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プロローグ1

 

 未来、2025年4月は春のいい日差しに人々が活気に満ち溢れているはずであった。


 未来、日本は平和で穏やかな土地であるはずであった。


 未来、家族や友人達と桜の木の下で料理を囲んで花見を楽しんでいるはずであった。


 未来 皆日本人はこんなことを願っていた。平和にいつまでも暮らすと。



現状は・・・・・














2025年4月1日ここは日本である。



「うおーーーーーーー!」


俺は声を張り上げて『槍』を『魔物』に突き刺した。


「グゥーーーー」


一匹のウルフに槍が突き刺さる。そして、腰の剣を抜き止めの一撃を腹の中心めがけて突き刺す。

しばらくして息絶えたのを確認した。


「ふぅーーー やっと殺せた。」


これでやっと今晩の『おかず』が手に入った。






状況と名前が変わったのは5年前。2020年この年を人類はこう呼んでいる『災魔降臨の年』と。










2020年4月1日の日本時間で朝8時15分、全世界に地震が発生した。震源地は無い。地球全体が振動したのだ。それと同時に太平洋ど真ん中に突如未確認の『浮遊島』後に魔島と呼ばれる島が現れた。そして全生命体が聞いた。『パリン!!』音のしたその方角を見、ガラスが砕ける音がして光る物が飛んで行くのを、だが人類はその後が大変であった。突如に全世界で異変が発生した。ファンタジーの世界の生物『魔物』が発生、または動物・植物の魔物化が確認されたからだ。これは突如に同時に起きた。


 変化はそれだけに留まらなかった。地響き共に世界各地でダンジョンが地中から口を開けた。ダンジョンの大きさ深さは様々であるが、もっとも大きいダンジョンはエジプトにあると言われている。そしてそのダンジョンからも日に数匹ではあるが魔物が出てくるのである。また、未確認の建造物や植物なども多く報告された。バベルの塔や世界樹と呼ばれる物が現れる。


 そこからは世界の大混乱である。数日の内に交通・通信・物流・電気・水道ありとあらゆる物が停滞・不能になり大パニックが発生。情報もいろいろ出回り混乱に拍車がかかる。


 そしてここ東アジアは特にひどいありさまになる。魔人・魔物集団の襲来である。東アジアが特にひどい襲撃された原因も後々に分かるのだった。


地震発生から3日目ぐらいに。空に黒い浮遊物が現れると、そこから大量の魔物が飛来して来た。羽ばたく魔物の背中に何匹もの魔物を乗せて降下して来たのだ。その数、数え切れず。さらに魔物軍団の奥には魔族達が控えていた。そこから日本と魔物・魔族の戦闘が始まり、太平洋沿岸の都道府県は更なる混乱・恐怖状態になる。


ここから、日本政府も魔物・魔族襲来の報告を聞き自衛隊に緊急防衛を支持。しかし鉄砲や爆撃をしても魔物の数はそこまで減っていくことがなかったのだ。まだこのときは知らなかったのだ、各魔物との戦闘方法を魔族に対する対抗手段を。


拡大する被害に、日本政府はやっていけないことを三つやってしまった。


一つ目は日本がすべての機能が東京に集中していたこと。日本政府はそれを守ろうと首都防衛を最優先で防衛するようにすべての自衛隊基地に支持。そこにある基地周辺の防衛・住民の警護よりも。首都防衛を最優先に支持。これが昔の戦時中であれば機能したかもしれないが、現状は平和な日本で起きたことだ。これに地方の基地トップが反発。もしくはクーデターが起きた。それはそうである。基地周辺には自分の家族がいるのである。それが危険にさらされているのに、それを見殺しにして首都を守れと言われても聞くはずもないのだ。


二つ目は首都防衛が危機的状況に陥ると日本政府はやってはいけないことをやってしまった。『核爆弾』を使用したのだ。非核三原則を謳っているのにもかかわらず。どこから持ち出したのか核爆弾を魔物軍団に使用した。内閣総理大臣はすべての非難を受ける覚悟で、日本防衛の為に使用を決断。だがこれが、すべてに置いてよくなかった。

まずは魔物だ。弱い魔物は殺すことができたが、中レベル以上の魔物が生き残り、被害を受けなかった。低レベルの魔物と、中レベル以上の魔物・魔族が放射能を浴びて力を増してしまったのだ。それにより、被害の進行速度が加速一気に首都東京が火の海となった。これに気づいた魔物が原子力発電所にも襲撃を行うようになり、魔物・間族が力を増す結果となった。幸いにして核爆弾による放射能被害や放射性廃棄物がなくなったことが取り合えずよかったことと言える。

その結果日本政府は首都東京を放棄して内陸に指令室を移すことを決断するのだ。


三つ目にアメリカに対する対応だった。何をしたか。それは「日本の東京をすぐに守ってください。」とアメリカにお願いをしたことだ。日米安保理はあるが。日本政府は全世界で異変が起きているのは承知の上でアメリカにすぐに東京を防衛しろと連絡したことだ。これにアメリカは「こちらも混乱状態なのですぐ対応はできない。動かせそうなら連絡する。」と連絡を切った。アメリカが全力で『世界の情報を集めていて、魔物の対応手段について情報を得ている』ことを考えもしなかった。日本政府。そしてアメリカはここ数日の日本政府の行動を不審・不快に捉え。現状そんな国は後回しにされてしまったのだ。



結果すぐに日本政府は追い込まれてしまう。



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