33 実家じまい
2021年1月。また新しい年がやってきた。今年はいろんな意味で節目の年になる。
まず最初に、前年6月に親父がグループホームに入所して後空き家になっていた実家を処分することにした。
大邸宅ならまだしも、築50年以上経った小さな木造家屋はお荷物でしかない。我々夫婦が移り住むという選択肢も考えたが、大規模リフォームが必要なことや地域性を考えた時、おいそれとはいかない事情があった。
タイミングよく、長年空き家だった実家の隣家を買い取った不動産業者から買い取りの打診があった。おそらく2軒を潰して新築を1軒建てたいのだろう。随分と買い叩かれはしたが、現状有姿で家財道具もそのまま置いていってよいとの条件で売買契約を締結。売れそうなものは徹底的にオークション等で叩き売り、不要な食器等は、近所の人や私の知人たちに好きなだけ持って帰ってもらった。
実家に対する思いはないのか・・・?
なくはないが、今後間違いなく収入が減少し、自身の身にも何が起こるかわからない。そして親父も長くは生きないだろう。私に万が一があると、妻の良子に全てが降りかかる・・・相続の問題も考慮して、処分という決断を下した。自由の利くうちに、今後の生活の懸念材料はできるだけ潰しておきたかったのだ。
正月明けに着手した実家じまいは、1ヶ月経たずに終了した。売却費用は親父の1年分のグループホーム利用料に消えた。それでよかったと思う。




