男!逃げたほうがいいぞ?今からその女を殺すからな」


そう言って、ナイフを取り出した

・・・あれーーーー?

俺、男子校に帰ってきた?

似たようなこと結構あったぞ?


「拓君って言ったわね?あんた・・・」

「ん?そうだけど」

「にげて・・・お願い」


・・・泣きそうな顔になりながらも俺の心配をしてくれている

はあ~~~また・・・退学かな?俺・・・

おれはそう思った


「おい!!もし、その女の味方するなら、お前も・・・」

「はいはい。御託はいいからさっさと来い」


めんどくさそうな感じで言った

・・・そう言えば、昔、七菜子にそういう態度が男の人を苛立たせるって言っていたような

火に油を注ぐ・・・そんな感じの言葉が俺の脳裏によぎった


「わかった・・・殺してやるよ!!!」

「キャアアアア!!!」


ナイフを持った男が走ってくる

・・・はあ、俺以外なら対処に困るだろうな・・・

そう思いながら・・・俺はナイフを左手で対処しながら、右手で・・・


―――――ドゴッ!!


「ガ・・ハッ」

「え?」

「さて・・・次はどいつだ?さっさと来いよ」


俺は手招きしながらそう言った


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