表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/17

ゴリラがゴリーラってマジ?

「あの子、お母さんに甘えてご飯食べてる!」

「ほんとだぁ、マザコンってやつかしら?」

「「クスクス」」


ここ最近ご飯は大人、子供で別れて食べるのが日常だったのだが、昨日の事があったからか今日はダグリックは母親と一緒に食べている。

それを見た子供達の会話である。


マ「昨日お父さんが魔獣に殺されてしまったんだもの、仕方ないわよ」

「僕たちだって、皆それぞれお父さんもお母さんも、殺されてるよ」


皆が思い出してしまった為に沈んだ空気、気まずい、なんとか明るくしてあげようと思い自分を犠牲にしようとマレイヤ以外には聞こえない声で


俺「地図」


マ「最っ低!!、デリカシーって知ってる?何回か死んで人生やり直した方が良いんじゃないの?」


母以外に鬼の目をされてしまった…

普通に怒られた…笑い話にしようと思ったのに…

そして、今そのやり直した人生歩んでるんです…


俺「ごめんなさい!!泣」

マ「次、同じ事言ったらどうなるか、わかってるわよね?」

俺「はい、申し訳ありません、二度と同じ過ちは犯しません。」

マ「それならよろしい」


マ「皆コレ美味しよっ!?」

許してくれたのかマレイヤは、あえて明るく大きな声を出して皆に果物を見せる。


みなが顔を上げてマレイヤを見て吹き出した。

「「ぶっ」」

「あはははははっ」

「ひーっひーっ、しぬっ、苦しいっ」

「ぎゃはははは!」


ワザとだろう、口の周りにべっとりと、赤い果汁をつけ恥ずかしそうにマレイヤも笑っていた。


子供の笑いはこれだけで良かったのか、敵わないなぁ、マレイヤを独りで笑い者にさせまいと顔中に、黒い果汁をつけて俺も立ち上がった。

「「ぶぅ〜〜っ」」

「ひゃ〜っwww」

「ゴリーラだゴリーラ〜ゲラゲラ」


ゴリーラ?多分ゴリラだよな?


俺「こっちでもゴリラか」

マ「wwwオリーwwwありがとうね」


次々と果汁をつけた子供達が立ち上がり涙を拭きながら皆で笑いあった。

食後暗い雰囲気から立ち直り、大人達と一緒に移動の準備をしていると、4人のおばあさんが大人達を集め始めた、移動の打ち合わせをするのだろう。


アプー「昨晩また1人男手が減ってしまったが」

ロシ「後数日の辛抱じゃて」

チンシー「数日も歩けば新しい大きな国があるらしい」

ンダ「もっと移動が早ければ楽なんじゃがの…」

そぅ言って子供達を見やる。

アプー「着いて来れぬ者は置いて行く」

チンシー「して、フレイよ、マースの具合はどうじゃ?」


________________________

フレイ、マレイヤの母の名

アプー、ロシ、チンシー、ンダ、亡くなった村長の妻のおばあさん

________________________


フレイ「意識は取り戻しました、傷も酷くは無いのですが、まだ自分で歩くのは…」

ンダ「そうか…可哀想だが置いていくしか無いかのぉ」

フレイ「そっ…そんなっ!?」

アプー「なんじゃ?では、馬も、荷車もなくどうやって運ぶと言うのじゃ?」

フレイ「そっ…それはそうですけど」

ロシ「女子供ばかりじゃ、時間はかけてられぬぞ?」

フレイ「では私も残ります、主人を捨てて行く訳にはまいりませんので。」

アプー「良かろう、他の者も異論は無いじゃろうの?」


フリリーヌ「私も、私も息子と残ります。」

エリダ「私も残りたいです。」

「私も子供をもう少し休ませたいので」

子連れの母達が数名言い出す。


ンダ「子がいる者は全員置いていくかえ?その方が移動も早かろう?」

アプー「うむ、そうしてやるのがこやつらの為か。」


子連れ組の女性6人、男性1人、子供10人とその他9人の人達と別れて行動する事になり、そのまま準備を終えた9名とは別れた。


どの道、このまま素泊まりでは遅かれ早かれ、魔獣や獣に襲われて死ぬ事になるだろう、と残った者で洞窟や建物を探す事になり、数名で固まって、近場を探索する事になった。


俺「子供はお留守番…」

きゃろ「何が不服なの?」

俺「さっき、大人達が洞窟か建物を探すって言ってたんだけど、子供は危ないからダメだって言われたんだ」

きゃろ「楽で良いじゃない」

俺「探索は楽しいんだぞ」


転生して体が若いから無限体力だ。

それに伴い昔みたいに探索とかがしたいのだ。


きゃろ「それに洞窟ならあるわよ?」

俺「えっ?マジ?」

きゃろ「マジ、あっちに1日位進んだ所だと道沿いにあるけど、そっちは魔獣も使うから使えないし、けどこっちのなら大丈夫よ」


きゃろ使えるな、ただの喋るマンドラゴラの癖に、と思ったが言わないでおく、これからは見える地雷は踏まないように気をつけるのだ。


母さんに洞窟の事を教えて、皆でマースが回復するまでその洞窟で過ごす事になった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ