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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第八章 シスターと取り巻く因縁
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蟠り

三人称視点です。


「なぜ、お二人は反対なのですか?」


 民守が二人に反対の理由を問う。

 最初に口を開いたのは東祭だった。


「こいつらは民守様に危害を加えたのですよ、信用できるわけ無いじゃないですか!」


 東祭視点、慕うリーダーがいきなり拐われた上、拐った相手がリーダーを気絶させノコノコ本拠地へ来て交渉したいと言ってきたのだ。このような意見が出るのも当然である。

 続いて西祭も理由を述べる。


「私は手を組む云々の前に怪人が信用できません。怪人は醜悪です、必ず裏切ります」

「…ちょっと、私たちの仲間の悪口は止めてもらえないかな」

「社会に害をなす怪人どもの悪口を言って何が悪いと言うのですか?」

「それを言うなら戦闘の度に建物や一般人に被害出してる魔法少女の方がよっぽど社会の癌だと思うよ?」

「怪人を放置する方がよっぽど被害が出ると思うのだけどそんなことも分からないのかしら、それに私は今まで一般人への被害は出してないわ」

「だいたいの魔法少女はやってないって言うものだよ魔法少女至上主義者」

「そちらこそ、一般人に被害を出すような魔法少女と同一視しないでほしいですね過激派怪人保護団体」

「それ以上は止めろオウル」

「止めなさい西祭さん」


 西祭の主張にオウルが噛みついたことで言い争いになり、あわや戦闘になりかけたところでレイヴンと民守が静止させる。


「オウル、今は交渉の場だ。言いたいこと言ってくれたのは感謝するが後にしろそういうのは」

「西祭さんの主張は分かりました。だからといって相手を不快にさせるような発言は控えなさい」

「…わかったよ兄さん」

「…すいません民守様」


 ひとまず双方の怒りを落ち着かせて場を納める。


「西祭さん、あんた何でそんなに怪人を敵視してるんだ?もしかして俺たちと同じ口か?」

「…そうですよ。あと哀れまないでください、迷惑ですので」


 レイヴンは無言で天を仰いだ。東祭は民守の方から説得してもらえばいいが、西祭の方はそうはいかない。西祭の怒りはある種オウルと同系統だ。オウルを見ての通りこの手の怒りはなかなか収まるものではない。

 その上内容が内容なため民守からの説得も望めない。

 『祖先はとある戦いに敗れここへ閉じ込められた』『代々受け継がれてきた悲願』などの発言から民守は恐らく地下生まれ地下育ちであり地上へ出たことはない。

 地上の怪人と魔法少女については地上出身の者から聞いている筈だが当事者でもない限りただの外野でしかなく説得は難しい。


「西祭さん、怪人の中にも無理やり怪人にされて苦しんできた者もいる。その上で聞くがそういう者達も醜悪と言うのか?」

「…怪人にされたのなら殺すだけだ。情けなど掛けない」

「兄さんこいつの主張もう聞きたくない。殺していい?」

 

 西祭の主張にとうとうオウルが殺す宣言するほどの怒りを露にする。


「…すまん民守さん、今日はもう無理だ」

「…そうですね」

 

 これ以上の交渉は不可能と双方判断し、今回の交渉は終了する。


「明日の正午頃にまたここへ来る。今回の事は目を瞑ってくれると助かる」

「それではこちらの事も目を瞑って下さいね」

「わかってる。お互い、明日までに説得頑張ろうな」

「そちらこそ。それではまた明日お会いしましょう」


 そうして聖魔連合一同はワープゲートをくぐって一度本部へ帰還した。

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