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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第十一章 組織拡大と魔法少女の実力
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RTA

レイヴン視点です。


「よし、集まったな」


 白夜のクラーケン討伐の翌日、俺たちは研究所の一室へ集まっていた。

 これから今この場にいるメンバーで七曜の円卓の第三席と第四席に喧嘩を売りに行く。

 集まったメンバーは俺を除き四人。


「今回は俺の研究材料の調達のために協力してくれてありがとな」


 一人目、灰崎さん。今回の作戦の言い出した張本人だ。


「別によろしいですよ。その代わり色々見返りはくださいね」


 二人目、九尾の九縄。今回の作戦に必要なため来てもらった。


「九縄さん、それはどうかと思いますよ」

「さ、流石に冗談ですって」

「本当ですかね…」


 三人目、エルフのセイ。オウルが推定ダンジョンの調査の方へ行ってしまったのでヒーラー役としてこちらへ来てくれた。

 そして四人目─。


「あの、なぜ私は呼ばれたのでしょうか?」


 民守祈さん。仕事がひと段落ついたタイミングで頼み込んで作戦のサブプランとして来てもらったが、その他にも理由がある。


「それは民守さんの存在を魔法少女側に周知させるためだ」

「あの、私の存在は周知させない方がよいのでは?」

「本来ならそうなんだが、民守さんの魔法ってバリアだろ。だからだよ」


 民守さんの魔法と戦闘での役割はゲームで言うタンク役だ。それなら魔法少女に存在をバラしてヘイトを集めやすくしといた方がいい。

 後々大規模戦闘を行った時に民守さんにヘイトが集まれば他メンバーが戦いやすくなる。逆にタンク役だからって理由で無視されても民守さん自身普通に強いからどちらに転んでも特しかない。

 出し惜しんだせいで中途半端にしかヘイトが集まらない方が面倒だ。

 …というのは建前で連合トップ三名の内、俺含め二人はいないと不安ってのが本音だ。


「そういうことでしたか」

「理解してくれて助かる。それで、灰崎さんのアシストってのがこのドローンか?」

「あぁ、このドローンで上空から指示を出したり血液の回収なんかを行う予定だ。さらにセイの回復魔法をドローンを起点に発動させることもできる」


 なおドローン、俺のテレポート技術も使用されておりいつでも離脱可能だらしい。何か確実に材料を持ち帰るという気迫を感じる。

 

「それと今回、二チームに喧嘩を売る関係上情報を共有される前に片を付けたい。だからRTAにチャレンジするぐらいの気持ちで行くぞ」

「…あの、RTAとは?」


 …そういや民守さんは地下生まれ地下育ちだったな。


「RTAってのはゲームの専門用語だ。リアルタイムアタックの略だな」

「リアルタイムアタックですか。言葉から推測するに制限時間で何かを行うということですかね」

「そういう認識であってる。ま、今回は制限時間は無いがそれぐらい早く終わらすぞってことだ」

「…レイヴン、人工衛星の映像からベテルギウスが他組織と戦闘を開始したのがわかった。どうする、行くか?」

「そうだな…」


 本来の作戦は顔が割れていない民守さんが道を聞くふりなり何なりして魔法少女を足止め、その隙に九縄が後ろから血液採取装置をブスっとやる予定だった。

 が、戦闘中となれば話は別だ。


「よし、行こう。これよりチームベテルギウスの戦闘に乱入する。目標は双龍会との戦闘含め20分で終わらせること。それじゃあ、スタート!」




   ◇◇◇




 俺と九縄、民守さんはワープゲートでベテルギウスの活動地区である岐阜へと来た。


「…殺りあってるな」

「ですね…」


 路地裏に転位した俺たちの目の前で他組織の怪人とベテルギウスが戦闘を行っている。

 

「あ、そろそろ決着がつきそうだよ」


 九縄の言う通り、メンデルキャップが怪人に今止めを刺した。


「…よし、行くぞ。時空弾丸ディメンションバレット、二連打!」


 二発の弾丸を放つ。狙いはメンデルキャップと浮遊する和楽器を演奏している推定バッファーだ。

 これでダウンしてくれれば楽なんだが…。


「?!、メンデル、カグラ、危ない!」

「ジャイロ?!」


 弾丸は高速で移動する魔法少女によって防がれた。

 たしかベテルギウスメンバーに韋駄天魔法って魔法を持った奴がいたな。


「この弾丸は…、美空が言っていた指型の弾丸!みんな気を付けろ、レイヴンが近くにいる!」

「ちっ、それでバレるのかよ」


 まあ鴉の手(レイヴンハンド)の弾丸は特殊だし使いまくってたから当然か。


「レイヴン、あちきが狙うのは翼生やした奴と腰に時計付けた奴でいいんだよね?」

「あぁ、翼生えてるのがメンデルキャップ、時計付けてるのがネットで調べたらリバーヤーズって活動名だったな」


 その他は高速移動したのがジャイロボルト、和楽器演奏してるのがホウジョウカグラだったか。

 どのような魔法かは検索しても出てこなかったから通波のデータは無駄にならなかったが、本当に調べりゃなんでも出てくるな。


「それじゃあ民守さんは四人のヘイトを稼いでくれ。九縄は奇襲の準備、、灰崎さんとセイは援護、俺はとにかく攪乱させる」

「了解。それじゃあ行くね、投影幻影」


 そうして九縄の姿が消える。原理としては背景の幻影を自身に重ねて生成することで疑似透明化を可能にしているらしい。


「私も行きますね。…ゴホンッ、初めましてベテルギウスの皆さん」

「お前はレイヴ…ンじゃないな。誰だお前は?」

「私は民守祈、最近聖魔連合へ加入した組織の司教です。今回はレイヴンさんに少々頼まれましてね、こうして前線へ出てきたのです」


 民守さん演技上手いな。それじゃあ俺も行くか。

 その前にもう一発。


「!、また弾丸が!」

「無論、俺もいるがな」

「レイヴン!」


 さて、血液回収するまでの時間稼ぎと行きますか。

 




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