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お茶のみドラゴン!!

お茶のみドラゴン!!さがしもの編

 緑色の生き物。お茶のみドラゴンはお茶が大好き。トムと過ごしてます。今日は何があるかな?

 トムのおうちに住んでるお茶のみドラゴン。体が緑のこの生き物はお茶が大好き。いつも嘘をついて楽しんでる。夢は皆が幸せになれる嘘をつくこと。今日はどんな一日になるかな。




 さがしもの、さがしもの。お茶のみドラゴンはさがしものを探してるようだ。


 トムは聞く。


 「何を探してるんだい?」


 お茶のみドラゴンは答えない。


 「何を探してるかは自分の中にある。」


 トムは気になったがお茶のみドラゴンがそうしたいと言っているのだから一人にさせた。




 お茶のみドラゴンは外にゆく。


 「さがしもの、さがしもの。」




 女の子のレニに出会う。


 「何、探してるの?」


 「それは自分の中にある。」


 「それじゃ、さがしものでないじゃない。バッカみたい。」


 レニはお茶のみドラゴンを無視して歩いて行った。お茶のみドラゴンは公園に行った。




 「さがしもの、さがしもの。」


 公園には誰もいなかった。お茶のみドラゴンの影から声が聞こえた。


 「何かさがしものかい?」


 「さがしものは僕の中にある。」


 影から現れたのはチビデビ君です。彼はお茶のみドラゴンの考えが分かるようだ。


 「見つかるといいな。」


 「さがしもの、さがしもの。」




 公園ではお茶のみドラゴンはいろいろ見た。砂場、ブランコ、滑り台、ベンチの下、ごみ箱の裏、茂みの中。




 それでも見つからない。でもお茶のみドラゴンは楽しそう。小さな子供のようだ。




 夕方、公園を去る。お茶のみドラゴン。影も無くなり、チビデビ君も出なくなり、帰り道レニに出会う。学校の帰りのようだ。


 「それでさがしもの見つかったの?」


 「さがしものはもうあった。」


 「本当?見せてよ。」


 「もう見せてるよ。」


 「やっぱり見つからなかったんじゃない!!強がって、バッカじゃないの?」


 「僕の中にあるものだから。」


 「あ、そう、じゃあね。」


 さっさとかえってゆく。お茶のみドラゴンはトムの家に帰る。




 トムは部屋でお茶のみドラゴンに聞く。


 「さがしものは見つかったかい?」


 「見つかったよ。」


 「そうなんだ、良かったね。」


 それ以上はトムは聞かなかった。




 お茶のみドラゴンは夕食を食べたあとお茶をのみトムとベッドで寝る。


 「おやすみなさい、トム。」


 「おやすみ。」


 お茶のみドラゴンは寝る。




 今日見つけたもの。今日の遊び方。上手く遊べたから見つかったのだ。何かを探すって楽しいな。


 お茶のみドラゴン。どこまでもあまのじゃくなドラゴンであった。

 なんとなく、小さな子供ならありそうな話を書きました。親も子供の遊びを探すのは大変だなと思いながら書きました。皆様読んでくれてありがとうございます!!

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― 新着の感想 ―
[一言] いつも嘘をついて楽しんでいるというのは、なかなかに奇抜な動物ですね。 それを周囲が受け入れてくれているというのであれば、愛嬌のある優しい嘘なのでしょう。 今日の遊び方の中に、皆が幸せになれ…
[一言] 何を見つけるかは自分次第。相手とのやりとりのひとつひとつを楽しんでいる部分が、幼い子どものようでもあり微笑ましいです。お茶のみドラゴンのような生き方をしていたら、世の中は発見に満ちているので…
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