伊吹城
レイヴン視点です。
「それじゃあミヤ、優真たちを縛ってくれ」
「わかりました白夜様~」
白夜の指示でミヤと呼ばれたダークエルフが俺たちの影から何かを伸ばして拘束した。
「影操作か?」
「正解で~す」
やっぱり影操作か。てか、何でこんな強い能力持ちの怪人がこんなところに居るんだ?この様子じゃ、他の怪人の能力もヤバそうだな。
「ロック、能力解除して」
「おう、わかった」
ロックと呼ばれたゴーレムが岩に触れる。
「解除」
すると岩が崩れて洞窟の入り口が現れた。
「これで洞窟を隠してたのか」
「そうだ、着いてこい」
◇◇◇
「着いたぞ」
「…すごいな」
まず目につくのは純白の城だ。その周りには城下町があり沢山の怪人がいる。
そして城の上には土の屋根が広がっている。
「山をくりぬいたのか?」
「ああ、魔法少女に見つからないようにな。あの城が根城である伊吹城さ。今からあそこに向かう」
◇◇◇
あの後城下町を移動して伊吹城城内にある牢屋の前まできた。
「ビルド、優真を壁に固定しろ」
「承知した」
ビルドと呼ばれたオークが俺の手と壁を接合する。ぴったりくっついてるみたいで取れる気がしない。
「他の二人は別の牢屋に入れとけ、固定はしなくていい」
「よろしいのですか?」
「ああ、別に優真の拘束だって名目上だしな」
「わかりました」
そうしてビルドはセレネと元花を連れて牢屋を出ていった。
「それじゃあ誰も居なくなったし改めて質問するぞ、ここが魔法少女に襲撃されるってのは本当か?そして、仮に本当だったとしてどうやって情報を入手した?」
ここは書かれてたことそのまま伝えた方が良いな。それに入手経路も。
「先に二つ目の質問に答えさせてもらうが俺の妹が組織の二番手兼魔法少女でな、妹宛に魔法少女連盟から手紙がきてそこから襲撃について知った。一つ目の質問の答えだが正確には少し違う、妹宛に書かれた情報では8月11日に伊吹山で不法投棄怪人の一斉駆除を行うと書かれていたから襲撃されるのはここじゃなくて伊吹山だ」
「…嘘じゃないようだな。それと、襲撃は多分ここだ。伊吹山の全域を把握しているが不法投棄怪人はここ以外にいない」
やっぱりここか。それに、これだけの怪人がいるなら魔法少女をありったけ召集した理由も納得がいく。ただの不法投棄怪人なら魔法少女を集める理由が無いからな。
「わかった、けど同盟に関してはこちらにメリットがあまり無いように思えるが、こちらが同盟を組むメリットは?」
「新たな移住先、それと食料の提供、他に必要な物があれば準備しよう」
ぶっちゃけ、これ以外思い付かないだけだが。
「ふ~ん、優真、そもそも何で俺たちに同盟の交渉をしに来た?話を聞く限りそちらも何のメリットも無いように思えるが?」
「目的のための同士集め」
「目的?」
これも正直に話すか。
「俺たちの目的は聖なる者も魔の者も争わず生きれる世界を作ること、その目的のために魔法少女を倒す必要がある。今の魔法少女は怪人だからとか能力を持ってるとかだけで殺してくるからな」
「…そちらが同盟を持ちかけた理由はわかった、それじゃあ今から言う事を達成できたら同盟を組んでもいい」
良かった、何とか同盟を組むかどうかのとこまで交渉できた。さて条件は…。
「優真、俺と戦え」
「…は?」
なに言ってんだ?
「正直、話した感じ優真の目的が俺たちの戦力目的にしか思えねぇ。だから俺と戦って優真自身の強さを見せてみろ、それで優真が強ければ同盟を組んでやる」
「…武器の使用は?」
「有だ、俺も使うし」
よし、なら何とかなるな。俺は能力は強いが身体能力は怪人や魔法少女に比べるとかなり低いから武器を使用しないとまともな攻撃手段が無いからな。
「わかった。けど俺はあまり強くないからな、殺す気で勝ちにいかせてもらうぞ。負けても文句いうなよ」
「ああ、鬼に二言は無い」




