表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第四章 毒花少女は幻酔を見る
32/171

酒井菫

オウル視点です。


「…っ…ん、知らない天井…」

「あ、起きた?」

「オウルさん、ここは?それに体の怪我も無くなってる」

「ここは私たちの本部、逢魔ヶ時神社(おうまがときじんじゃ)だよ、体は私の魔法で治しといた」

 

 逢魔時神社、それはさっき相談して決めたこの本部の名称だ。理由は見た目が神社に見えなくもないから神社、逢魔時は悪鬼や悪霊が神社に入り込む時間で悪の組織にぴったりだから逢魔時神社という名称になった。

 ちなみに、御神体は中央の巨大桜でセレネと灰崎さんに至急鳥居を作ってもらっている。

 体の怪我は向こうで応急措置だけしてこちらで治療した。セレネに見てもらったら応急措置が無かったら命が危なかったらしい。


「あの~そもそも本部って?」

「ああ、確かに説明しないとね」




  <魔法少女聖魔連合について説明中…>




「わかりました、あの後、どうなりました?」

「あの後ね…」


 菫さんが気絶した後、風見鴇の死体は菫さんの毒によって消滅。最終的な被害は魔法少女一名、観光客が多数死亡、住宅街で負傷者が数名という感じだった。

 そして気絶した菫さんと私たちを兄さんがワープゲートで回収したって感じ。


「そうですか…」

「あ、菫さんに関しては巻き込まれて死亡したって警察に言っといたから」


 あの戦いでたまたま死亡したってことにしてここに連れてきた。じゃないと普通に犯罪だしね。

 てか人殺してる時点で今さらか。


「色々ありがとうございます」

「いいっていいって」

「あと、命を拾うって…」

「あぁ、その事?」


 あの場では拾うって言ったけど、実際に拾うかどうかは菫さん次第なんだよな。


「本当に、こんな私でも拾ってくれるんですか?」


 ん?ここは普通もっと反発する所じゃない?


「こちらとしては戦力強化の為に拾いたいけど…何でそんなこと聞くの?」

「…今までずっと必要とされなかったから…」

「親からも?」

「うん…」


 あ~確かに虐待受けて学校でいじめられればそう思うのも無理無いか。

 こういう時は…。


「ぎゅ~てね」

「え!ちょ?!」


 思いっきり抱き締める!

 よく悲しいときにお母さんにやってもらったから効くはず。


「今までよく頑張ったね、そしてよく耐えてくれたね」

「…私は、頑張ったのでしょうか?」

「頑張ったって、味方が誰もいない中でずっと一人で耐えてきたんでしょ?」


 私の場合は兄さんがいたからなんとかなったけど、菫さんは味方が誰一人としていない状況で何年も耐えてきたんだ。

 自殺したくなってもおかしくないのに耐えたんだ、私なら耐えられないよ。


「それに、聖魔連合の目的のためにも菫さんの力は必要だよ」

「…本当に、必要としてくれるんですか?」

「必要とするよ、それに、もう我慢しなくていい、好きなように遊び、好きなように食べ、好きなように笑っていい、ここにはもう菫さんに暴力を振るう両親も、虐める魔法少女もいない、だからもう我慢しなくていいよ」

「う、うう…」


 ほら、泣くってことは相当色々溜め込んできたみたいだね。

 けど…。


「ほら、泣くなら大声で、大声で泣いても、もう誰も文句は言わないから。だから泣いていいよ、菫」

「う…うわ~!悲しかった!つらかったよ~!」

「ほらほら、もっと泣いていいから」

「うわ~!」


 改めて、酒井菫、あなたを聖魔連合は受け入れます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ