呪い
あなたが私を見ないから
あなたが他所に行こうとするから
私はあなたに呪いをかける
私以外に目がいかないように
私以外の女を好きにならないように
不安だからぎゅっと束縛しておきたくて
私以外をぎゅうっとなんてしたくならないように
だから私は呪いをかけるの
だからあなたに呪いをかけるの
この指輪がその契約の証
この指輪がその呪いの証
毎日食事を作って私と同じ物を食べさせて
毎日掃除をして居心地のいい場所を作って
だから私はあなたを呪うの
きっと私しか見れないように
そんな不器用な私を
結局あなたは笑ってくれる
呪われたのはどっちだったのだろう
今はもうどっちでもいいや
ただあなたが傍で
あなたの傍で
笑っていられるのだから