透明泥棒
怒りは諦めに変わって
身体は穢れて
錨を下ろしても不安なままで
溜息は濁って
息も止めて眠っていようか
朝が来るまで死んだように
嘆きは儚く霧散して
空気は淀んで
風船を飛ばしても期待外れで
喜びは削って
息も止めて眠っていようか
雨が降るまで消えたように
泣く場所は無いようなもので
奇跡を待っていて
客観的であるほど責め立てるのは
やはり自分自身で
他者の悪口も愚痴も言えないから
嫌いなのは私だと
理由は黙って 暗いって
正解って誰が決めたの?
愛なんてとっくに知らないよ
盗まれちゃった
奪われちゃった
返して、返して、私の心を