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日常

2025年4月ここは日本である。現在地は『福井自治区』そう過去に福井県と呼ばれていた場所である。さらに言えば日本政府もない。今日本を統括しているのは地方政府である。


5年前に状況は急変した。それまでは毎日学校に行って、家に帰れば母がご飯を作ってくれていて、兄弟がいて父・母・兄・弟・祖父・祖母そして俺と7人で暮らしていた。

兄弟喧嘩はたまにはしたが、そこまで仲が悪かったわけでもない。学校はどちらかというと楽しくなかった。まあ最近よく効くいじめられっ子である。俺の外見もガリ痩せで身長も高いため、余計に痩せている感が強調されてくる。俺も何か言われるとすぐ頭に来てしまい、言い返してしまうのだ。そのせいで余計にいじめられた。まあ楽しくは無い生活ではあったが・・・この時のほうがまだましであったと思う。

そうまだ『普通』に生きていけたから。


2020年4月に起こった出来事は今でも忘れない。学校に行ったがすぐに地震が発生して校庭に避難。だが魔物が現れ大混乱におちいる。今度は体育館に逃げ込んだが、そこから数日出られない状況になってしまった。なんとか大人達も学校に避難を始め、家族も集まって来て集団で防衛をしていた。そこからの生活はしばらくが地獄が続いた。


そして、現在の福井自治区となって生活できるレベルまで行くのに、半年がかかった。そこまでの死者は数え切れず。全世界で人口が一気に1/6まで減少した。




今住んでいる所は福井自治区川西町である。学校を中心に約二キロ円状に防壁が出来上がっている。魔物・魔族の進入防止だ。さらに遠くに光の壁が見える。これは結界魔法で魔物の侵入を防いでいる。防壁から結界まで農地が広がっている。防壁と結界魔法ができるまでに地震発生から数ヶ月もかかった。


防壁や結界出来上がってから人が住めるようするまでさらに数ヶ月がかかった。町として機能するまで丸一年必要だった。


人々の心は疲れ・疲弊してきていた。だが生きていかなければならないのだ。


町の暮らしは昔にタイムスリップしたような状況に様変わりしてしまった。水道・ガス・電気が止まってしまったからだ。だが現代の技術を生かしながら、生活を確保した。

その一つ目が太陽光発電である。太陽光パネルを集めて町の電気を確保した。

二つ目はインターネット・通信衛星である。通信衛星が無事であったおかげで他の場所の情報を知ることが出来た。

三つ目は車社会であったこと。福井県は車が無いと生活が出来ない場所であった。スーパーや病院など車でないと行けない場所が多かった。そのおかげで鉄や部品が多く手に入った。炉や機械で部品を加工し、防具・武器・生活用品を作っていけた。


これらを人々がなんとか集め、生活空間を確保された。




問題は食料であった。



今までは、輸入でいろいろな食材が世界から入ってきたが、海にも魔物が出現したことで漁も船での輸送も不可能になってしまった。陸では魔物によって田畑は荒らされ、食べる食材がほとんど無い状態になってしまった。道路も魔物が徘徊するようになり、安全に行く道がなくなってしまった。また、海外との輸入が無くなってしまった為、ガソリンも入らなくなり交通手段も無くなってしまったのだ。

だが、インターネットがあったおかげで情報は入ってきたのだ。その中には魔物も種類によって食べれることが判明した。倒した魔物を解体して、食料にしたのだ。


ここ川西は田んぼが広がる田園地帯であった。JAの倉庫に米がたくさん貯蔵されていたのが幸いして、しばらく食べつなぐことが可能であった。


うわさで聞いたのだが、都市部は食料で暴動が起きていたそうだ。

食べるものが無かったらそうなる。



過去と大きく変わったのは、全世界で冒険者ギルド協会が設立されたことだ。本部はアメリカである。


この冒険者ギルドから魔物・魔族に対する知識が広まっていった。この冒険者ギルドが生活での大分を支えてくれるようになったのだ。


各世界で政府と並ぶ存在で冒険者ギルドが存在するようになった。そう現在では冒険者ギルドがないと生活できない状態になった。


冒険者ギルドは多くの役割をこなしていた。食料の調達である。冒険者が倒してきた魔物を買い取り、解体して市場に流していた。防壁・結界の維持である。町に防壁を築きこれの補修。町周辺を結界で多い魔物の進入防止である。これだけ聞いても重要な役割である。

また、冒険者の育成・孤児の育成も行っていた。孤児院と学校だある。生きていくには教育が必要であった。過去とだいぶ教育は変わってしまったが、現段階で生きて行く知識・術を教えてくれる。


俺は冒険者ギルドの中学校に通っている。中学校では主に魔法での戦い方・武器での戦い方・医療知識・冒険者知識・ダンジョン知識・魔物知識・魔族知識など戦闘知識や戦う術を教えてもらえる。今まで通りの中学校も存在する。国語・数学・社会・理科など、こちらを学ぶ学校も存在はする。こちらの学校は自治区が管理・維持させてはいる。

一般市民は冒険者ギルドの学校に通っている。昔で言えば県立中学校が冒険者ギルドの学校で私立中学校が自治区管理の学校である。

まだ、中学生では体力面でまだ、大人まで戦いが出来ない部分が多かった。死亡率が年齢が下がるにつれて高いのもあって、冒険者ギルド規定で16才までは町周辺での狩り以外は認めない決まりになっている。

結界のすぐ近くで戦っていれば、危なくなってもすぐ結界の中に逃げ込めば安全だからだ。ただ結界も万能では無くたまに強い魔物によって進入されている。


この結界に侵入してきた魔物の討伐にも冒険者ギルドから『クエスト』として発注される。このクエストを期日以内に成功すると成功報酬も貰える。また、クエストにもランクがあり段階は19にも分かれている。同じく冒険者にもギルドランクがあり、同じく19段階に分かれている。ランクはSABC~OPQRで分かれている。例えばRのクエストの内容は採取クエストで薬草・野菜・鉱物を採ってくることだ。

ちなみに俺のランクはQランクである。このランクはゴブリン・ウルフの討伐クエストや距離が離れてた場所でしか採取できない物のクエストが出てくる。

ランクごとのクエストを何回もこなしてギルドランクを上げていくことが出来る。自分のランクの上下のクエストも受けることは出来るが、Pランクからのクエストは俺一人では無理な物が多く、パーティーを組んで複数で挑まないと無理だった。




そうだから俺は学校が終わって、槍を片手に草原に出て一匹だけでいるウルフを狙って戦った。

これで今晩のおかずを確保出来たと思い。うれしい気分になれた。








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