成果確認
三人称視点です。
「はい!というわけで仲間になった酒井菫ちゃんです!」
「酒井菫です、環様のお役にたてるよう頑張ります」
場所は逢魔時神社の会議室、ここで仲間になった酒井菫の自己紹介をしていた。
あの後、菫は泣き疲れて寝てしまい起きたのが日曜日の9時頃だ。
そしてその後に環の付き添いのもと、朝ごはんを食べたり、体を洗ったりしていた。この時に長かった髪を切った。
「そうか、これからよろしく酒井菫。俺は聖魔連合連合長の黒榊優真だ。それと環、菫の様子はどうだった?」
「まあ何とかはなったよ、ただ…」
「ただ?」
「忠誠心が私に向いてるみたい」
菫は今までずっと一人だったので、初めて人の暖かみをくれた環に小説などで言うクソデカ矢印が向いているのだ。それこそ、自分の命をいざとなったら迷いなく捨てれるくらいに。
「…羨ましい」
なお、環が付き添いで菫の世話をしたことに嫉妬した猫がいたが気にしてはいけない。
「それなら環が菫の面倒見るってことでいいか?」
「それでいいよ、菫の命拾ったの私だし」
「それで、話は変わるが菫はどれくらい魔法をコントロールできる?」
「あ~確かに、どれくらい出来るのかは聞いてないね」
今後、一緒に戦うことになった時の為に魔法の熟練度の確認は必要だ。
「えっとですね、毒の放出量とコントロールは出来ます」
「…ちなみに毒を薄く出来たりは?」
「無理ですね、濃くすることは出来ますが」
「よし環、すぐに菫の魔法を訓練しろ。このまま戦場に出したら味方も殺しかねない」
優真は即座に環に命令した。
「え、何で?」
「お前なら毒被ってもすぐに回復出来るだろ、それにこのメンバーで魔法使えんの環だけだし」
「確かに」
環はすぐに納得した。それに訓練中に仲間が誤って毒を被って死亡する可能性も考えると始めから環しか適任がいなかった。
「てな訳で菫、この後から魔法の練習するよ」
「なぜです環様?別に気をつければよくないですか?」
「一般人巻き込むかもよ、そしたらその辺の魔法少女と同じだ」
「直ぐにしましょう!あいつらと一緒なんでいやです!」
魔法少女に虐められていた菫は、同じなのはいやだと納得した。
「ひとまずこれでいいな。それじゃあつぎだがアル、確か何か報告あるって言ってたよな?」
「そうえばそうだった!環、マジックターミナルの場所探してた種が枯れちゃった」
「枯れた?」
アルの種は成長速度やその他色々な性能に目が行くが、他にも耐久性に優れている。それこそ雑草並みに強力なため、そんじょそこらの事じゃ枯れることは普通無いのだ。
「何でかれたの?」
「海水にやられちゃったぽい」
「なるほど、それなら納得」
植物に塩をかけると弱ってそのまま枯れてしまう。これはアルも例外ではない。
「つまり、マジックターミナルは海底、又は海岸部にあるわけだ。方角はわかるか?」
「多分南の方だよ、私からの報告は終わり」
マジックターミナルは海底、又は海岸部にあり南の方角である。この情報だけでもだいぶ相手の本部探しが進んだ。
「次は灰崎さんだったな」
「ああ、この前の鴉の手の弾丸、あれを応用した物の試作品が出来た」
灰崎が使用したのは、けっこう前の鴉の手の試し撃ちの時に出たテレポート機能付きの弾丸だ。
「あの弾丸からテレポートをするのに必要な要素だけを取り出すことに成功した。試作品として作った物の性能は、使いきりだがボタンを押すことであらかじめ設定しておいた場所にテレポートするって効果だ」
「マジかよ、良くできたな」
「詳しい構造はわからなかったから流用しただけだけどね」
なお、これでも十分化け物レベルなのは言うまでもない。
「それじゃあ灰崎さん、その試作品を完成品にするよう頑張ってくれ」
「了解」
「次で最後の報告、そして今日の本題でもある。環、お前宛に全日本魔法少女連盟から手紙が来てる」




