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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第九章 姉妹の絆は神をも穿つ
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魔法使いに憧れる道具屋

三人称視点です。


「前方から接近する飛行物体を確認、撃墜しますか?」


 地上から箒に跨って空を飛行してくる魔法少女がレイヴン達に接近してくる。


「あぁ、ただし撃墜するのはセレネじゃない。ブラッド撃墜!」

「あいよ!」

「セレネは鳥居をぶち破る準備!」

「承知しました」


 ブラッドが魔法少女を撃墜するために急降下を行い、セレネが鳥居を突破するためのチャージを開始する。


「ブラッドプレッサー!」

鉄火槌(てっかつち)!」


 圧縮して放たれた血液と炎を纏った金槌がぶつかり爆発が起こる。

 そして爆発によって生じた煙を目眩ましに魔法少女がレイヴンたちにさらに接近してきた。


聖なる光(ホーリー·レイ)モード巨人兵(ゴリアテ)


 しかし、ブラッドが稼いだ時間でセレネのチャージが完了しレーザーが鳥居に向けて放たれた。

 

「オウル、キャットガール、準備しろ!それとオウルはこれで顔隠しとけ、今回アル連れてこれなかったからこれで代用しろ!」

「了解、百猫夜行!」

「そういうことね、肉塊粘土(ミートクレイ)!ライズさん、召さん、ちょっと掴むね!」

「は?」

「な、何いきなり?」


 オウルはレイヴンから渡されたサングラスで顔を隠した後、巨大化させた掌でレイヴン、ライズ、召、そしてキャットガールの分身体の一人を掴む。


「突っ込むよ!」


 そして背中に肉塊の翼を生やしセレネのレーザーに追従する形で鳥居へ向かっていく。


「な、私を無視かよ!行けグング─」

「させるかよ!」


 魔法少女がいつの間にか握っていた槍を投擲するのをブラッドが妨害する。


聖なる光(ホーリー·レイ)モード巨人兵(ゴリアテ)、命中確認しました」

「ナイスセレネ、みんな衝撃に備えて!」


 セレネの放ったレーザーが鳥居に命中し亀裂が生じ、その亀裂めがけオウルは突き進んでいく。


「おい待ちやが─」

「「「「よそ見してていいんですか?!」」」」

「くっ!」


 オウル達をさらに妨害しようとした魔法少女を多数のキャットガールが阻止する。

 

「行くよ!」


 そしてオウル達は落下する勢いそのままに亀裂へと突入した。




   ◇◇◇




「よし到着」


 何とか着陸にも成功し、オウル達は異界への侵入に成功した。


「ここが異界か、聞いてた通り不思議な空間だな」


 キャットガールの情報通り、鳥居の先は清明神社のみ存在する空に浮かぶ島になっていた。

 そしてレイヴン達が通ってきた亀裂はすでに閉じて見えなくなっている。


「キャットガール、予定通りに」

「わかりました」


 キャットガールの分身体がさらに分裂し清明神社の内部へ突撃していく。


「それじゃあ各自八世通波救出作戦を開始してくれ、救助したらすぐさま脱出するぞ」


 そうしてレイヴンたちも清明神社へ突入した。




   ◇◇◇




 場所は戻って清明神社鳥居前…。


「ナイスキャットガール、おかげで抑え込めたよ」

「ブラッドこそ、最初の攻撃は見事でした」


 現在、箒に乗っていた魔法少女は多数のキャットガールに圧し潰されて見えなくなったいる。


「私はレイヴン様方がいつでも戻ってこれるよう鳥居前に待機しておきます」

「わかったよセレネ、じゃあキャットガールと俺で周囲の警戒を『ドゴン!』…は?」

「いや~ギリギリだが助かった、予めイージスの利用許可取っといてよかったぜ」


 キャットガールが積みあがった山が消し飛び無傷の魔法少女が出てくる。見ると圧し潰される前にはなかった盾が握られていた。


「ブラッド、あの魔法少女かなりヤバいです。動物の生存本能がビンビンに反応してます」

「一応レイヴン達に連絡しといてくれ。セレネも参戦してくれ、俺たちだけじゃ無理だ」

「承知いたしました」

「話し合いは終わったか?」


 魔法少女は手にしていた盾と金槌を構えブラッドたちの様子をうかがっている。


「はっ、そちらこそ待っててよかったのか?」

「ぶっちゃけあまりよくないな、それに数が多い上ヤバそうなロボットも参戦と来た。こりゃ後で面倒になるが始めっから本気で行った方がよさそうだな!」

「!、畳みかけるよ私たち!」


 魔法少女が何かしようとするのを察したキャットガールが全方位から襲い掛かる。


「無駄だ、イージス!」


 しかしキャットガールの攻撃は魔法少女の盾から出た障壁によって阻まれる。

 そしてその隙に魔法少女が次々と武器を呼び出していく。


「エクスカリバー、デュランダル、グングニル、レーヴァテイン、ミョルニル、鬼丸国綱(おにまるくにつな)如意棒(にょいぼう)…準備完了、レジェンズ・七弁慶!」

「…マジかよ」

 

 ブラッドが魔法少女の所業に絶句する。武器を呼び出したのはまだそういう魔法だと納得できる。しかし呼び出した武器が問題だった、呼び出した武器のどれもがゲームなどの創作物で一度は聞いたことのある神話や伝説で登場する武器だったのだ。


「ブ、ブラッド…、あれです、あれらが私の言っていた武器の一部です!」


 キャットガールの言っていた武器、それは会議にてキャットガールすら殺しうる可能性があると言われた重要警戒事項の武器のことだ。

 そして今魔法少女により発覚した武器名によって一つの可能性が浮上する。


「おい魔法少女、その武器は─()()()?」

「この武器たちか?あぁ、もちろん()()()()。世界中飛び回って探し出したこの武器たちを神子都(みこと)勇記(ゆうき)に協力してもらって私が復活させた。ま、まだ完全に復活させれた訳じゃないがな」

「…そうか。お前、名前は?」


 何とか平常心を保ち、ブラッドは名前を尋ねる。こんなヤバい武器を作成できる魔法少女の情報は何としてでも持って帰らなければならないと判断したのだ。


「私か?私は鍛冶屋智加古(かじやちかこ)、日用品から武器まで、道具ならなんでもござれの雑貨屋魔女の箒(ウィッチ·ブルーム)店長兼道具を操る魔法使いだ。あ、私のことは魔法少女って呼ぶなよ」

「なぜだ?」

「私は魔法少女じゃなくて魔法使いに憧れてんだよ、物語に出てくるような複数の魔法を操る魔法使いにな。ま、ポリシーみたいなもんだ」

(…ん?最近どっかで見た気が…)


 キャットガールはこの作戦に参加している骸骨を思い浮かべたが、関係ないので口にしなかった。


「店に来たなら魔法少女だろうが怪人だろうが客として相手するが、こうして敵対するなら容赦はしないぞっ!」

聖なる盾(ホーリー・シールド)


 魔法少女─智加古が伸ばしてきた如意棒をセレネが盾で防ぐ。


「ありがとセレネ。智加古、ついでに神子都と勇記って人についても教えてくれるか?」

「誰が言うかよ。けどそうだな、私に勝てたら教えてやるぜ、勝てればだがなっ!」


 そうして智加古は背中の七種の武器をブラッドたちへ飛ばしてくる。


「レイヴン様の命令です。必ずこの出口を守り切ります」

「おう、やってやろうじゃねぇか!」

「わ、わかりました」




           ブラッド&キャットガール&セレネ VS 鍛冶屋智加古


                      戦闘開始





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