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こんなにかわいい女子高生なのに、どうして魔王って呼ばれるの?  作者: 牛一/冬星明
第1章『大魔人、現る』
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6-1.この世界の事を少し話してみましょう。(6話のおまけ)

本編とは余り関係ありませんが、この世界のことを説明しておきましょうか。

(飛ばして下さって問題ありません)


気になる人もいるかもしれないしね!


 ◇◇◇


この世界は神様が都合よく創られた世界みたい。


そんな気がする。


ステータスとかして、そうなのよ。


私(忍)は1ヶ月の間にいくつか試した。


転移魔法って、便利だね!


まず、世界が平って何ですか?


上空に転移して確認すると円形の世界の果てが見えた。


球体じゃないんだ。


上空でも空気が薄くならない。


回っているのは半円の天空であり、太陽も月も星の方が動いています。


壁がある訳ではないけど、最上天の上空30万kmから転移できない領域ですとAIちゃんが言ってくる。


まぁ、もしかするとどこが別の世界の映像が転写されているのかもしれないし、詳しくは判らない。


大地のテーブルは直径が60万kmもあった。


地球一周が4万kmだから滅茶苦茶に広い。


ほとんどが海だけどね。


月のまで38万kmだから、半径にするとそれより小さいか。


つまり、半径30万kmのテーブルの上に、同じく半径30万kmドーム上の宇宙が乗っかっている感じかな?


世界の果ては海が避けて滝のようになるけど、その外側は転移できない世界で行くことができない。


海の果ての滝から落ちる手もあるけど、帰って来られないような気がして止めておいた。


この世界の大陸は大きく6つあり、中央の1つ、その周辺の5つある。


配置的には、織田家の家紋『木瓜紋(もっこうもん)』のように、5つに綺麗に分かれている。


大陸の形は全部違うけどね!


中央の一番小さな大陸でもユーラシア大陸くらいある。

(島の長さは26000km、 幅は1800kmであり、約3383万平方kmの横広な歪な菱形をしている)


残る5つは様々な形をしているが、どれもその10倍以上はある大陸だったりする。


上空1万kmより上に浮いている島ですら、北海道くらいある8万平方kmもあるんだよ。


重力はあるのに物理の法則なんて完全に無視だね!


 ◇◇◇


私が転移して出てきたアルパトリア島はオーストラリア大陸(面積761万平方km)くらい、横長さ4038km、縦幅3512kmで面積709万平方kmほどある。


それで小さな島だそうだ。


まぁ、オーストラリア大陸を想像して、それを45度ほど斜めに傾けると、この島のイメージになる。


北部に大草原の台地が広がり、その南の中央部には大陸のほとんどを占める大森林が広がる。そして、南東部には3000m級の山々が北東から南西に連なっている。


北から草原、大森林、大山脈だ。


想像できたかな?


この3つが大陸の9割を占める。


この島の南西に最大の都市であるフォラス辺境伯爵の城壁都市があり、10個ある城壁町を大城壁で覆っている。


フォラス辺境伯爵領には島で唯一の港があり、大陸の皇国ウイレンシアとの航路が通っている。


フォラス辺境伯爵はこの島の統治者を兼ねているという?


統治者って、この島の1割でしょう。


この島の東海岸部から南、西の海岸部を支配しているだけよ。


東には手工業と鉱山が盛んなアモロ辺境子爵がある。


アルパトリア山脈に守られて、魔物が一番少なくのだが、大地の恵みが小さく、作物が余り育たない。


全体がテキサス州のような荒野が広がっている。


川や湖の周辺部のみ、集落が生まれ、蚕のような虫に桑っぽい葉を食べさせて繊維業が盛んであるらしい。


山には鉱山が沢山あり、アモロ辺境子爵の最大の収入になっている。


なぜ、この土地が枯れているのかと言えば、東に巨大な火山島が500年ほど噴火を繰り返していたそうだ。


その火山も100年前に鎮火したが、その火山灰が大地に覆い尽くしている。


魔女ニーサさんの話を聞いて、地質改良しないのかと聞くと笑われた。


この世界の人は地盤改良などしないようだ。


すべては精霊の力で解決するのだ。


巨大な水の聖霊石があれば、浄化と植物を育てる聖なる水が溢れ出すそうだ。


魔法万歳!


この世界では雨も降らすのも精霊の気まぐれで降るらしいので、気象とか、自転による対流圏とか、季節風も存在しない。


たぶん…………と思う。


世界観が違い過ぎる。


最近の問題は海を越えて、ニグルム大陸の島と火山島で繋がってしまった事らしい。


あちらもニグルム大陸の外れの小さな島だが、アルパトリア島より凶悪な魔物が紛れてやってくるようになったらしい。


隣の島はドラゴンの聖地と呼ばれるドラゴンが棲む島であって、魔人族の伯爵が町を治めている。


アモロ辺境子爵ははっきり言って気が気でない。


魔人が領地を離れて出てくることはないらしい?


何でも魔人族は最強の戦士族らしいけど繁殖力が低い。


寿命は200年くらいらしいけど、100年で一人しか生まれないらしく、人口を減らしたくないらしく。


よって、勝てるからと言って他国へ戦争するようなことは滅多にない。


魔女ニーサさんは怒らせるようなことさえしなければ、恐れることなないと言っていた。


なるほどね!


アルパトリア山脈を南西に下がってゆくと、尻尾カウダと呼ばれるフォラス高原(元、カウダ高原)と呼ばれる天然の城壁がある。


アルパトリア山脈を魚に例えるなら、尾びれが横に広がったような高原であり、谷間に関所を設けると魔物の侵入を簡単に塞ぐことができる。


初代フォラス辺境伯爵は大陸南西の魔物駆除に苦心したが、その魔物どもを排除すると、フォラス高原(元、カウダ高原)に関所を設けて西南部の安全を確保した。


今でも島最大の発展を遂げている。


城壁町も大城壁も過去の遺物だ。


フォラス高原を北に進むと、大森林から流れ出す肥沃な大河(アルパトリア河)が大穀倉地帯を作り出している。


フォラス辺境伯爵の分家から生まれたフェルテ辺境男爵が支配する(フェルテ辺境)男爵領である。


男爵領は(うす)のような形をした土地であり、東に大森林、南側から西に掛けてフォラス高原が広がっている。


中央部は湿地地帯であり、冬の雨季は大河の水が増水して巨大な湖と化してしまう。


丘の上には小さな城壁村がいくつもあり、人はそこで暮らしている。


ところが春になって水が引くと、大森林から土が運ばれて肥沃な大地に変わるのだ。


そこに麦などの種を植えると、秋には大穀倉地帯となる。


ゆえにアルパトリア島の食糧庫と呼ばれている。


フェルテ辺境男爵の領都は、雨季でも水に沈まない西側のフォラス高原の中腹に作られており、南北を結ぶ大街道もフォラス高原に沿って通されている。


男爵領を大きく3つに分けると、中央から南部に掛けて大穀倉地帯(湿地帯)の丘の群集部、水に沈まない北部の草原地帯、フォラス高原の一部である西の高原地帯になる。


北の草原地帯はシルバナリス川まで続き、そこまでが男爵領となる。


シルバナリス川を超えるとランツ達が住むフギテ辺境子爵領となる。


名目上、シルバナリス川より北がフギテ辺境子爵領となるので、東の大草原も含めて大陸の3割を所有しているが、実際は大草原(台地)の起伏から生まれたガンジ山地(標高800mクラス)から流れてくるガンジス川までしか領地化できていない。


シルバナリス川とガンジス川の間の距離は平均30kmであり、ガンジ山地から海岸部まで100kmほどである。


3,000平方kmが領地だ。


鳥取県より小さく、佐賀県より大きい程度だったりする。


フギテ辺境子爵領をもう少し詳しく説明すると、東に800m級のガンジ山地が南北に広がり、その下にガンジス湖という大きな湖が生まれている。


山と湖が魔物を阻んでいるので東から魔物が襲ってくることは滅多にない。


魔物は北を迂回してやってくる。


湖の周辺には森が形成されており、貴重な薬草などが採取される。


ガンジス湖からシルバナリス川とガンジス川の二本の河が西海岸まで流れ出し、南側のシルバナリス川は海岸に達するまでにアルパトリア大河と合流している。


どちらも川もよく氾濫しており、川の道が変わると領地が変わるので、フェルテ辺境男爵、フギテ辺境子爵が領地で揉めることはしばしば起こっているそうだ。


まぁ、その度にフォラス辺境伯爵が仲介するので問題ないらしい。


フギテ辺境子爵は領都以外に西海岸に漁村4村を保有しており、一番北側の漁村がランツの育った漁村であり、ソフィアの故郷らしい。


ソフィアの故郷の漁村はガンジス川を遡って、領都クライシムに魚を入れているけど、残り3つの漁村はすべて南部にあり、シルバナリス川を遡って、フェルテ辺境男爵領都に魚を入れている。


10年ほど前のシルバナリス川の氾濫で支流一つが漁村の北側を走ったとき、フェルテ辺境男爵領はその漁村も我が領地とか言い出して、フギテ辺境子爵と一触即発の事態まで進んだことがあった。


魚の関税が馬鹿にならない。


フギテ辺境子爵からフォラス辺境伯爵へ通過する荷持に関税が駆けられないのに、魚に関税が掛かるのはおかしいという主張をいった?


フェルテ辺境男爵からフギテ辺境子爵に運ばれる小麦にも関税が掛かっている。


フギテ辺境子爵は小麦の関税を排除するなら魚の関税を免除すると言ったそうだ。


そりゃ、そうだ。


しかし、フェルテ辺境男爵は通行税を免除しているから、小麦の関税は当然だと言って譲らなかった。


元々、フェルテ辺境男爵はフォラス辺境伯爵領だった。


男爵領が独立したから伯爵領と男爵領で二重に税を取るのはおかしいということで通行税は免除になった。


関税を取られないのは、フギテ辺境子爵は当然の権利と思っている。


そもそもフォラス辺境伯爵領に関税を払っている。


通行するだけで通行税などトンでもない話だった。


そんな経緯や利害を無視して、自らの損得だけを追求する男爵の家風にはフギテ辺境子爵も困っている。


まぁ、私には関係ないか!


ところでランツ達が私と会った場所は、領都から北の90km、東に180kmほど進んだ所なんだよ。


そこから3日で領都に帰ったのよ。


道もロクにないのに時速6kmを15時間も歩ける冒険者の体力が凄いと思うわ。


来るときはその倍以上の時間を掛けて進んだみたいだけどね!


ランツ達は草原の中央部って言っていたけど、全然中央部じゃないのよ。


横長さが4038kmもある大陸ですよ。


海岸から200km程度って、10分の一にも達していません。


草原にある魔力溜まりの中でも西の端です。


敢えて指摘するつもりはないけどね。


ホント、スケール感の違和感が半端ないよ。


 ◇◇◇


この異世界って、24時間じゃないんだよ。


最初に来たときは昼だったのに、いつの間にか夜になった。


しばらくは早寝をして、早朝の狩りを楽しんだ。


1ヶ月くらいで昼と夜が変わるから、向こうとこっちは1日で1時間くらいのズレがある。


異世界だからね!


体幹時間が長いのか、実際の1日が長いのかの判断が難しい。


まぁ、いいか!


転生は普通のことだった!~3度目の人生、転生チートしてもそんなに巧くいくわけじゃないのよ~

https://ncode.syosetu.com/n6740fh/

「転普」のように地図を書いていいけど、休みが1日潰れるんですよね。

あった方がいいのか?

無くても問題ないのか?

それが問題です。



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