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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第十章 魔法少女の最高戦力
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円卓メンバー

三人称視点です。

聖魔連合が会議を開始する少し前、日本某所にて─


「まだ誰も来てないのね」


 中央に円卓のある部屋に巫女服を着た魔法少女が入室してきた。



《七曜の円卓第二席 調停者 神田神子都》



「痛…、昨日の傷が痛むわね。レイヴンの野郎、次に会ったら覚えてなさい」


 神子都は四肢が揃っており体に空いた穴も塞がっている。

 しかし欠損が治っただけであり、小さな怪我は未だに残っていた。


「神子都さん!レイヴンが現れたって本当ですか!?」


 そこへ青髪で和装の魔法少女が慌てた様子で入室してくる。

 

「落ち着きなさい、えっと…美空であってたっけ?慌てたところで何も変わらないわ」

「す、すいません…。それと、確かに対面では初めましてでしたね、青柳美空です」



《七曜の円卓第七席 氷姫 青柳美空》



「それよりあんた、足大丈夫なの?聞いた話だと左足無いんでしょ?」

「さすがに慣れましたよ、最初は違和感すごかったですけどね」


 美空は左足のあるはずの場所を神子都に見せる。

 その場所に左足は無く、代わりに氷でできた義足が存在していた。


「ん~、こんだけ時間経ってると私でも治せないわね。戦闘に支障はないの?」

「最初はありましたよ。けど修行して氷を操れるようになりましたし、何より桜と奈々がサポートしてくれました」

「ふ~ん。ま、私はちゃんと魔法少女としての仕事をしてくれれば文句はないわ。レイヴンへ復讐しようが何しようがね」

「!、気付いてたんですか」

「いいえ、ただ鎌をかけただけよ。やるのはいいけど時と場合は考えてね」

「…止めないんですね」

「止める理由がないもの。むしろ身内を殺されて復讐心を持たない方が異常だわ」

「…ありがとうございます。そう言ってもらえて少し気が楽になりました」

「別にいいわよ。けど一応他メンバーには聞かれない限り言わない方がいいわ、基本的に復讐は褒められる行為ではないからね。だからこの話はお終い、誰か来たみたいだし」


 二人の会話が止まると、この部屋に向かってくる足音が聞こえる。


「神子都、何でこのタイミングで円卓会議なんて開いたの?今日は新刊の発売日だったのに」


 その魔法少女は部屋に入室するなり神子都へ文句を垂れる。

 よほど怒っているのか手にしている単行本に力が入っている。


「仕方ないでしょ栞、緊急なんだから」

「私からしたら新刊の方が重要なんですよ!」



《七曜の円卓第六席 ストーリーテラー 栞・М・ケントニス》



「あ、あの。少し落ち着いたらどうですか?」

「あぁ!?私は読書を邪魔されるのがこの世で一番嫌いなんだよ!」

「いい加減落ち着きなさい栞、新メンバーの前よ」

「へ?…ひっ、、す、すいません、取り乱しました」

「い、いえ。全然大丈夫です」


 美空の存在に気付いたのか、先ほどの怒り様は嘘のようになりを潜めしおらしくなる。


「そ、それで、今回の会議の内容ってなんでしたっけ?」

「はぁ?あんた読んでないの?」

「す、すいません。日付見た瞬間にブチ切れちゃって…」

「あんたねぇ…、今回結構重要なのよ。いい、今回の議題は─」

「聖魔連合連合長、レイヴンについてやろ」


 神子都の言葉を遮って、魔法少女風に少し改良された道着を着た魔法少女が入室してくる。



《七曜の円卓第四席 ヴィクトリア 積一二三》



「!、一二三さんそれは本当ですか?」

「あぁ、何でも神子都んとこに居たガキが聖魔連合に奪われたんだと」

「うっさいわね。言い訳になるけど背後からの奇襲でやられたのよ。まあ一二三が言った理由以外にも、そもそも聖魔連合をどうするかっていうのも今回の内容ね」


 今年の夏に出現し、急速に勢力を拡大している聖魔連合は魔法少女連盟でも話題になっていた。

 

「たしかに、確認されてる次犯があの伊吹山の戦いですもんね。そのせいで治安が悪化して読書の時間が大幅に減りやがりましたし」

「まあその話は会議ですればええ。『ヒュー』ん、来たみたいやな」


 一二三がそう言うと、部屋に一機のドローンが入ってきた。

 そしてドローンからポリゴンが発射され、近未来的な服と剣を身に着けた魔法少女が形成されていく。


「っと、サイファー・K、ただいま参上しました!」



《七曜の円卓第五席 勇者 サイファー・K》



「遅かったなサイファー、そのドローンはなんや?」

「あ、チビ先。このドローンはレティクルクイーンの新しい(魔法)、スポーン・ドローンです!今日は有効距離の確認もかねて送ってもらいました」

「あっはっはそうか。で、誰がチビ先だって?あ?」

「ギャー痛い!痛いですチビ先!」

「やっぱりあたいやないか!」

「ギャー!」


 一二三がサイファーにアイアンクローをかます。

 ちなみに一二三の背は実際低い。身長が150cm程しかない白夜と互いに相手を見上げずに殴り合いが出来るほど低い。

 今だって腕を伸ばし押さえつけることでサイファー・Kを無理やり屈ませアイアンクローをしている。


「はぁ~、あんたらじゃれるのもその辺にしときなさい。それにまたひとり来たわよ」

「すまない少し遅れ…、二人とも何をしてるんだ?」


 そこへ入室してきたのはケモ耳にイヤーカフを付け、背中から灰色の翼が生えている魔法少女だ。


「無視していいわよメンデル、いつものことだから」

「それもそうだな」



《七曜の円卓第三席 怪物 メンデルキャップ》



「そんで、あんたはまた買い食いしてたの?」

「あぁ、ここのフルーツはおいしいからな」


 そういってメンデルキャップは手に持っていたパイナップルに噛り付く。


「会議が始まるまでには食べきりなさいよ。それとフューチャーから何か聞いてない?」

「フューチャーなら昨日空港で会ったぞ。ん?それならもうここへ来てもいいころだな、何でまだ来てないんだ?」

「私が聞きたいわよ、それにあと五分で会議予定時刻よ、あいつ何してんの?」

「あの~、グレートフューチャーさんってどういう方なのですか?この間のリモートでの顔合わせにもいませんでしたし」

「あいつ今海外行ってんのよ。たしかヨーロッパ辺りの大規模マフィアの掃討作戦に向こうの魔法少女から応援要請があったんだと」

 

 日本とヨーロッパには最大で十時間程度の時差がある。リモートでの顔合わせを行った時、向こうは夜だったのでグレートフューチャーは就寝していた。グレートフューチャーは十時にはベットへ入るのである。

 

「それに、あいつは困ってる人がいるとほっとけないたちでね。多分ここへ来る途中に事件かなんかに首突っ込んだんでしょ」

「あ、神子都さん。ネットニュースにフューチャーさんが出てます」

「はぁ?」


 栞の発言に全員がスマホを確認する。

 すると、速報で『グレートフューチャー、またしても悪の組織を討伐』と流れてきた。


「あいつ、見過ごせないのはわかるけど今日会議ってわかってるのかしら」

「いつものことやろ」

「そうですよ。あ、それとスポーン・ドローンが廊下ですれ違ったみたいです」


 サイファー・Kがそう発言したのと同時に赤いマントをなびかせた魔法少女が入室してきた。


「ごめん遅れた!」

「別にいいわよ、悪の組織を討伐したってネットニュースに上がってたし」

「良かった。あ、君は初めましてだね。私はグレートフューチャーだ」



《七曜の円卓第一席 英雄 グレートフューチャー》



「こちらこそ初めまして。このたび第七席に座ることになった青柳美空です」

「青柳…、そうか君が。紫苑のことはご冥福を祈るよ」

「…お気遣いありがとうございます」

「さて、全員そろったことだし、各自席について」


 神子都の号令で全員それぞれの席へと座る。


「今回の円卓会議は私、神田神子都が司会を務めさせてもらうわ。それでは、これより円卓会議を始めます」

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