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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第六章 化け猫少女と吸血少年
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赤川操

赤川操視点です。

 

 さて、どう攻略するか。

 攻めるにしろ守るにしろ相手の金縛りがキツすぎる。逆に無効能力は無視でいいな。触れなきゃ発動出来ないのなら近づけさせなければいいだけだし。

 それとフィストの魔法が不明なのも不安だな。だけどどうせ鉄拳とかその辺だろうから攻撃にだけ注意して魔法は気にしなくていいだろう。

 これらを踏まえた上で実行する作成は。


「ブラッドプレッサー!」


 本体であるボスを直接叩く、これが一番早いし確実だ。


「デリート、ガード!」


 ち、やっぱ二番煎じじゃ防がれるか。となるとさっきみたいに後ろからの奇襲も無理そうだな。


「おいおい、最高傑作をガードに使うのかよ」

「触れて発動するのに片腕が失くなったんだ。これだけで利用価値が半減する。それなら有効利用するだけだ」

「…やっぱお前クソだな」


 いとも容易く部下を切り捨てやがる。


「ロック、フィスト」

「っ、ブラッドシールド!」


 あっぶね今度は間に合った。それと金縛り中でも能力は問題なく発動出来ることがわかったな。

 しかし本当にどうするか…。このままじゃ千日手になるぞ。


「あ、赤川、くん」

「ん、もう起きたのか。しっかり休んでろ、ここは俺が…」

「良いから、これを」

「これは…、そういうことだな。けど良いのか?」


 何となく苗又がやろうとしている事は分かった。けれどそれを実行すると苗又に負担が掛かる可能性がある。


「大、丈夫、この、体には、負担、ない。それ、に、このまま、終われない」

「…おう、分かった」


 苗又、確かにこのままじゃ終われないよな!


「ブラッドプレッサー!」

「はっ、何度も同じ技とは芸がない」

「っ、本当に性格が悪いな」


 わざとかってくらい人をイラつかせることを言いやがる。

 だが今はありがたい、こちらの作成に気付いていないからな。


「ブラッドボム!」


 後はひたすらこちらに注意を向けさせれば…。


「!、またかよ」


 本当にこの金縛りが強すぎる。


「フィスト!」

「お前も同じ技しか使って無いだろ、ブラッドシールド!」


 よし、このままヘイトをこちらに向けさせて…。


「自爆しろ」

「…は?」 


 今あいつ何て言いやがった?


『フィスト、自爆します』




   《ドゴォォン!!!》




「が…ふざけ…」


 あの野郎、ガチで自爆させやがった!

 

「こちらも反撃だ…!、能力が、まさか!」


 やっぱり掴まれてる!さっきの自爆に紛れて接近したのか!


「おらぁ!」

「ぐはっ!」


 あの野郎、接近戦も出来たのかよ。

 というか魔法人形の腕が手錠みたいになってしっかり掴んでいるせいで今のパンチの衝撃でも離さない。数メートル吹っ飛ばされたパンチだぞ、普通は離すだろ。


「あ~もう、どんだけ頑丈に作ってんだ!怪人の力でも壊せないとか固すぎるだろ!」

「ロック」

「!、また、がっ!」


 クソが、さっきフィストとロックでやってたコンボを自分で再現してやがる。しかもさっきとは違いこちらは能力を使っても直ぐに血液が操作不能になるから実質能力使用不可になってる。


「ふん、口ほどにもない」

「まだ、だ」


 何とかまだ立っていられるがぶっちゃけキツい。相手が刃物なり銃火器持ってないだけ幸いではあるがかなりヤバイ。


「まだ立てるか、失敗作だったにしてはかなり性能が上がっているな。よし、このままこいつを新たな実験台にしよう。デリート、こいつを地下の実『猫爪』験…室…に…」

「…遅いんだよ苗又」


 ボスはかなり驚いた表情をしながら倒れる。そりゃそうだろうな、だって俺の後ろで横たわってた怪我人がほぼ無傷な状態で後ろから心臓を一突きしたのだから。


「仕方ないでしょ、赤川くんが私を助けるために後ろから奇襲掛けちゃったせいで後ろ警戒されまくったんだから。けど良く私の作戦わかったね」

「そりゃ分かるだろあんな物渡されれば」


 あの時渡されたのは苗又の指だ。それを俺がブラッドプレッサーで後ろへ飛ばし、再生したのち奇襲する。これが一連の作成だったのだが、だいぶ警戒されてたらしいな。


「というか、本体って選択出来たんだな」


 俺がかばっていた苗又の体が消える。そうなると必然的にボスへ奇襲したのが本体ということになる。


「意識してなければ頭部から再生したのが本体になるってだけで、意識すればある程度選択できるよ。さっきわかった」

「さっきかよ…ん、こいつまだ生きてんのかよ」


 心臓えぐられて何で生きてられんだ。いや、能力で自身を操れば出来なくはないのか?一応人形ではあるし。


「この失敗作どもが…絶対にぶっ壊『ブラッドサイズ』」


 相手が何かしでかす前に血液で首を刈り取る。これで今度こそ死んだだろ。

 その証拠に魔法人形の2体も倒れたしな。


「「は~疲れた」」


 俺は後ろへ勢いよく倒れる。苗又も疲れたのか俺のそばに座り込んだ。


「結局良いとこなしかよ、最後もハイエナしたみたいだし」


 倒すとか言っておきながら止めは苗又の心臓への一突だしな。今回のMVPは間違いなく苗又だ。

 

「そんなこと無いよ。こんな私の為に戦ってくれてありがとう」

「それは黒榊たちに言ってやれ。あいつら、お前の暴走を止めるのに必死だったぜ。ここには来てないが外で魔法少女の足止めしてんだ。それに俺はボスと戦いたかったから来たようなものだ。黒榊たちの思いには負ける」


 事実、俺は始め苗又を助けるのはついでと考えてたからな。


「それでも、私を友達と言って本気で怒って戦ってくれた。その言葉は嘘だったの?」

「そんな訳ないだろ。ダチなら当然だ」

「ならそれで良いじゃん、私が感謝を伝える理由は。それに、私は赤川くんが戦ってる姿、遠目だったけど、とてもかっこよかったって思ったよ。だから改めて、助けてくれてありがとう操くん」

「…おう」


 はは、やっぱ苗又にはかなわねぇな。


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