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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第四章 毒花少女は幻酔を見る
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事前計画

オウル視点です。


植物盾(リーフシールド)!」

「な、あんたなにしてんの?!」


 良かった間に合った。


「なん…で…」

「何でって、私があなたと同族だからだよ」


 今どき、魔法少女を嫌っている人間は悪の組織を除くとほぼいない。


「それに菫さん、その大怪我の状態では戦って勝てるとは思えないのだけど、ひょっとして道連れにする気だった?」

「っ!」


 やっぱりね、確かに毒は強力だけど大怪我してるし、何より相性が悪すぎる。

 菫さんが相手の魔法を知らないはづはないから何かしらの策はあった筈だけど、その道連れ作戦を実行する前にやられることは想定してなかったのかな?


「ともかく、菫さんは自分の命を捨てるって認識でいい?」

「…えぇ、あいつを殺せるのなら、自分の命なんて捨ててやる!」

「じゃあさ、私がその命拾っていい?」

「…え?」


 目の前に自分から生きることを放棄した命がある、これを仲間に加えない手はない。


「ま、返事は後でね、まずはあいつを倒さないと」

「…やっと話は終わったみたいね」

「まあね、それより攻撃しなくて良かったの?」

「攻撃しなくとも余裕ってことよ!」


 風見が風で攻撃してくるがある程度は躱せた、少しかすったが直ぐに回復できる。

 しかし…どうしよう、相手は空を飛んでる上に私の攻撃手段である植物は毒のせいで殆ど使えない。足元は毒だらけだから打ち落とせば、相手は毒耐性が無いから勝てるけど打ち落とす手段がな…いやあるな。


「またぶっつけ本番だけどやるか!大丈夫、魔法は想像力でどうとでもなるはず!」


 まずは私に身体守護(ボディガード)自動回復(オートヒール)痛覚軽減(ペインカット)をかける。

 そして新たな魔法…。


制限解除(リミッターアンロック)!」


 よし、体から力が漲ってくる感じがするから恐らく成功。この魔法は身体のリミッターを強制解除する魔法、そのまま使うと手足が耐えられずミンチになる可能性があるから、そうならないように身体守護(ボディガード)自動回復(オートヒール)をかけた。

 準備は完了、チャンスは一度、外せば負けはしないが逃げられて情報が漏れる可能性があるから実質負け。


「今『ボキッ』!」


 今明らかにジャンプの拍子に足の骨折れたよね!けど、身体守護(ボディガード)のお陰で足は曲がってないし、自動回復(オートヒール)のお陰でもう回復し始めてるから問題なし!


「っ!どこ行った?!」


 下では風見が私を探している。今の私の位置は風見の上、この位置からなら打ち落とせる!

 空中を蹴って方向を変える『ボキッ』、また足が折れたけどどうってことない!


「即席必殺…復讐の断罪者(オウル·パニッシャー)!」

「!、ウイン…ぐはっ!」


 私のただのパンチが命中して風見が落下する。てか今の一撃で腕が変な方向に曲がったけど問題は多分ない。


「痛い痛いた、助け…」


 風見が痛がっているが当然だろう。毒耐性(ベノムカット)を貫通してくる毒だ、むしろ即死しないことに驚きだよ。


「こう…なったら道連…あれ、息が…」

「ん?」


 息が…なんて?


「…火山ガスですよ」

「菫さん?」

「私の魔法でこの辺りの火山ガスを集めてました。私の毒は空中のあいつには届きませんが、元からある火山ガスならあまり警戒されずにあいつに攻撃できます。後はガスで倒れるまで私自身を囮にして時間を稼げば良かったんです。まあ…その前にあなたが倒してしまいましたが」


 なるほど、それなら自分が倒されても時間がたてば相手もガスでそのうち死ぬと言うわけか。


「ぜぇ…はぁ…」


 その証拠にもうこいつは虫の息、このまま殺すのも…あ、そうだ。ついでだから有効利用しよう。 


「なに…を…する…」


 何か言ってるけど無視無視。まさかこんなに早く封印を解除することになるとはね。


寿命吸収(ライフドレイン)

「や…やめ…」


 風見から残りの寿命を吸収していく。やっぱりこれだけ弱ってると人に触れなくても発動するね。

 吸収していくにつれて風見はだんだんとしわくちゃになっていく。

 吸収できた量は…約70年分か。今後、文字通り命を削ることがあっても70年分は無茶ができるね。


「終わり…ました?」

「ん?たった今終わったよ」

「やっと…終わ…『バタン』」

「ちょ!菫さん!菫さん!」



 

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