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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第六章 化け猫少女と吸血少年
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資料整理

三人称視点です。


「さて、集まってくれたな」


 赤川操、苗又元花についての報告会が終わった後、優真、環、そして事務仕事を専門としていたウルフが集まっていた。

 本来は白夜がいるはずだったが、元花を連れて速攻訓練場へ行ってしまったためウルフが代わりに召集された。


「これから行うのはこの前元花を拐った組織で手に入れた資料についてだ。先日の会議の後で整理してたらヤバい資料が出てきた」


 優真は一枚の資料を机の上に置く。


「この資料は組織の取り引きの資料だ。ただ取り引き先がほぼ日本全ての悪の組織になってた。しかも取り引き内容が問題なんだ」

「何を取り引きしてたの?」

「怪人生成装置等のアイテムだ」


 書かれていたのは怪人生成装置、魔力探知機、その他etc…、これら全てマジックアイテム社の商品だ。


「それって…」

「あぁ、今回潰した組織がマジックアイテム社の本社、又は仲介業者の可能性がある」


 もし優真の予想が当たっていた場合、今回の事件で裏社会が相当混乱している事になる。

 本社だった場合、他の悪の組織はもう怪人生成装置を購入出来ない可能性があるため、残りの装置を全て破壊すればこれ以上怪人が生まれない。しかし、他に怪人生成装置を作れる会社があればこの限りではない。

 仲介業者であればマジックアイテム社はアイテムを売る手段が減るので、この場合でも怪人が新たに生まれるのを抑制できる。

 さらに言えば、魔力探知機等のアイテムの供給も減るため優真たちでは想像出来ないレベルで被害が出てる可能性もある。


「とまあ、少し調べただけでこれだけの情報が出てきたんだ。あとこの数十倍の資料があるから手分けして整理するぞ」




   五時間後…。




「ふぅ~やっと終わった、ウルフありがとな。お陰で速い終わったよ」

「これくらいお安いご用ですよ。怪人になる前は全ての書類を一人で裁いたりしてましたし」

「その会社ブラック過ぎない?」


 ウルフは怪人化する前は月100時間残業なんて当たり前の絵に描いたようなブラック企業に勤めていた。そんなことに比べればウルフにとってこの作業は苦ではない。

 ウルフからしたら怪人化してよかったまである。


「で、まとめた資料の中で有用そうなのはこの四つか」

「そうだね、一つ目は元花と赤川くんが潰したあの組織がマジックアイテム社の開発研究所だったってこと」


 資料をしらべてわかったあの組織の正式名称はマジックアイテム社開発研究所、新アイテムの開発、並びにアイテムの稼働実験などが行われていた場所のようだ。

 実際、元花と赤川はあの場所で薬による能力付与の臨床試験をさせられていた。

 優真の予想は二つとも外れていたが、マジックアイテム社関連の施設だったということは当たっていた。


「次にこのマジックアイテム社製品の開発資料と設計図、これは灰崎さんに回した方が良さそうですね」


 奪った資料の中にはマジックアイテム社製品の設計図も混じっていた。が、この場にいる三人は設計図がとても有用であるということはわかるが読める人がいなかった。

 強いて言えば優真が少し工学に興味を持ち灰崎に学んでいるがまだそこまで詳しくなく高度な設計図を読めるレベルではないので灰崎に回すことにした。要は丸投げである。


「三つ目はこれ、マジックアイテム社の製造工場の場所と取り引き先の悪の組織の所在」


 マジックアイテム社の製造工場の場所はかく地方に一つずつ存在するとこの資料には記されている。

 開発元が今回の件で破壊された以上稼働しているかは不明だ。

 さらに、記されていた取り引き先の悪の組織の数は大小合わせて約百ほどある。

 正確には取り引きしているだけであろう有名なブラック企業なんかもあるが悪は悪なので一緒にカウントしている。


「そして問題の四つ目の資料、阪神国際空港跡地にあるっていう地下に続くっていう二つの地下通路があるって書かれてるんだがこんなん分かるかっての」


 阪神国際空港跡地にあるという地下通路、資料の地図によるとモノレールの路線が駅内部で地下へ向かうように改装されている。

 元花と赤川が戦っていた場所は搭乗口付近、場所的に気付くはずがない。


「でもこれ、どこへ続いているか書かれてないよ。方角的には東と西に向かってるって分かるけど」

「…軍隊編成して攻略するか。流石に数名だけだと不安過ぎる」

「ですね、ではこちらで良さそうな住民に声を掛けてみます」

「頼む」


 穴の深さがわからない以上、少人数での攻略には不安が残る。

 それに、通路の調査中に魔法少女が入ってきたらたまったものではないので入口の見張りもいる。

 そうなると結構な人数が必要となる、幹部数名だけだと絶対足りない。


「それじゃあ魔法少女にこの通路がバレる前に攻略したいから休息も考慮して三日後に攻略へ向かいたいんだが、出来そうか?」

「だいたいの幹部にそこまで急用な仕事は無いので大丈夫ですよ、強いて言えば偵察や防衛で一番編成したいであろうスカイさんとビルドさんがインフラ整備などで引っ張りだこになってるくらいですね」

「まあ戦闘員が残ってるだけましか」


 元々白夜の元にいた幹部達は戦闘員が多い、スカイやビルドのように戦闘以外を買われて幹部になった者の方が少数派だ。

 因みに戦闘員以外の幹部はスカイ、ビルド、ウルフ、セイの四名だ。


「あ、セイは確実に編成してくれ。環が通路探索班になると見張り班に回復要因がいなくなる」

「わかりました」

「取り合えずこんなもんかな、それじゃ、三日後に向けて準備するように。このことは俺が伝達しておく」


 こうして資料整理をして一日が終わった。

 ちなみに優真はちゃんとその日のうちに通路攻略を行うことを通達した。

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