第十三話真っ黒な涙
すいませんが急に飛びます(汗)
次回のお話でちゃんと決着をつけますので
しばし歯がゆくても目を瞑ってください(涙)
すいません
僕の入った特別学科
通称「専属」クラスは、多くを二番目に向かうやつらの集まりらしい
世界の中には一番になるために生まれたやつらがいるらしい
世界――――つまり、上にたつ者として生まれたやつのみが
世界を手にする
そんな世の中があってたまるか
要はそいつらを上手く使ってこの世の中どうにかやったりましょかーっていうやつらしかいないってことなわけで・・・
「まぁまぁ、そんなに気を落とさないの〜〜〜〜〜」
みたいな声くらい誰かかけてくれたっていいのに・・・
一番目が社長だとすれば、二番目には誰が来る?
その二番を争うクラスらしい。
例えば、社長を使って自分がおいしい思いしようとか?
秘書だけどもはや自分が会社のトップだとかおえらいさんだとかあああぁぁああああああぁぁぁぁぁああぁぁぁぁあっぁあぁぁっっ!!!!!?????
ま。僕の勝手な想像なんですけどね!!!!!←←←←←
「・・・・なんて迷惑な妄想なんだろ。」
「え?かんなぎさん?何か言いましたかっ?」
「んんんー?なんでもないよぉ?」
聞こえなかったから聞き返したのに、かんなぎさんは首をふるふる横に振った
いつものにんまりスマイル「気のせいか。」と思ってみる。
でもやっぱりかんなぎさんはなにか言いたげな表情
聞いても答えてはくれないようなので、僕は話をさきに進めることにした
「それで。要するに僕はこれからどうしていけばいいんですか・・・・・?」
「え?」
「え?っじゃないですよ!!!!!!!」
大体今日の授業とかめちゃくちゃだろ!
あんなの普通大学レベルだよ!
俺まだベクトルも習ってないんだからねっ!?
つか将来別に経理とかさぁっ経済とかさぁっ
僕は基本的にそういう取り締まる感じ向いてないわけ!
わかるでしょ!?高校だってぎりぎりで入学試験パスしたんだからねっ!?
それがなんかしんねーけど特待生扱いでこっち引っ張られてきちゃったからたまんねーのっての!
「かんなぎさん、俺の学力レベルなめてませんか・・・・?」
「へっ?」
えぇええぇぇぇえええぇぇぇえええぇぇぇええぇ?
「へっ?」って何。「へっ?」って。
何。俺はあの人(目の前の後光王子様様)に何聞いたの?
日本語通じませんか?あ。違うか。俺が英語で話さないとこの人には伝わんないかもしんない。
だってかんなぎさんって名前かんなぎっていうけどなんか外見は―――――――
「なんていうか、イギリス人?(イメージ)」
「え?ちょ、あのっ繭くん?何の話??僕がわかる話?」
「いや、あの。すいません、俺の勉強不足で日本語が・・・・あ、違う。イギリス語が????」
「―――――――――繭くん。ちょっといいかな?」
「はい・・・・?」
少しだけ雰囲気の違うかんなぎさんの声に、俺の考えていた思考は完全にストップした
「あのね。別に僕は君の学力のレベルとか、そういうことを気にしてるんじゃないの」
「え?違うんですか?」
「うん。全然違うかな。っていうかすごく?正反対かもしれないなー」
はははと力なく笑うかんなぎさんの顔はなんていうかものすごく
ささやかっていうにはなんだか意味が足りないような
少しというには、大きすぎるような
そのくらいのわずかな言葉の間の
まぎらわしいような悲しい顔をした。
俺には、その顔の――――表情の意味がわからない
「あのね、ほら、あれでしょ。あのクラス」
君のことをどういう意味で意識した?
君が想像していた「学校生活」だった?
君が思い描いていた「始まり」をむかえられた?
「なんだか僕にはとてもそうは見えなくてね」
たしかに
大半の生徒は寝てるし、先生は一人も注意しないわ
逆になんか脅されておどおどしてるし
いきなりタンカ切るやついるし
俺には何故かしょっちゅう嫌がらせ会うたび会うたび違うやつがしてくるしっ
てか何なんだよ初対面のくせに・・・・・
いじめだろあれいじめだろっ!?
アカラサマに公衆の面前で公開処刑じゃないかっ
ちょっと違うのは殺されないくらいだ
あんなの心の中で何度泣き出したかわかんねーっての!!!!!!!
「いや、繭くん。落ち着いて」
(・・・・それよりも繭くんにこんな妄想癖よりも危険な考えたらとまらなくなる感じやめてほしいなー)
と、今かんなぎが心のそこから思っていることは、あえて大人なので言わないでおいた。
知らないことのほうが良いっていうこともあるよね・・・・・?
だよね!?
―――――――ちなみにこのかんなぎの答えが出ることは皆無だろう
「だって、俺これからどうしたらいいんですか?」
馴染めないんだもんオーラ全開の俺。もういい
ここまでされたらゴネテヤル。もう口きかないもん。
俺だって怒っちゃうんだからなぁーっ
「繭くんっキャラがもうなんか定まんないからっ!」
「俺もういいですよ。こんなわけわかんない学校きちゃったし。友達とかぜってぇできないっぽいし・・・・・」
何もかも投げやりになってきた俺に、かんなぎさんはまた『そんな風』にやさしく笑う
少しだけ、胸がきりきりする。
やっぱり誰かを困らせてるのはあんまり気持ちが良いとは言えないのかな
あぁ。どうしよう?あやまるのってこの場面だとなんかおかしいのかな・・・?
俺がそんなことを考えていたとき、かんなぎさんが困ったような声で言った
「もうそんなこといわないのー。ほらほら、言葉遣いとかも変わってきてるよ?僕ってさっきまで言ってたのに、『俺』って――――」
「――――・・・・・・っ」
俺って言ってた
意識はしてない。
違う。
いつも意識してた。『僕』って使う―――――――『僕』を意識してた。
だって消えそうなんだ。
僕って言ってないと忘れそうなんだ。
そんなのは嫌で。忘れてしまうのはなんだか怖くて
今はあの場所にも行けないからもっと
もっと怖くて
なんだかどんどん
「色あせていくから。」
「ん?何が?繭くん?」
僕の好きだった人のことが、どんどんかすれて、忘れてしまうかもしれなくて
「怖くて呼んでるんです。っていうかこのほうがなんとなく頭良さげに聞こえませんか?」
あの人と同じみたいになれたらどんなにいいだろうって考えるんだ
「ははは。そうなんだー。僕はあんまり変わらないと思うんだけどなぁ」
意味のわからない僕の問いにも、やさしく笑って答えてくれた
にこにこ笑うかんなぎさんの顔がなんだか深く胸に刺さる
どんどん何かがあふれ出して、俺の中はすぐに涙でいっぱいになる
真っ黒な涙
どうしてかなんて、答えはすぐ出る
暗記していたみたいに。最初からそう思ってたみたいに
宿題の回答を丸写しして、そのまま黒板にずらずら書きなぐったときみたいな
嫌な感じ
覚えてないのに、名前を呼んで
いないのに、焦がれて
俺はなんなんだろう?
まだ背中を追いかけたかったの?
憧れじゃないのは、知ってるけど
今の俺には、あの人の前で笑っていられるほど
勇気も元気も何も無い
むしろ今の残念な姿を見られたら、
『なにしてるの』
っていうんだろうな。
あー。どうしても今思い出に帰りたい。
でもそれはできないから
「でも。『僕』がんばりますよかんなぎさん」
「、っ?どしたの急に?」
「だってちょっとくやしいじゃないですか!」
そうかなぁって言うかんなぎさんに向けて満面のスマイル
「とりあえず明日から友達作ってみますね!」
心の中では、あなたに笑ったんですよ?
聞いてますか?
神楽さん