表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第七章 アンデッドと魔法の根幹
69/163

魔法使い

三人称視点です。


「先手必勝、時空弾丸ディメンションバレットモードアサルトライフル!」

「ブラッドプレッサー!」


 レイヴンと赤川が初手に遠距離攻撃を行い、その隙にオウルがライズに接近する。

 ゲームなどでは魔法使いは近接戦が不得意なのが定番である。なのでライズと戦闘する四名の中で近接戦を主体とするオウルが先行した。

 

植物人形(リーフドール)、アル!挟み撃ちするよ!」

「了解、ウッドウィップ!」

肉塊粘土(ミートクレイ)!」


 オウルと植物人形(リーフドール)に入ったアルが左右から攻撃を仕掛ける。

 二人共腕を鞭の様に変化させ、周りにいたアンデッドを巻き込みながらライズに接近した。


「アンデッドハンド」


 しかし、地面から生えてきた巨大なアンデッドの腕によって四人全員の攻撃が防がれる。

 レイヴンの時空弾丸ディメンションバレットは食い込めば時空切削(ディメンションバイト)を弾丸越しに発動できるが腕にはかすり傷一つつかない。

 前衛二人の攻撃も効いておらず、かろうじてブラッドプレッサーが傷をつけたくらいだ。


「押しつぶせ」

「ワープゲート!」


 そのまま前衛二人への攻撃につなげてきたため、レイブンは二人を一時後退させる。


「オウル、アル、あの腕どうにかできそうか?」

「…通常攻撃だと無理そう」

「私も~」


 アンデッドの腕は今もライズを守るように展開されている。あの腕をどうにかしない限りライズへの攻撃は通らない。


「なるほどな、オウルが生命関連、アルと呼ばれたモンスターが植物操作、レイブンが空間操作、赤川と言う吸血鬼が血液操作の魔法か。なかなか使いこなしているな」

「っ!今の一瞬でオウルのも把握したのかよ」


 レイヴン、赤川、アルの能力は見れば大まかには把握できるものだ。

 しかしオウルの魔法はそうではない。単純に分かりずらいからだ。そもそもオウルの魔法は第三者から見ると植物操作、バフ、肉体変化、回復と、やっていることが多岐にわたるためどのような魔法なのか予想を絞りずらい。

 それなのにライズはこの一瞬の攻防でオウルの魔法を当ててきたのだ。

 この事からライズの能力は予測できる。


「オウル、相手の能力は恐らく解析か鑑定系統!アンデッド召還は種族としての能力だ!」

「そんなことがわかって何になる。今度はこちらから行くぞ、ボーンバンカー」

「!、総員退避!」

 

 お返しとばかりにライズは巨大な骨を打ち込んでくる。

 四人は回避することができたが着弾地点にはクレーターが生成されており、その威力をものがたっている。


「次だ、ボーンバンカー」

「赤川避けろ!」

「間に合わねぇよ!、ブラッドシー『召喚(サモン)!』ルド…あれ?」


 赤川がライズの放った二発目を防ごうとした瞬間、目の前でボーンバンカーが消失した。


「ぐはっ!」

「今の声…!、裂!」


 声のした方に目を向けると、召と戦闘していたはずの裂の胴体にボーンバンカーが突き刺さっていた。

 さらに、骨が太かったこともあり上半身と下半身が完全に泣き別れになっている。


回復(ヒール)回復(ヒール)回復(ヒール)!」


 オウルが回復(ヒール)を連続でかけることで上半身と下半身を接合する。


「裂大丈夫!?目を覚まして!」

「…何とか無事ですよオウルさんのおかげで。それより早くあのアンデッドを切らせてください」


 何とか裂はオウルの魔法で一命を取り留めた。しかし先ほどのダメージの影響か足元がおぼつかず、立っているのがやっとな状態だ。

 オウルの回復(ヒール)はあくまで肉体の再生。体力を回復させる魔法ではない。


「ち、仕留めそこないましたか」

「おい召、せめて一言くらい言わんか」

「仕方なかったんですよ。あの口裂け女、かなり強くてじり貧でしたから」


 先ほどの裂への攻撃は相談したわけではなく、召が独断で行ったようだ。しかしこの独断により裂が戦線離脱、ライズが召と合流してしまい戦況が悪化した。

 

「おいレイブン、この状況かなりまずいよな」

「まずいのもそうだが、それよりも召の能力の方が問題だ」

 

 レイブンが危惧していること、それは死角からの攻撃だ。

 先ほど召はライズが出した骨を自分の目の前へ移動させた。このことから召が物を移動させる能力を持っていることが分かる。

 それだけならあまり問題無いが、呼び出した物の運動エネルギーが保持されるという一点だけで警戒レベルがはね上がる。

 ライズが見当違いの方向に魔法を放ち、召が相手の目の前に魔法を移動させるだけで初見殺しの完成だ。

 

「裂、お前は後ろに下がれ。回復してから復帰しろ」

「…わかりました」

「オウル、赤川、少ししたら戦局が動く。そこで一気に畳みかけるぞ」


 両陣営の間に緊張が走る。互いに相手の出方を伺っているのだ。 

 そして。


食人植物(カニバルリーフ)!」

「畳みかけろ!」


 その緊張を破ったのは、植物の巨大な口を作りライズと召の足元から出現したアルだった。

 ライズがボーンバンカーを放った時、アルはとっさに地中へ避難していた。そして今の今まで隙を伺っていたのだ。

 そのことにレイブンは気づいていたためわざと膠着状態を作ったのである。


「最大圧力、ブラッドプレッサー!」

時空弾丸ディメンションバレットモードヘビースナイパーライフル!」

植物爆弾(リーフボムショット)!」


 アルによって足元が消失したライズと召に向けて三名が今出せる遠距離最高火力で攻撃する。

 相手二人は空中、三人は命中したと確信した。

 しかし…。


「ストーンウォール、フレアサークル」


 突如として石の壁が出現し、アルが炎に包まれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ