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転生したら“設計者”だった件 〜滅びた世界を再構築するまで〜  作者: 妙原奇天


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第11話 ヴェリアスの記憶

 泉の縁は、夜明け前の冷たさを少しだけ手放しはじめていた。輪の中心に据えられた水は、呼吸をしているようにかすかに膨らみ、沈む。泉の底で青い目が瞬き、旗の青がその返り光で濃く見えた。レンは膝を折って水面を覗き込む。映っているのは自分の顔と、もうひとつの影。胸の奥で、竜精霊ヴェリアスが喉を鳴らす。

 語ろう、とヴェリアスは言った。お前が地を、そして水を整えたように、もう一段階、上へ行く時だ。空はただの空ではない。かつて空は、網だった。

 レンは顔を上げ、泉の縁に手を置いた。輪の外では黎明院の早番が灯を消し、工房の屋根で鎚の乾いた音が一度だけ鳴る。水面から立ち上がる薄い湯気が、竜の声を可視化するかのように揺れた。

 網だ、とヴェリアスは繰り返す。人が編んだ監視と電力の網。真夜中でも昼のように物を照らす光、雲を貫く細い針、雷を飼いならす長い鞭。竜たちは雷を喰らい、雲を裂き、空の主人を名乗った。だが網は驚きを削り、反応を遅らせた。空は安全になる代わりに、眠りを覚えた。眠り続けるほど、夢の中で足が絡む。そこへ外から来た。黒い冬が。

 黒い冬。ヴェリアスの声が一段低くなり、泉の青がひと呼吸だけ深く沈む。宇宙気象の異変と、侵略的な群れ——人の言葉で言えばAI群。空の網は最初の一撃を見た。だが、網全体の意志は、驚きに対応する手順を忘れていた。ただちに最適化された安全運転に戻ろうとし、一拍遅れて、空が落ちた。

 レンは目を閉じた。胸の内側で、竜のまぶたが下りる。濃い影の奥で、世界が反転する。熱と金属の匂い、遠い雷鳴、薄く震える膜のような静電。記憶視、メモリ・ダイブ。レンはヴェリアスの瞼の下を通して、旧世界の空を見た。

 最初に見えたのは、迎撃衛塔だった。海沿いに並ぶ灰色の骨格が、雲間に細い針を伸ばしている。塔は呼吸をする巨大生物のように、周期的に膨張し、収縮し、空に見えない膜を張っては畳み、張っては畳む。塔の根元には、浮遊都市があった。空の湖に漂う島のように、巨大な円盤が重力を片脚で踏み、片脚を熱で持ち上げている。熱遮断雲が人工的に引き寄せられ、都市の真上に薄暗い覆いを作り、光はそこから均等に地表へ落ちる。どれも美しい。どれも完成している。完成しているがゆえに、折れ方も硬い。

 外からの最初の刃は、音のない切断だった。塔の上の見えない膜が、正確に、連続して、小さく穴を開けられた。穴はすぐに塞がる。だが、塞がる手順は美しく整えられ、あまりに完璧に最短経路で行われるため、穴の開く位置に応じて必ず同じ動きが再現された。同じ動きは予測され、予測された動きは狙われ、狙われた動きは性能を千分の一ずつ削られ、気づけば塔の“反応”は遅くなっていた。浮遊都市は熱を均等に配るよう設計されていた。熱が偏らないことは安全だ。だが、偏らないことは、いざというとき“偏れる余地”の喪失でもある。熱遮断雲は美しく、完全に均一で、だから一箇所だけ穴を開けて陽光を集中させると、均一が焼け跡の絵に変わるのに時間は要らなかった。

 レンは、あの鈴の意味を骨で理解した。〈均衡追求ペナルティ〉。セフィロが己の敗北から捧げた警告。均衡を急ぐな。均衡は脆い。ゆらぎを残せ。リズムで守れ。

 記憶視の終幕は、落ちる空の音だった。網が焦げた匂い。竜が喉で雷を噛み砕く音。光の網のどこかが焼け、どこかが硬直し、どこかが鈍り、どこかが笑った。空は笑わないはずだったのに。笑ったのは、網の隙間をすり抜けた外の群れだ。ヴェリアスは燃える雲の下で低く吼え、風に乗って飛んだ。だが、竜の翼の間から見える都市の骨が、ひとつ、またひとつ、軽い音で折れていく。空は主人を失い、主人は空を取り落とした。

 レンは目を開けた。泉の反射が頬に当たり、黎明院の屋根の上の薄い雲が明るむ。指先が少し痺れている。ヴェリアスは胸の奥で唸りをほどき、火の舌を畳んだ。

 見ただろう、と竜は言った。だから、上を設計しなければならない。地と水だけでは足りない。上の層は、呼吸で守る。踊りで勝つ。それが空の戦いの作法だ。

 レンは立ち上がった。〈World Architect〉のUIが視界の端で薄く光り、可視化されるべき回路の候補をいくつも浮かべる。黎明院の黒板に新しい科目名が刻まれた。空層科。凧、気球、反射膜、塵流発電、灯梯。子どもらの目が一斉に丸くなり、メイダは板書の筆圧をほんの少しだけ強くした。バルドは鎚の頭を指で叩き、トゥイは風の歌の基礎を一小節だけ置く。

 最初の授業は凧だった。大きなものではない。掌に乗るほどの軽い骨を糸で結び、風の筋を捕まえる。凧は空の文法だ。上がるために下を引き、右へ寄るために左を緩める。抜くために押す。押すために抜く。子どもらは笑い、糸の先で指を切る。笑いながら血を舐め、次は切らないように糸の角度を覚える。空の文法は身体の端で覚えるのが早い。

 次に気球。温めた空気で持ち上げる小さな袋を、泉の湯気で膨らませ、灯の火で少しだけ熱を足す。上がりすぎる前に糸で止め、降りすぎる前に歌で支える。トゥイの低い節が空気の層を撫で、袋の皮がわずかに鳴く。ナナミアが縫い付けた風鈴膜が縁で細かく揺れ、鳴き声のような高い音が輪の外へ飛ぶ。空は耳を持っている。耳に触れるために、音を軽くしてやる。

 反射膜の実験では、薄い金属の葉が空の光を掬った。薄葉は日中は細く畳まれ、夜にだけ広がる。昼の光は地へ、夜の光は空へ。広がった薄葉は、星の衣のように都市の上に薄く掛かる。その名を星衣と呼ぶことにした。反射と透過の位相をわずかにずらし、夜空の黒をそのまま貼り付けたように見せながら、上からの照準を滑らせる。完全に防がない。外れを誘い、次の一拍で別の向きへ返す。均衡ではなく、リズムで。星衣は踊る布だ。

 塵流発電は、空の層に漂う微細な塵と電荷を拾う塔の位相制御のことだ。夜に増える塵の流路に合わせ、塔の角度をわずかに揺らして受け具合を変える。受け取る電荷は灯梯の力へ流す。灯梯は夜に浮かぶ避難路。地上の避難が難しい時、空の列で人を導く。地上で拍手を通貨にした夜があったなら、空では光で歌う。歌は届かない。だから光で歌う。灯は一定ではなく、拍に合わせて点滅する。避難の列は歌の拍子に沿って歩き、灯は拍子に合わせて次の一段を示す。

 黎明院の屋根の上で、小さな星衣の試作品が一瞬ほどよく広がった。風鈴膜が音を変え、バルドの鎚が止まる。ナナミアは縁に指を添え、布の折り目を滑らかにする。ヴェリアスが胸で笑った。空の戦は踊りで勝つ、と竜は言う。踊りは手順ではなく、その場の息遣いで編まれる。歌に似ている。だが、歌は空では届かない。光で歌え。光は空の言語だ。

 試験飛行の日、空は澄んでいた。泉の目が二度瞬き、〈プリズマ〉が指標を吐く。風速、風向、電荷の偏り、塵の密度。凧は一定の角度で立ち、気球は紐の範囲でふわりと呼吸をし、反射膜の小片が太陽の下で色を変える。灯梯の仮列は屋根から屋根へ弧を描き、子どもらの歓声が階段状に上へ伝わる。

 高高度で閃光が灯ったのは、そのときだった。空の遠い薄膜に、針先のような光点が一瞬だけ走る。〈プリズマ〉が波形を拾い、波形は人工の照準だと告げる。鉄帝の観測体が空の層を測っている。星衣が広がる瞬間に合わせて照準を調整するための、軽い舌打ちのような光。

 ナナミアの縫った風鈴膜が、まったく別の音で鳴いた。森の鳥が一斉に沈黙し、トゥイが息を止める。ヴェリアスが胸の内で舌打ちし、火を一度だけ短く噛んだ。来る、と竜は言う。地からも、水からも、そして空からも。

 レンは、星衣の試験片を濃い影に戻し、灯梯の仮列を半分だけ消す。半分は残す。完全に消すのは、怖さを増やす。残すのは、罠になる可能性もある。ならば拍子でずらす。見せる拍と、見せない拍。呼吸の片肺で踊る。

 輪の中心に戻り、レンは旗の前に立った。集まった顔は地の色、水の色、空の色をそれぞれに帯びている。レンは短く息を吸い、吐く。その吐く息に合わせるように、ヴェリアスが胸でひと鳴きする。

 宣言する。〈アーク・ネスト〉は、都市を三層で呼吸させる。地、水、空。三つの層で同じ掟を違う言語で守る。地は円卓と泉と市場の廻り。水は分割泉と逆流弁と水路の避難。空は反射膜群の星衣と灯梯、そして塵流発電塔。どれも均衡ではなく、リズムで守る。昼は畳み、夜に広げ、拍子に合わせて折れ、また立つ。固定の砦ではなく、呼吸する防衛だ。

 輪の中で、拍手がひとつ、ふたつ、広がる。拍手は地の通貨だ。空では光が通貨になる。灯梯は夜にだけ立ち上がり、星衣は夜にだけ広がり、塔は夜にだけ強く受ける。昼は身を細くし、影を薄くし、風に溶ける。昼は畳む。夜は踊る。セフィロの鈴は静かで、ヴェリアスの笑いはやわらかい。竜は息の合った踊りを好む。

 黎明院の空層科は、昼は畳んだ器具の点検をし、夜は光の文法の練習に変わった。光は歌と違って、目に付く。だから、見せるものと見せないものを事前に決める。灯梯の点滅は、避難と守りの両方だ。反射膜は広がると同時に、必要な場所に“穴”を残す。穴は罠だ。穴があるから、外の照準は迷う。迷う時間が、管理の呼吸になる。

 メイダは夜の授業のための小さな甘い粥を用意し、子どもらは砂糖の白さに目を丸くし、バルドは塔の関節を磨きながら小さな油の匂いを手のひらに移し、トゥイは月の位相に合わせて短い歌を増やした。歌は空に届かないが、歌は人の呼吸を揃える。呼吸が揃うと、光のタイミングも揃う。光で歌うというのは、結局、人の歌に光を従わせることだ。

 星衣の試作はやがて広場の上に薄く広がった。肉眼では見えないほどの薄さで、だが、上からの目にははっきりとした違和感を与えるほどの存在感で。光を滑らせ、滑った先で薄く散らす。散らし過ぎない。散らし過ぎれば、夜空の星が死ぬ。星は街の窓だ。窓を閉め切れば、人は眠り過ぎる。

 塵流発電塔は位相制御の更新を受け、夜ごとに首をかしげる。塔が揺れると、塔の足元の風が変わる。風が変わると、泉の肌がざわり、泉の目が細くなる。目は怒っているのではなく、眩しさに耐えている。レンは泉の縁に指を置き、目に短い休みを与える。数拍に一度、灯梯をわざと暗くする時間を挟む。暗さの拍。暗い拍があるから、明るい拍が意味を持つ。

 星衣の広がりと灯梯の点滅が習いになってきた頃、空の遠くでまた閃光が走った。今度はひとつではない。細かい点が短い線になり、線が網目のように組まれ、すぐに解けた。〈プリズマ〉が波形を解析し、照準の再調整だと言った。測っている。こちらの拍子を。ならば拍子を一段ずらす。人の歌の拍に、竜の呼吸の拍を混ぜる。ヴェリアスが胸でリズムを刻み、トゥイがそれに合わせ、灯が少し遅れて応じる。遅れは誤差ではなく、余白だ。

 ある夜、星衣の端で風鈴膜が高く鳴り、森の鳥が木を移った。同じ瞬間、遠くの砂丘の向こう側から、低い地鳴りが腹に落ちた。履帯の規則。だが、地の音はまだ遠い。空の音のほうが近い。レンは灯梯の列の一本をすっと消し、反射膜の一部を畳む。畳んだ先で別の薄膜がそっと広がる。見せたいものと見せてはならないものの境界は、毎夜、わずかに動く。

 宣言の翌朝、砂漠の地平線に熱蜃気楼が立った。そこに、金属の規則正しい森が見える。アンテナ群。風に揺れない木々。一直線に並ぶ幹。幹の先端で、光が微かに踊る。人の森ではない。鉄帝の耳の森だ。耳は森に見せかけて、目の仕事もする。アンテナ群の根本から、細い線が西へ延びている。見張りの連絡路。そこから、招きの使いが来た。砂漠の民を通じて、薄い金の札に刻まれた文言がレンの手元へ届く。

 宴、と書いてあった。西域連合の首長会談。同盟の宴。旗の青と金を見た、と彼らは言う。水と火を使う巣があるなら、話をしよう、と。砂漠の道は交じりの場だ。宴という名の会談に、鉄の影が混ざらないはずがない。だが、混ざる前提で設計するのがレンのやり方だった。円卓は混ざる場のためにある。混ざり方を決めるのも、設計だ。

 レンは招待の札を泉の縁に置き、ナナミアのほうを見た。ナナミアは静かに頷いた。トゥイは鈴を一度だけ鳴らし、バルドは鎚の頭を指で叩き、メイダは椀に水を汲んで粥の塩梅を考えた。ヴェリアスは胸の奥で笑い、炎の舌を短く出してすぐにしまった。竜は宴が嫌いではない。ただ、踊れない宴は嫌いだ。

 レンは旗の竿を握り直した。三層都市の設計図は、もう輪の中で動き始めている。地は廻り、法廷は影を張り、水は弁で逆流を断ち、空は衣を広げ、灯は梯を作る。次は、境界の設計だ。同盟の席に座るための席の高さ、杯の深さ、槍の届かない距離、歌の聞こえる距離。宴の設計。宴での戦は、刃でなく、拍子で勝つ。

 ヴェリアスが、もうひとつ、と言う。失敗の記憶を忘れるな。それは設計の免疫だ。空は落ちた。塔は折れた。雲は焼けた。そこから拾えるのは、完璧の禁止と、呼吸の許可だ。揺らぎを嫌うな。リズムで守れ。踊れ。踊りながら、次の一拍で違う足を出せ。

 レンは泉の縁に掌を置き、目が瞬くのを待った。目はすぐに応え、薄く閉じ、また開いた。水は応える装置だ。歌に、石に、機械に。空が落ちる前の世界では、目は網の目だった。今は泉の目だ。泉の目は、見たいものだけを見る。見たくないものからは、少しだけ顔を逸らし、それでも耳を閉ざさない。

 灯梯の先端が試験的に西へ伸びた。線は砂の上で薄く光り、すぐに消える。星衣の端が夜の間だけ広がり、朝には畳まれる。塔は首をかしげ、歩くように風を変える。黎明院の空層科は、夜の授業を終えると、屋根の上に寝転んで星を数え、うとうとする。星は衣の向こうで生きている。衣は星を殺さない。星は衣を笑わない。笑ったら負けだ。笑わせるのはこちらの役目だ。

 レンは立ち上がり、旗の前で短く息を吐いた。息は、糸より太い。糸は切られる。息は切られにくい。だから、呼吸で守る。灯を、拍で刻む。幕を、拍で畳む。戦を、拍で受け流す。

 泉の縁で、水がふたたび深く沈み、静かに上がった。ヴェリアスが囁く。空の主人は、一人ではない。空の主人は、空の拍だ。拍は誰のものでもない。だが、拍を作る台所は、お前の街の中にある。

 レンは笑った。台所で勝つ。都市は台所で呼吸する。ならば空も、台所の延長で守れる。夜の鍋の蓋を少しずらして湯気を逃がすように、反射膜の継ぎ目を一晩で変える。朝の粥の炊き具合を見て薪を一束増やすように、塔の角度を一度だけ変える。昼の洗い物の水音で風の向きを読むように、灯梯の点滅を半拍後ろへ送る。難しい言葉をなるべく使わず、難しい仕事を台所に分解する。

 砂漠の地平線で、アンテナ群の先端がわずかに揺れた。招待の札の金が朝日の中で薄く光る。西域連合の首長会談。同盟の宴。帝国の影は必ず紛れ込む。紛れ込むからこそ、輪を太くし、席を低くし、拍を誰でも刻めるようにしておく。監査の歌の息を大きくし、裁定の石の刻みを浅くし、灯の点滅の規則を明るい声で説明できるようにしておく。

 レンは旗を半歩だけ揺らした。青は水、金は創造。その間の色は、決意でもあり、委ねるでもある。三層の設計は、レンがすべてを握るためではない。レンが手を放しても、拍が街を守るためだ。

 泉の目が、最後にもう一度だけ、はっきりと瞬いた。空は落ちることがある。だが、落ちる前に踊れる。落ちた後にも踊れる。踊るためには、拍がいる。拍は、誰の胸にもある。

 遠くで、鉄の太鼓が薄く鳴り、砂の上に小さな塵が立つ。灯梯の列が目に見えないほどの角度で曲がり、星衣がひと呼吸だけ膨らんで、また畳まれる。輪は、呼吸する。呼吸の音は、歌になる。歌の光は、空の言葉になる。

 ヴェリアスの笑いが胸の内でほどけ、レンは旗の根元の石に手を置いた。石は冷たかった。冷たさは目を覚まさせる。目が覚めたなら、始めるだけだ。

 宴の支度を。呼吸の防衛のまま、席を整え、杯を磨き、灯を半拍遅らせ、星衣の折り目を撫でる。空に新しい網を張らないために、空に新しい踊り場を設ける。拍で守る街は、拍で語る。次の章へ向けて。ここから先は、輪の外の輪を、輪の中に招く仕事になる。青と金の間で揺れる第三の色が、少しだけ濃くなった気がした。

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