表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星屑のワルツを踊ろう  作者: 白銀このえ
1/6

はろー、みなさん

今日はとあるバレエとピアノの名門高校の入学式。

私はバレエで推薦をもらったことでこんな名門に入ることが決まった。

本当にすごい学校で、様々な功績を残した人達は卒業後の海外留学が約束される。

ここをイヤになって辞める生徒も多いらしく卒業をすることさえ難しいことだそうで。

私だって一人の女の子。

それなりに出会いを求めてたりもする。

ピアノでもバレエでもいいからイケメンな先輩とかいないかなぁって思ったり。


クラスには女の子しかいなくてもう何あの子めっちゃかわいい!って言うなんとも言えない百合モード。(男女別クラスだとこうなる)


式まではずーっと百合な雰囲気に巻かれながらコソコソ隠れながら過ごした。

一応授業もあるらしく制服もある。

ただ校則はバレエやピアノについてだけ制服に関しては全く触れてない。

必修授業の出席とかはいろいろあるみたいだけどわりと緩め。


入場で初めて別クラスの子とか男子、ピアノ専攻の女子、男子を見たけどあまりにも美形が揃いすぎてる気がする。

しかも入場曲の祝典行進曲はピアノ専攻の男の先輩が弾いてる。かなりのイケメン…。

お近づきになりたいなぁ……。とか思ったけどきっとこの女子校と男子校が合わさったみたいな学校では私も百合っ子になるんだわ……。嗚呼、無念。

点呼が始まり、めぼしいイケメンや美人の名前を覚えようと必死になる。

明らかにこれは私も百合っ子になる傾向ですね。はい。


「園田 棗」

「はいっ!」


名前を呼ばれて無駄に元気に返事をして若干恥ずかしくなる。やめろ、皆そんな驚きの目で見るな。私が一番驚きだ!!!!

しかもピアノの先輩もこっちを見て小さく笑ってる。すっごい恥ずかしいんだけど!!!先輩もそんなに見ないで!でも笑った顔も綺麗だから怒るに怒れない。くそう!


「ね、君、園田さん、だっけ?」

「はいそうですが笑いに来たなら帰ってください」


軽く睨むように後ろを向けば先程如何にも

(コイツ馬鹿だな)というように笑ってたピアノの先輩で。

ビックリして目を軽く見開いてる。oh......なんとも申し訳ない。


「あぁ、先輩でしたか。多大な御無礼、申し訳ない。それではさようなら!!!」

「別に気にしてないよ。急に話しかけてごめんね。俺は三年でピアノ専攻の三上 詩音。よろしくね」


にこっ、と言うような社交辞令的笑みを見せられた。社交辞令ならいらぬ!!!!!!

しかもなんで私に話しかけてきた!他にもコメディアン的なやつとかたくさんいたでしょ!?なんで私なのよーーーっ!?!?


「……えっと、?」

「だから、三上 詩音」

「はぁ……。三上先輩ですね。はい」

「うん。いろんなところでお世話になると思うからよろしくね」

「はぁ。絶対無いと思いますけどその時はこちらこそ」

「すぐ、わかると思うよ、俺のいった意味」

「へー。そうですか。それでは、さようなら」

「うん。またそのうち」


(もう殆ど会わないと思いますけどね!!!)

なーんて思いながら教室に向かって歩く。

教室に着いてから、先輩の言ってた意味がやっとわかる。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ