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スキル『万能物質』で成り上がる  作者: ゴラリ


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8/8

覚悟と旅立ち


今までの7話を一度推敲しました

大きな流れは変わっていませんが、

一部修正がありました

 


ーーーーーーー



「行くぞ」

「はい」


 教会を出て歩き出す


「カリムさんに、リクトくん、今日はお出かけかい?」

「はい!冒険者登録に行ってきます」


 近所の野菜屋を営む店主が声をかけてくれた

 その後も何人か挨拶してくれる


 近場でだけだが、交流関係も広がった


 スキルレベルが4になってから、また一ヶ月以上が経っていた。色々成長しているのだ

 


「おい、ぼけっとするな」

「あ、はい!」


 カリムさんの後を追う


 結構な時間歩いた

 町には、ランニングやら、午後の授業やら、休みの日やらに出たことはあったが、こんな所まで来たのは初めてだ。



「ここだ」


 着いたのは、町外れに建つ2階建ての建物。イカツイ武装した人々が出入りしている


 中に入ると、広い室内に机が多く並び、酒の匂いと怒号に満ちていた。

 あちこちで笑い声と罵声が飛び交ってる

 

 奥のカウンターへと向かう

 勇者や、戦争やらの噂が耳に入ってくる

  

「久しぶりだな、カリム。そいつが噂の弟子か?」


 ヤ〇ザみたいなおっさんが話しかけてきた


「おぉ、久しいな。そうだ、こいつが俺の弟子だ」

「えらく細いな。魔法使いか?」

「あぁ」


 カリムさんが目配せしてくる、

 一人でやっとけとのことだろう


 受付に向かう

 何事もなく冒険者登録が済んだ


 カリムさんの元へ戻る


「……魔法使いといえど、過保護すぎねぇか?登録したばっかなら、薬草採集とかだろ?」

「……そうだな」

「だろ?……おい、坊主、説明は受けたろ?薬草採集なんか、ちゃちゃっと一人で終わらせてこい。こいつは俺らと飲む用事があるんだ」


 ……カリムさんが同行しているのは、俺がユニークスキル保持者だからだ。俺の身に万が一があってはならないらしい。だが……


「……あぁ、そうだな、リクト、一人で行ってこい」

「はい」


 やっぱり、ここで勘付かれる方がマズイという判断のようだ。

 俺がユニークスキル保持者だとバレれば、危険が増し、俺の行動が大きく制限されてしまう

 


 受付で受けた説明のとおりに、

 北門から出て数分の草原で、薬草を採取する


 ここの薬草は分かりやすいし、かなりの量が群生しているらしい。袋3つ分を目標に採取していく


 ここには魔物も出ないと聞いている。

 ほかの冒険者もちらほら見えるし、問題なさそうだな……


 ガサッ


 草木の合間から、緑色の影が飛び出してくる

 ゴブリン……!


「な、なんで」


 ……いや、落ち着け、

 左手で木製の持ち手を取り出し

 右手でゴムと粘着弾を同時に生成する


 粘着パチンコ!


 もろに命中した。

 衝撃でゴブリンが倒れ、粘着が体を絡め取る


 更に2発ほど撃ち、完全に拘束する


 腰のナイフを抜き、近づく


「……ん?」


 違和感を感じて立ち止まる

 いま、何の躊躇もなく、当たり前かのように殺そうとしていた。


 ゴブリンのうめき声が響く


 ……これも白猫と混ざった影響か?

 


 いつもテキトーで、たまにふざけるのが俺……のはずだ。

 だが、最近は、表面上はふざけていても、

 どこか冷徹な自分がいる。

 焦ってもすぐに落ち着く。

 強靭な精神力ーー悪いことではないのかもしれない

 でも、自分が何者なのか曖昧に……


 いや、こんなこと考えても仕方がない


 ……敵を殺す。これは、前から覚悟していたことだ

 ここで改めて、それを固める

 


 俺は絶対に元の世界に帰る

 


 粘着弾で窒息死させることもできた、

 だが、俺はナイフを突き刺した



 気持ち悪い、だが、数呼吸もすれば

 心は冷たく落ち着いていた



「ふぅ……ていうか、なんで、ここに魔物が……」


 キンッキンッ


 甲高い金属音がいくつも聞こえてきた

 

 見回すと、

 ちらほらいた冒険者たちも、様々な魔物と戦っていた


「……なんだ?」


「ブモォ゙ォォォォォ」


「なっ」


 腹に響くような唸り声。

 何かが来る


 北側、声が聞こえた方向を見ると

 赤いシルエットが見えた

 デカい……向かってきてる


「……イノシシ?」


 ゴブリン達も、あれから逃げてきたんだろう。


 周りを見ると、冒険者たちは逃げ始めていた


 よし、俺も逃げよう……と思ったが

 追いつかれるな、すごいスピードだ

 逃げ遅れている人もいる


 ……やるしかない


 

 パチンコを撃った


 命中


 全くきいてないし、止まる気配もないが、こっちに気が向いた


 左の地面にパチンコを撃つ

 

 消費がデカいが……槍の生成も完了した


 いける


 自分の背後に隠すように、

 槍の尻を地面に突き立て、矛先をイノシシに向ける

 そして槍を突き立てた地面を補強した


 あの速度でこれに突っ込めば串刺しだ



 イノシシが目の前に迫る


 特性「磁力」発動


 左手に持っていた石と、

 左の地面に打ち込んだ玉が光る


 引き寄せられることで予備動作なく避けた

 これで串刺しに……


 ズンっ


 いや、途中で止まった

 クソっ


 だが、もう終わりだ!


 イノシシの周りを走り、生成していた紐を巻き付ける

「操作」も使用し頑強に


 そして、特性「粘着」発動!

 イノシシの体を絡め取る


 ブチブチ


 まだ動けるのか…!


 俺は迷わず、ナイフを眼球に突き立てた


「ぐふっ」


 暴れたイノシシに吹き飛ばされる


「ブモォォォ」

 

 暴れるイノシシを眺めていた

 ドンドンと血が流れ落ちていく

 もうじき死ぬだろう


 だが、不快感は感じなかった。

 それどころか、清々するような気持ちになった


 さっきのゴブリンにもそうだが、なぜか、心の底から湧き出るかのような嫌悪感があるのだ。うっすらと憎しみすら覚えるような……

 


 しばらくして、イノシシは動かなくなった


 


 《レベルが上がりました》

 《スキルレベルが上がりました》


  



「お前がやったのか?」

「はい」

「初の実戦だったが、どうだった?」

「大丈夫でした」

「……そうか、にしても、新人でランクDを討伐とはな……」


 カリムさんはそういってイノシシの死体を見る

 頭蓋にちょうど槍が刺さったのが致命的だったようだ


「運もあっただろうが、大きな成長だ」

「はい」

「クエスト報酬と、ボア討伐報酬はお前のものだ。好きに使え」

「マジすか」


 この怪我を理由に遊べるか……?

  

 その後ボアは回収されていき、教会に戻り、

 神聖魔法で一瞬で怪我を治され、次の日には訓練だった……






「時間の流れは早いのう、もう入学とは」

「そうですね…」

「お主なら学園でも問題ないはずじゃ。しっかり学んできなさい」

「はい、ありがとうございました」


 教会の人々と、近所の人達に見送られ、

 今から学院がある都市、フェルグラートへ向かう


 カリムさんと共に、馬車に乗り込む

 涙をこらえながら見送りに来てくれた人達に手を振った。


 ここ数日はお別れムードで、何度も別れや感謝を言ったが、まだ言い足りない


 馬車がフェルグラートへと進み出す

 

 教会の人々は快く俺を受け入れてくれて、周りの人々も俺に優しかった。

 最初にこの町にこれて、本当に良かった


 ラティムの町が、少しずつ遠ざかっていく 


 次は学びの場所だ


 


 

 




入学は次です

すいません

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