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謎の声の示すもの

環視点です。

「何でここに駅が?」


 マンホールを降りた先にあったのは地下鉄?の駅だ。しかし何でここに駅が?

 しかもちゃんと整備された駅だから余計に謎だ。


『環、看板があるよ。慰霊碑駅だって』


 慰霊碑ってことは駅名の由来は東京タワーか、おそらく、というか確実に魔法少女関連の施設ね。


(それじゃあしばらく待ってみるか)



   5分後…



『間もなく列車が入ります。黄色い線までお下がりください』


 アルと暇を潰しているとホームに列車が入ってきた。取り敢えずこの列車に乗るか。間違えても駅や列車に付いての説明をしなかった向こうの責任だしね。


「中は普通の電車みたいだな」


 私達が乗ってすぐに列車が動き出した。


(しかしこの列車はどこへ向かってるんだろう)

『マジックターミナルだよ』

(そうなんだ)


 マジックターミナルか…ん?今の声だれ?


(アル…じゃ無いよね)

『違うよ』

(だよな…おい!あなたは誰?!)


 相手の姿は見えないが、こちらの考えている事に反応したから声に出さずともこれでいいはず。


『おいおい怖いじゃないかオウルちゃん』


 やはり反応した。声的に女性みたいだな。


(それで、結局あなたは誰?そしてどこに居る?)

『ん~、誰かという質問には今は答えられないな、どこに居るかは私にもわからない』

(わからない?あなた、魔法少女の仲間じゃ無いの?)


 この施設は少なくとも魔法少女関連の施設のはず。


『その魔法少女に利用されてんのさ。ま、私の目的のためだから文句は言えない。次にこちらから質問させてもらうよ、オウルちゃん、あなたなぜ怪人を連れている?』

(!、何の事ですか?)


 何でアルの存在がバレた?


『とぼけないでよ、こっちは二日前から監視してたんだから』


 二日前は初めて魔法少女として活動してアルを仲間にした日だ。まさか…。


(実家を調べたのあなたでしたか)

『そうそう、いや~まさか怪人を仲間にする魔法少女がいたとはね。それに、最近できた聖魔連合の副連合長だとは驚いたよ』

(…どこまで知っているんですか?)


 相手の知っている情報次第では、今後の聖魔連合の活動に支障がでる。


『そうだね…まず違和感を感じたのは三日前、初めて感じる波長を私が探知してね、そのことを上層部に話したら探し出すようにと指示が来たから探し始めたのが二日前、ここまでは普通の魔法少女が現れてからやっているいつもの工程、この後に波長を追って家を特定して担当の者が手紙を届けている。それでどこまで知っているかだけど、オウルちゃんが今連れている怪人と戦った後のことは全て知っているよ。月であったことはさすがにわからないけどね』


 となると、兄さんと黒曜団に潜入したことはバレて無いな。だけどセレネを除いたメンバーと本部の場所が相手側に知られているのはまずい。


(…何が目的?)

 

 ここで交渉してこちらの情報を隠蔽してもらうしかない。たとえ無理難題な条件を出されても相手の上層部に知られるよりましだ。


『目的?そんなもの無いよ』

(は?)


 あれだけの情報を握っといて目的が無いだと。


『いや本当に無いよ、それに上層部にこの事も話さないよ』

(…こちらとしてはありがたいが、本当に無いのか?)


 明らかに虫がよすぎる話だ。普通に考えて信用出来ない。


『私は別に全日本魔法少女連盟に忠誠を誓ってる訳じゃ無いからね。まあ…そうだな、それじゃあ八世召 (はちよしょう)って人を探してくれるか?』

(八世召ね、わかったよ。その代わりに私達のことは黙っててね、口約束とは言え破ったらあなたの探している人を人質にしたり全日本魔法少女連盟に忠誠を誓って無いことをバラすからね。ま、私も話してほしくない情報を握られてるから最終手段だけど)

『わかった、それじゃあよろしくね。それともうすぐマジックターミナルに着くからじゃあね』

(わかったありがとう)


 取り敢えずこれでいいはず。後はあの人を信用するしかない。


『環大丈夫そう?』

(まあ、何とかはするしか無いよね。さてと、そろそろ着くらしいから会話は控えるよ)

『わかった』


 そうして列車はマジックターミナルのホームに入って行く。


(…ここが敵の総本山、気合い入れないと)


 そうして私達はマジックターミナルに到着した。

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