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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第七章 アンデッドと魔法の根幹
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アンデッド

三人称視点です。


「よし、昼食と休憩済ませたな。出発するぞ」


 探索班は一度地上へ戻り、防衛班と昼食を済ませたのちアンデッドとの戦闘地点に戻ってきた。


「オウル、また移動よろしくな」

「了解、皆掴まって!それじゃあ出発!」




   ◇◇◇



 移動を再開して一時間後。


「オウルさん…、そろそろ広い空間に出ます」

「え、裂ってそんなこと分かるの?」

「はい、狭い所だけですがある程度音で…、けど白夜さんも分かりますよ?」

「…私も習おうかな」


 裂は逃亡生活中に魔法少女を探知するために反響音で周囲を確認できるようになった。 

 これ自体は単なる技術なので誰でも練習すれば習得可能だ。


「よし、みんな!広い空間に出たら一旦作戦会議する『オウルさん危ない!』え、な、なに!?」


 空間へ入ろうとした瞬間、何者かが先頭にいたオウルに切りかかったが裂が寸前のところで防ぐ。


「裂から離れろ!」

「っ!」


 レイブンが襲撃者に向かって発砲するが、襲撃者は己の得物‐薙刀で弾丸を叩き落とし奥へと引いて行った。


「…何だったの今の?」

「おい裂、襲撃者の見た目はどんなだった?」

「…見た目は女性、それもかなり強い、雰囲気で分かる。それに…アンデットだった」

「アンデットだって?」

「うん…、しかも昼前のアンデットと違って明確な敵意を持ってこちらに攻撃してきた」


 アンデットは簡単に言うと動く死体だ、自分で考える機能はもうなくなっている。

 なのにさっきの襲撃者は明確な意思を持ってこちらに攻撃してきた、それだけでもあのアンデットは特殊個体だと分かる。



「裂、中にどれくらいいるか分かるか?」

「ちょっと待ってください…、すいません、中が思ったより広くて分かりません。けど、探索班全員が中に入っても十分に動ける程度には広いです」

「そこまで分かれば十分だ。赤川、合図したら空間の中を出来るだけ大量の血液で満たしてブラッドバインドで固めてくれ。そしたら一気に攻め混む」

「了解レイヴン、何らな初手で中にいる奴ら全員倒してもいいんだろ?」

「出来るならな」

「…すまんさすがにさっきの襲撃者レベルは無理だ」


 赤川の能力がいかに強力でも、血液が当たる前に回避されるとどうしようもない。

 それが出来るほど先ほどの襲撃者は速かったのだ。


「ふ~よし、ブラッドバインド、最大出力!」


 赤川は洪水レベルの血液を入り口に向かって放出し固める。


「よし、固定完りょ…!、全員伏せろ!」


 赤川が叫んだ瞬間、中から大量の岩石が飛来し怪人の何人かを貫いた。


「!、回復(ヒール)!みんな大丈夫!?」

「な、何とか」

「ありがとうございますオウル様」

「いいって。それより警戒して」

「おい赤川、いったい何があった?」

 

 レイヴンが赤川に問いかける。レイヴンから見ても赤川の能力に不備は無かったからだ。


「わからねぇ、けど血液が砕かれたのは確かだ。こっちは全力で固めたってのに!」


 赤川の能力はここ数日で成長し、血液を固めた硬度は白夜の本気パンチを一発防げるほどに上がっていた。

 にもかかわらず相手は血液をものともせずに反撃までしてきたのだ。何かしら拘束を解く方法があるとみていい。


「ふむ、今ので全滅せんか。なかなかやるようだな」

「!、てめぇ…なにしてくれんだ!」


 奥から声的に男性であろう人が歩いてくる。顔はローブのせいで認識できない。


「よくも仲間を…、植物弾(リーフショット)!」

「おっと危ない。植物を操る魔法か、しかし本質は別か」

「え、あんた…顔が…」


 オウルの攻撃でローブがずれる。そしてその下には本来あるべきはずの顔が無かった。

 あるのはただの髑髏だけ、しかし眼窩には確かに知性を感じさせる光が灯っている。


「お前は、いったい誰だ?」

「そうだな、せっかくだし自己紹介しよう。我の名はライズ·オムニシエンス、かつての世界では全智と呼ばれた魔法使いだ」


 そう、目の前の偉大なる魔法使いは名乗った。

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