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死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。  作者: 鬼獣八紅
第十一章 組織拡大と魔法少女の実力
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クラーケン

三人称視点です。

「おいおい白夜、こんなもんどこで捕獲した?」

「ここ最近、漁を行ってる海域で船の転覆が相次いでな。今んとこ死者は出てないが危険だからって理由で調査したらこいつがいたって訳だ」


 新たなる(ニュー)素晴らしき世界(ワールド)()(コア)には不思議生物ではない生物も生息している。今の聖魔連合には構成員全員の腹を満たすほどの食料を確保するだけの資金が無いため、構成員は漁業や狩猟、農業などで自給自足している。

 その中でも漁業は多くの構成員の住居が海に囲われていることもあり特に盛んに行われていた。そのためクラーケンの討伐が遅れていたらかなりの被害が出ていたことが予想される。


「クラーケンなんてどうやって倒したの?」

「俺とオロチ、河原、アギトの四人でボコった」

「いやお前水中戦できたのかよ。それとヒーラー無しでよく勝てたな」


 河原は河童なので水中戦が出来るのは理解できる。オロチとアギトはモデルとなった生物が湿地帯に生息しているのでまだ理解できる。

 しかし白夜、というより山の鬼が水中戦をするイメージはない。


「まあ、今回が初めての水中戦だったが意外と何とかなるもんだな。呼吸に関しては俺の能力…いや魔法だったな、抵抗操作魔法で空気の泡作ってそれを頭に嵌めることで空気ボンベの代わりにした」


 大ブームとなった某海賊漫画にて主人公が水中戦を行った際、体を泡で包むことで呼吸の問題を解消していた。これと似たようなことを白夜も行ったのだ。


「そういえば先ほどこのクラーケンがダンジョン云々に関係があるかもしれないと言っていたが、なぜそう思ったのだ?」

「それがな、リスポーンしたんだよクラーケンが。さすがに目の前のこいつより小さかったがな」


 白夜曰く、クラーケンを討伐した数分後に海中に光が集まり出しクラーケンがリスポーンしたとのこと。

 目の前のクラーケンの全長は目測で200Mは優に超える巨体だ。リスポーンした個体がこれより小さいとはいえ結構なサイズだと予想される。


「リスポーンした個体はどうした?」

「流石に放置した、連戦はきついしな。けど一発ぶん殴ってぶっ飛ばしといたからしばらくは安心だろう」

「そうか。それで、ダンジョンコアらしき物はあったのか?」

「戦闘中それらしき物はなかったよ。そもそも、コアの存在知らなかったから視界に入ってたとしても気付かないって」


 コアがどの程度のサイズなのかは不明だが、暗い海中且つ戦闘中ともなるとサイズが大きくても見つけるのは困難だろう。


「まあそうだろうな。レイヴン、ドラゴンとクラーケンの推定ダンジョンの調査を我に任せてくれないか?」

「なら俺も手伝うぞ。発見者がいた方が何かと便利だろ」

「それは構わないが、魔法の教鞭については大丈夫なのか?」

「それについては伊吹山と堕天大聖堂の面々の数名が既に我の代わりに教鞭をとれるレベルに到達しておるから問題ない」


 ライズのいた世界には魔法使いのレベルを示すランクが存在し、ランクはS、A+、A、B+、B、C+、Cの7段階だ。このランクは強さではなく魔法の知識や技術で区分されている。  

 そしてライズが教鞭を始めから数日、構成員の数名がランクB+相当の魔法技術の習得に成功した。

 異世界の学校で魔法を教えるために必要な教員免許的な資格の取得にはB+程度の魔法技術があればよい。そのためライズはここ数日B+相当に成長したメンバーに教鞭を任せていた。

 ちなみにライズは生前ランクA+だが、あくまで生前はであり今はランクS相当である。


「ならいいが…、俺たちも手伝った方がいいか?」

「過剰戦力にならないか?俺もいるのに。オウルは回復要員として来てもらいたいが」

「確かに兄さんまで調査に当てる意味はあまりないね」


 推定ダンジョンの調査にはライズと白夜の参加は確定している。そこにクラーケンを討伐した幹部と一般構成員も加わるとなると、レイヴンまで投入する意味は薄い、はっきり言って無駄だ。

 二てにわかれようにも、ダンジョン関連の知識があるのがライズのみなのでそれも難しい。

 オウルについてはセイというヒーラーが既にいるが、回復要員は多いに越したことはない。


「それなら俺が別件頼んでいいか?」

「何だ灰崎さん?」

「この前通波が七曜の円卓の魔法少女のデータ持ってきただろ。その中でちょっと研究で使ってみたい魔法があったからその魔法を使用する魔法少女の血液を採取してきてほしいんだ」


 そうして灰崎は資料を見せる。


「ほしい血液は三つ。双龍会の上限魔法、そしてベテルギウスの遺伝子魔法と年齢魔法だ」

「ちょっと待て遺伝子魔法って、メンデルキャップと戦えってことか?!」


 メンデルキャップは七曜の円卓第三席本人だ。他二人は円卓メンバーのチーム所属ってだけだが一人だけ相手するレベルが違いすぎる。

 そうでなくとも、無闇に強者にはちょっかい掛けない方がいい。


「別に戦う必要はない。刺すだけで血液を採取できる機械があるからそれを刺すだけでいい。それに俺もサポートにつく」

「それならまあ…。けど、どっちみちオウルは連れてけないな」


 オウルは一応魔法少女連盟所属だ。接触して正体がバレたら面倒なことこの上ない。


「レイヴン~、アルや菫もついてった方がいい?」

「何とも言えないな。どのみち行くにしても明日だ、それまでにライズや白夜と相談してメンバーを決めよう」

「だな、メンバーの取り合いになっても面倒だし」

「なら今から相談するとしよう。ちょうど時間もあることだしな」

「いやそれよりクラーケン先何とかしようよ」

「…そうだったな」


 そうして、この場にいるメンバーでクラーケンの解体を始めるのだった。



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