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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第十一章 組織拡大と魔法少女の実力
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影分身

レイヴン視点です。


「な! てめぇ、何で生きてんだ!」

「あの程度で死ぬ訳ないわ!」


 いや普通に生死彷徨ってたよな。

 というかマジで飛び出していきやがった!


「レイヴンさん、九縄さん飛び出してしまいましたが大丈夫なんですか?!」

「大丈夫な訳ないだろ、このままじゃ犬死だ!」

「ダメじゃないですかそれ!」


 九縄は一般構成員と比べれは比較的マシであるとはいえ、ぶっちゃけ幹部の中ではあまり強くない。

 というのも白夜が九縄を幹部にしていた理由は、幻影魔法による潜入捜査などのスパイ行為をさせるためであった。決して戦闘要員としてじゃない。

 真っ向勝負なら間違いなく瞬殺される。

 そもそも後は民を守る教会(バリア・チャーチ)に籠城してればいいからマジで飛び出す意味が無い。


「九縄、すぐに戻れ!」

「もう遅いわ!」


 九縄の後ろからジャイロボルトが猛スピードで接近してくる。

 今回は前と違って回収できるかもわからないんだぞ。


「大丈夫。見てて、幻影・変わり身、影分身!」


 しかしジャイロボルトが攻撃した九縄は霧散し、九縄の分身体が大量に出現した。


「九縄さんってあんなことできたんですね」

「そうっぽいな。いやまあ考えりゃそりゃそうか」


 幻影とは幻のことだ。分身を生み出すことができても不思議じゃない。

 というか伊吹山の戦いで葉月の幻影出してたな。

 けど所詮は幻影と言うべきか…。


「マズいな…」


 さっきから九縄の分身が瓦礫と一緒に粉砕されている。

 このままじゃいつか本体に当たるぞ。


「九縄、いい加減戻れ、これから撤退すんだよ!」

「え、そうなの?」

「何のために民を守る教会(バリア・チャーチ)に籠城してると思っ…て…」


 今何で後ろから九縄の声が聞こえた?


「それなら早く言ってよも~」

「いやそれより何でお前がいるんだよ、さっき飛び出してったろ?!」

「あぁあれ? あれは飛び出して影分身した直後にあちき本体は透明化して幻影と入れ替わっただけだけだよ」

「そういうことは先に言ってくださいよ、心配したじゃないですか!」

「いやあそこに突っ込む訳ないじゃない」


 …は?


「影分身してすぐにとんぼ返りしたわ」

「…なぜ最初から言わなかった?」

「敵を騙すにはまず味方からでしょ」


 こ、こいつ…。


「レイヴンさん、九縄さんって…」

「民守さんまで言うな」


 かなり性格が悪い! 顔合わせの時は化けの皮被ってたのかよ!

 しかも何がひどいって影分身が普通に有効だったことだ。現に魔法少女の瓦礫破壊速度が落ちてる。

 だけど俺たちを騙す意味無いだろ、普段怒らない民守さんが眉間に皺寄せてるぞ。


「ともあれ、今は瓦礫と影分身で何とかなってるがもう時間が無いぞ。マジでいつまで持続すんだよこの空間」 


 そろそろ瓦礫の在庫が底をつきそうなんだが、無くなるより早くこの空間消えるよな流石に。

 もし先にこちらの在庫が切れたら民守さんに踏ん張ってもらうしかないぞマジで。


「…そうだレイヴン様、こういう作戦はどお?」

「何だ?」


 九縄が何か思いついたのか耳打ちしてくる。

 …ふむふむ、なるほど。


「九縄、その作戦はありだ。悪いが民守さん、もう少しだけ踏ん張ってくれ」

「わかりましたけど…、何をするんですか?」

「見てれば分かる、ワープゲート」


 この空間内ではあくまで外へ出るためのワープゲートやテレポートが使用できないだけで、それ以外の用途に使用する場合は問題なく発動できる。

 そして今回発動したワープゲートの出口は不進魔法少女と上限魔法少女の後ろだ。


「投影幻影」


 そして九縄がワープゲートを幻影によって背景と同化させる。

 九縄が考えた作戦、それはワープゲートを幻影によって透明化させ背後から銃撃するというものだ。

 ワープゲートのみだったら気付かれる可能性があったため実行しなかったが、九縄が戻ってきた今なら安全圏から確実に攻撃が通る。


鴉の手(レイヴンハンド)、モードセミオート式スナイパーライフル」


 狙うは上限魔法少女の足と不進魔法少女の後頭部。術者が死亡した場合、遺体から術式が抽出できるか不明なため上限魔法少女は殺せない。

 

「不進魔法少女、恨みは…まあまああるな。まあいい、死ね、時空弾丸ディメンジョンバレット、二連打!」


 発射した弾丸を遮るものは何もなく、一直線に目標へと向かっていく。


「がっ!」

「うわぁぁぁ痛い痛い痛い!」

「進珠! 限子!」 


 よし、命中。

 不進魔法少女の後頭部に弾丸が直撃して恐らく死亡、上限魔法少女のを血液の付着した弾丸は異空間倉庫に転送した。


「レイヴンさん、空間が崩壊していきます」


 民守さんに言われ上空を見ると確かに魔法が解除されていっている。

 俺たちを一気に撃破した魔法、かなりの負荷が掛かってたっぽかったからな。考えてみれば当然か。

 何はともあれこれで撤退できる。


「じゃあな魔法少女諸君、今回の目的は達成された!」

「ざっけんな逃げんじゃねぇ!」

「ミイデラゴミムシ+サバクツノトカゲ、ブラッドスチームショット!」


 メンデルキャップが遠距離攻撃を放ってきたが民を守る教会(バリア・チャーチ)によって阻まれる。


「そういや民守さん、民守さんって民を守る教会(バリア・チャーチ)発動中って外出れるのか?」


 元々民を守る教会(バリア・チャーチ)を発動してもらう予定が無かったから確認してなかったが、もしでれなかったら面倒だ。


「出れませんね、シスターは教会にいるものですから。一応民を守る教会(バリア・チャーチ)を動かすことでの移動はできます」

「マジかよ…。民守さん、民を守る教会(バリア・チャーチ)を解除してくれ。さすがに民を守る教会(バリア・チャーチ)ごとテレポートする体力残ってない」

「わかりました。ただし解除した瞬間一瞬無防備になってしまうので急いでくださいね」

「わかった」


 まあ流石にこれだけの大魔法発動すればタイムラグぐらい発生するわな。

 

「テレポートのために二人の肩掴むぞ。よし、準備完了だ」

「それではカウントダウンを行います。3…2…1…解除!」


 カウントがゼロになった瞬間、民を守る教会(バリア・チャーチ)が解除される。


「ジャイロ!」

「ミリオントルク!」

「織紗!」

「ワイヤースピア!」


 ジャイロボルトと縄魔法少女の攻撃が向かってくるが遅い!


「テレポート!」




   ◇◇◇




「三人とも無事か!?」

「なんとかな」


 無事にテレポートが成功し、本部の研究所へ戻ってこれた。


「灰崎さん、向こうの様子見れるか?」

「衛星からの映像が見れるぞ。けどどうしてだ?」

「魔法少女一人ちゃんと殺害できてるかどうかの確認だ」


 不進魔法少女に命中した時、何か異常に出血量少なかった気がすんだよな。


「そういうことか。これがリアルタイムの映像だ」

「どれどれ…。マジか、殺せてなかったのか」


 映像を見ると、不進魔法少女が支えられながら移動していた。

 恐らく着弾する寸前に魔法で防いだのだろう。


「あ、そうだ。はいこれ、上限魔法少女の血液が付着した弾丸だ。さすがに量は少ないが何とかなりそうか?」

「取ってきてくれただけありがたいから文句は言わない。まあできるだけやってみるよ」

「そうか、何かできたら報告してくれよ」


 ともかく目的は達成できたな。


「そういえばレイヴンさん、たしかRTAされてましたよね」

「あ~そういやそうだったな。セイ、結局何分だった?」

「余裕で目標の20分超えてましたね」

「やっぱりか」


 そりゃあれだけトラブルが起こればそうなるか。


「民守さん、今回は強力してくれてありがとな」

「いえ。こちらこそ地上の魔法少女の実力をしれるよい機会でしたので」

「いや今日戦った魔法少女の実力ってかなり上位だぞ。意味あるのか?」

「意味はありましたよ。おかげで魔法の改良点も把握できましたし」


 まあ民守さんが納得してるならいいか。


「にしても疲れ…っと、危なかった」

「レイヴン大丈夫か?」

「大丈夫、疲れただけだ」


 けどふらついたってことは、俺自身が気付かなかっただけで相当疲れたんだな。


「レイヴン様少し寝てくれば?」

「…そうするか。ちょっと昼寝してくる、各自解散してくれ」


 ふぁ~、疲れを自覚したら眠くなってきたな。

 今日の午後は休みにするか。

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