表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

300文字小説

紅茶

作者: 林 秀明

紅茶を注ぐ妻の姿が艶めかしい。

そう思ったのはいつだったか分からないが、そんな事はどうでもいい。


「あなた、紅茶を入れたわよ」

「あぁ、ずっと眺めていたい」

「紅茶を?」

「ん?」


目線を下げ、口角を少し上げると、妻はまたかというような顔で口を尖らせる。子供のような困ったしぐさをすると、妻は質問をあきらめてくれる。


「また紅茶を入れてくれないか?」

「ついさっき飲んだ所じゃない?」

「あと半分でいいから」


妻はあきれた顔でゆっくりと立ち上がり、キッチンへと向かう。さぁ、もうすぐだぞと僕の興奮は高まってくる。


「ぎゅるるる」急に腹痛が・・腹を抑えながら、トイレへ向かう。


「私をそんな目で見ないで、気持ち悪い」妻は入れたての紅茶をぶっかけてきた。


火傷をする痛みよりも、妻に攻撃される快感に私は喜びを感じた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ