26 家庭裁判所へ
10月中旬。私は次なる難題に立ち向かうことになった。
私は再婚である。前妻との間に子どもがおり、毎月の養育費を負担している。そして子どもが成人するまでという条件で、養育費の一部として私名義の住宅を貸与している。これにはまだ25年以上の住宅ローンが残っている。
私の収入は傷病手当金のみで、健康な時に比して収入は半分くらいに減っている。自分たちの生活をしながら養育費等もこれまで通り負担する・・・どう考えても無理である。さらには復職の目処もない。もう仕事に就けない可能性だってある。養育費だけならまだしも、住宅ローンを滞納したら、子どもは住まいを失う。何とかせねばならない。
長期休職は当の本人のみならず、その家族等にも大きな影響を及ぼす。私に退職勧奨を突き付けた人物はそこまで考えが及んでいるのだろうか・・・?
離婚の際大いに揉め、家庭裁判所の調停で離婚している。したがって、調停条項を変更するためには再度調停を申し立てる必要がある。「養育費減額調停」である。
弁護士に委任する方法もあるのだが、費用負担軽減のため自分で申立てをした。ところが相手方・・・前妻が弁護士を立ててきたため、こちらも途中からやむなく弁護士を立てることになった。調停委員会が公正というのはウソである。片一方に弁護士がつけばそちらになびくし、それでなくても女性側に有利になる傾向がある。
やはりここでも「うつ病」に対する無理解が暗い影を落とした。相手方を納得させるのはもちろん、調停委員や裁判官を納得させるのにも相当なエネルギーを要した。
ここに改めて書き記す。うつ病はれっきとした病気である。甘えではない。世の中のうつ病患者への風当たりは相当強いことを再認識させられた。
調停はとにかく難航した。不成立になったら裁判するしかない。立ち回りに細心の注意を払い、成立に2年近い期間を要した。養育費は減額され、住宅ローンが残った家は、相手方の親が買い取ってくれた。
結果論ではあるが、弁護士を立てて正解だったと思う。病人が1人で立ち回れるほど甘いことではない。調停を申立てて初めて知った事実、知らなかった方がよかったのかも知れない事実もいろいろ出てきた。この調停で、新たな小説が1本書けるくらいのさまざまなエピソードがあった。
何にせよ・・・第二の人生を歩むにあたって「膿」を出し切り、住宅ローンという末恐ろしい浪費マシーンから解放されたのはよかったと思う。
なお、弁護士費用については「法テラス」の制度を活用できる可能性がある。費用を法テラスが立て替え払いをしてくれ、後刻無利子で分割返済していくという制度である。弁護士費用も法テラス基準で決まっており、相場よりかなり安い。
私は収入要件はクリアしていたものの、資産要件が基準をオーバーしていて使えなかった。




