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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第六章 化け猫少女と吸血少年
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事後処理

レイヴン視点です。


『兄さん、元花と赤川くんがボスを倒した』

「そうか、それじゃあフュージョンアルは二人を回収したのち転送装置で先に本部へ戻っててくれ。俺たちも少ししたら戻る」

『了解』


 よかった、ちゃんと赤川は止めてくれたんだな。

 さて、こちらも撤退しますか。


「白夜、目的が完了した。撤退するぞ」

『ち、もう撤退か。命拾いしたな積一二三!』

『そっちこそな鬼頭白夜!』


 …何か無線越しに言い争いが聞こえたが気にしないでおこう。集音が良すぎるのも考えものだな。いざって時に声が聞こえないと困るから灰崎さんに周りの音を拾うか拾わないか選択できるように修正頼むか。


「菫、撤退するぞ」

「いいんですか?」

「このままやっても埒が明かないだろ」


 事実、相手の防御系の魔法によってこっちの攻撃が届かない。魔法を攻略するまで戦闘を続行してもいいが、周りに無駄な被害を出すだけだ。


「まあ、確かにそうですね」

「それに目的が達成された今戦う理由が無い。白夜、そっちにワープゲート開くからそれで撤退を…」

『いや転送装置持ってるからワープゲートはいらん。じゃ、先に本部へ撤退するわ』

「あ、おい!…通信切れやがった。菫、こっちも撤退するぞ」

「了解」

「逃げるな!ウィンドブ…」


 相手が風魔法を発動する前にテレポートで本部に撤退出来たな。

 とりあえず今回の抗争?は俺たちの完全勝利だな。


「あ、兄さん、二人とも連れ帰って部屋で休憩してるよ」

「環か、白夜はどこ行った?」

「?、戻ってきて直ぐ鉱山に蟻倒しに行ったけどどうしたの?」

「お前白夜が転送装置使ったこと知ってるか?」

「え!そんなこと知らない!」

「っあの野郎、勝手に装置持ち出しやがったな。まあそれは後でいい。環、元花と操は部屋に軟禁しておけ」

「は?どうして、仲間でしょ?」

「仲間だが組織としてしょうがないんだよ」


 今回元花が起こしたのは、ボスの指示無しに他組織と戦闘して壊滅させた事、用は命令違反だ。

 敵組織の壊滅という利益を出してくれたのはいいが、ボスとしてこの命令違反は見過ごせない。

 もしボスを倒せてなければ、聖魔連合との抗争になり大規模な被害が出ていた可能性だってある。

 脱走するだけなら軟禁したりしないしなりより喧嘩売ってきたのは向こうだが、元花は事態を大きくしすぎた。


「そして何より重大な事は、魔法少女側に元花の警戒度が上がった可能性があることだ。元花は元々暗殺者のような役割なのに警戒度が上がったら役割に支障が出てくる。仕方がなかったとはいえ元花のミスだ。責任を取らせないといけない。やりたくはないだろうがわかってくれ」

「…わかったよ。けど赤川くんは何で?」

「単純に信頼度不足」


 元花を止めてボスを倒してくれた恩があるとは言え、他メンバーからしたらまだ赤の他人だ。その状態で本部を好き勝手移動させる訳にはいかない。

 信頼度不足は俺や環じゃなくて、他メンバーからのが不足しているということだ。

 俺としてはこのまま組織にいれてもいいが、体裁と言うものがあるからな。


「二人には軟禁の理由も説明してくれ、じゃないと納得しないだろうから」

「まあ、そういうことなら…」

「それと、その後に幹部全員で今回の事について会議を開くから。そこで二人の処遇を決める」

「わかった」




   ◇◇◇




   次の日…




   ◇◇◇




「苗又元花、赤川操、中へ入れ」


 二人がボス部屋へと入ってくる。俺は入口正面にある椅子に座って待ち構える。脇には環と白夜がおり、左右には灰崎さん含めた幹部が並んでいる。

 二人の処遇を決める会議は少しごたついた。赤川については直ぐに決まったが、元花についてもめたのだ。

 とはいえ最終的にはちゃんと決まったので、この場で二人に結果を伝える。


「まず赤川操」

「おう、お前が黒榊優真か?」

「ちょ、赤川くん、立場考えて!」


 はあ…、元花の言うとおり、立場わかってんのか?まあ、最近まで中学生だったやつにしっかりとした礼儀求めるのも無謀か。流石に無礼すぎるが。


「あぁ、俺が黒榊優真だ。始めに赤川操、改めて元花を助けてくれたことを感謝する」

「そりゃダチの為なら当然だろ?何で感謝するんだ?」

「お前は家族同然の人を助けてもらって感謝しないのか?わかったら疑問を持たず受け取っとけ」

「それもそうか」


 とりあえずこれで前座は終わった。この後は昨日の会議で決まったことの発表だ。


「赤川操、お前を聖魔連合幹部として迎え入れる。これは決定事項だ」

「…まじで?」


 赤川操の聖魔連合への加入、これ事態は仲間の反対意見は出ずにすぐに決まったことだ。

 赤川の実績は元花の救出と敵組織のボスを元花と協力して撃破したこと。幹部として迎え入れる実績としては足りている。

 何より今の赤川は怪人に改造されている。見た目こそあまり変化は無いが、環の報告では日光で皮膚が焼けるたいしつになってしまったらしい。

 なりより、助けるためだったとはいえこちらの都合で勝手に怪人にしてしまった責任がある。


「一応この後親御さんにも連絡入れとけ。お前結構な期間行方不明扱いになってるはずだからな」

「あ、あぁ。因みに生活とかはどうすればいい?」

「当面は本部生活だな。体質的に日中の生活は環の魔法がないと無理だから環の近くにいたほうがいい。親御さんについてはそちらで相談してくれ」

「まぁ、わかった」

「そんなに緊張しなくていいぞ、早い段階で会社に内定もらったと思ってもらえればいい。まあ態度とかは少し学んでもらうがな」


 これで赤川の処遇の発表は終了だ。

 次は…。


「苗又元花の処罰について発表する」

「…はい。例え判決が処刑であっても受け入れる覚悟は出来ています」

「流石にそこまではしないよ」


 う~ん、やっぱ今回のことについて責任感じてるか。けど事が事だし仕方がないか。


「苗又元花、お前の処罰については三つある。一つ、お前を幹部から除名する」


 会議で一番揉めたこと、それは元花を幹部の地位にしとくかいなかだ。

 今回の一見で分かったこと、それは元花の素の戦闘力が低すぎる事だ。

 再生力は確かに目を見張るものがあるが、それだけだといくらでも対処可能な魔法少女はいる。

 それに今回の事の発端としての処遇として一番分かりやすかったのが降格なのだ。


「二つ、今後苗又元花は素顔を晒しての聖魔連合の活動を禁止する」


 今回の事件で元花が幹部格であると恐らく気付かれた。魔法少女と接触した時はバレてなかったかもしれないが、あれだけのことをしたら流石に感ずかれる。

 そうなると元々情報収集メインで仕事をしてた元花の仕事に支障が出る。


「三つ、苗又元花はこれより一ヶ月間、鬼頭白夜の元で強化訓練をしてもらう。そして苗又元花を鍛えることを、機材を勝手に持ち出したことに対する鬼頭白夜の処罰とする」


 三つ目については元花の戦闘力を高めるためだ。幹部から降格したとはいえ今後も情報収集はしてもらうので捕まってもらったら困るからな。


「そして三つ目をえて強くなったら、改めて苗又元花を幹部として迎え入れる」

「!」

「期待しているぞ」

「は、はい!必ず強くなって見せます!」


 これで会議で決まった事は全部だな。


「これで赤川操、苗又元花についての処遇発表は以上だ。各自解散」

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