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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第九章 姉妹の絆は神をも穿つ
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情報屋の脱走劇

八世通波(はちよゆきな)視点です。


(…ん?誰か侵入した?)


 元花ちゃんが侵入してから数分、またこの空間に来た侵入者を私のレーダーが捉えた。。


(侵入者は多数の元花ちゃんと…レイヴンくんとオウルちゃん!?)


 何でここに侵入してんの、というか侵入するにしても早すぎない?元花ちゃんが戻ってからまだ十五分ぐらいしかたってないよ。


《キャットガール、そっちはどうだった?》

《こちら側には何もありませんでした》

《クソッ、ここ広すぎんだろ。外では鍛冶屋智加古って魔法少女と戦闘おっぱじめたっぽいし鳥居で出待ちされてたのを考えると来るのがバレてたのか?とにかく外の状況をメンバーに伝達、早く八世通波を見つけ出せ!》


 今のはレイヴンくんと元花ちゃんの会話かな、そして目的はやっぱり私た。

 ならば…。


「脱走、早めますか」


 持っていくのは魔法少女連盟の実力上位者とそのメンバーのデータの入った私の変身アイテムであるスマホ、それと外付け強化アイテムである電波で動かせるロボットアーム型アンテナがたくさんついたリュック型通信機”ツバメ”。

 ツバメが無いと私の魔法は大まかにしか指向性が持たせられないから戦闘には必須アイテムだ。

 レーダーとかは全方位に電磁波放つから通信機必要ないけど。


「まずはこの牢をどうにかしないと」


 私を閉じ込めている牢は木製だけど貼ってあるお札の影響かめちゃくちゃ頑丈になっている。

 だけどお札は紙だから燃やせる。


「マイクロレンジ」


 アンテナで牢に貼られているお札に魔法を放つ。

 この魔法は名前の通りマイクロ波をアンテナで指定した範囲に放つ魔法だ。

 そして効果自体は電子レンジとやってることは同じだ。


「よし着火!」


 これでお札の効果は消え牢の耐久は落ちる。

 この魔法もツバメなしで出来なくはないけど、私自身熱耐性あるわけじゃないから素手でやろうものなら火傷は免れない。

 それはいいとして、耐久が落ちた牢の鍵周辺の木材に同じ魔法を当て続ければ…。


「よし着火!」


 鍵を支えていた木材が燃えて鍵が機能しなくなる。

 これで脱走可能になった。


「あとは聖魔連合の誰かと合流できれば《ウィーン、ウィーン》ヤバ、火災報知器が鳴っちゃった!」


 私は急いで牢から出る。

 考えてみれが火災報知器が設置されてない訳なかった。

 とにかく急いでここから離れないと。


「ってもう来た!」


 正面の廊下から飛んできたのはあいつの魔法によって作られた人形(ひとがた)、それが数十体。

 この人形は簡単に破壊できるが目的の対象に触れた瞬間何かしらの効果が起こる。

 恐らく今回は水が噴き出す効果だろう。

 けどそれより厄介なのは稀に視野を共有する監視用の人形が混じっていることがあるのだ。

 どちらにせよ混乱を長引かせるためにも破壊してった方がいい。


「フラッシュ!」


 アンテナから強力な可視光線を放って一応監視用人形の対策をしておく。

 

「マイクロレンジ!」

 

 そしてアンテナで人形を挟んで一気に過熱することで破壊していく。

 ともかくこれでひとまず時間は稼げるはず。


「早く保護してもらわないと」




   ◇◇◇




「…迷った」

 

 ここってこんなに入り組んでたっけ?閉じ込められてからだいぶ経つけど知らない場所が多すぎる。

 それに私の魔法ではレイヴンくんたちの座標位置はわかっても経路まではわからないから合流もできない。


「これかなりまずいよね…」


 道はわからない、合流もできない、出口となる鳥居も見当たらない。…ひょっとして詰んだ?


「それに何か人形も増えてきてるし…。急がないと見つか『捕爆札!』!、ガード!」


 突然飛んできたお札をアンテナでガードする。

 お札は爆発する仕組みになっていたみたいでアンテナが数本お釈迦になってしまった。

 そして、こんなことが出来るのはこの空間で一人しか知らない。


神田神子都(かんだみこと)…!」

「あんたねぇ…何でこのタイミングで脱走したのよ。侵入者もいるんだから早く牢に戻ってほしいのだけど?」

「…その侵入者を手引きしたのが私だったら?」

「そん時はあんたをボコした後に侵入者もボコすだけよ」


 …本当にマズいことになってしまった。

 私の実力じゃ例え天地がひっくり返っても神子都には勝てない。しかもレイヴンくん達をボコすことは神子都の実力だと実際にできちゃう。

 となると一番この空間を脱出できる可能性のある行動は…。


「へぇ、抵抗するのね」


 少しでも神子都相手に時間を稼ぐこと。

 魔法の有用性的に私はレイヴンくん達と違って殺される心配は無い。

 その間に誰かしらがここへたどり着ければ、隙を見てレイヴンくんの能力で脱出できるはず!


「そういうことなら容赦しないわ」

「…できれば容赦してほしいな」


 

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