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友との出会い

………

一応無事に転生したようだ。


気がついたら知らない女の人と寝ていた。

変な意味では無く普通に寝ていた、どうやらこの人が母親らしい。

綺麗な人だ、どことなく前世の彼女に似ている。


自我と言うものが芽生えていなかったためか、記憶が曖昧だが、なんとなく理解出来る、前世の事などを思い出したのも今だ。


一般的に自我が芽生えるのは、1歳9ヶ月あたりと言われていたはずだが、はたして俺は何歳なんだろう?

などと考えつつも、自然と手が母親と思われる人の乳に吸い寄せられる。

なぜって?そりゃあ目の前に胸があったからだ。

無意識でも揉むでしょ?


「小さい…」

乳が、では無く俺の手が、と考えていたら女性の目が開いていた。


「誰がのおっぱいが小さいですって?」


「ギャァァァァァァァン」


泣いた。

目の前で、母親らしき人が微笑みながら聞いてきただけだ。


だが、目が笑っていなかった、およそ我が子に向けるべきでは無いその目、人のして良い目ではないと思う。


まさに地獄にいた鬼の様な目である。


そぅ何故か俺は、地獄での記憶も持っていたのだ。

解せぬ…普通に地獄を400年程味わった。

衆合地獄(しゅごうじごく)?とかいうところだった。

とにかく痛かった、辛かった、にもかかわらず何度も何万回と繰り返し地獄の中で死んだ、死んでいるのに痛み、も恐怖心も無くならずただただ永遠とも思える程に…即死はしないように、じっくりと足先からすり潰されたりしたのを覚えている。


聞いていた話と違うでは無いか…

地獄とかには行かない予定では無かったか?

いっていたとしても、そこの記憶は無くて良い…断固


とりあえず辛すぎたので、反省など生ぬるい位に反省して不倫とかは辞めようと誓った。


だが地獄での日々から解放され、現世に転生し理解した、この世界が一夫多妻であれば全く問題ないはずだ…と。


そしてそんな事は今はどうでも良い。


自分の母親らしき人が、その鬼と同じ目をしているのだ、怖いなんてものでは無い。


小さいと言ってしまったタイミングが悪かったのは認めよう、だが幼子に、その目はしてはいけないのである。


転生出来たのに死ぬかと思った。

結局言い訳をしようと思ったが、上手く喋れなかったので、寝るまで泣いていた。


その人は母親であっていた。

母親の名はフリリーヌ19歳


今の俺はオリードルと言う名前で2歳だった。


父親は、去年畑で魔物に殺されていた。

顔は覚えていないが、優しい人だったような気がする。


そして、やはりいるのか魔物!

経験値であり、素材や魔石を集めて金儲けにもなる便利な生物だと前世の記憶にある。


冒険して無双をする、そんな未来が見える。

…と邪な考えを抱いていたからだろうか?

産まれ育った村は俺が4歳の時に魔獣の襲撃にあって無くなった。


色んな村を転々とし更に4年の月日がたった。

村から逃げ出してすぐに、別の村を見つけてたのだが、その村もまた魔獣に襲われては逃げ出すといった行動を2回程繰り返した。


村や町では、対応が出来ないと生き残った各村の人達で話し合い、移住出来る所を探す旅の途中だ。

急ぎの旅ではあるのだが、女性や子供ばかり、更に馬持ちの人達は我先にと逃げ出してしまった。

「「地獄に落ちろ薄情者め」」


そのため移動は歩き、疲労で動けなくなってからでは遅いと休憩している。


「君、お名前は?」


知らない子に、後ろから話しかけられたようだ、やはりこの世界でも俺はモテる様だな。

勢い良く振り返り、「俺はっ」

と返事をしようとした所で固まった…


「僕はダグリックさ!、リッキーと呼んでくれ!」

「私は、マレイヤ、よろしくねリッキー」


別の子に話してました…恥ずかしい…

にしても、めっちゃ食い気味に自己紹介するんだな、ダグリックとやら。

あの女の子は子供全員に話しかけているようだが、間違えて返事をしそうになり、恥ずかしさを誤魔化す為、内心でダグリックを笑う。


「…み……は?」

「…」


少し平常心を取り戻した所で気がついた、どうやら俺の番だったらしい、目の前にさっきの女の子が立っていた。


「君、お名前は?」


なにこの子、めっちゃ可愛いんだけど!?

今の俺と同い年位か?ロリコンでは無いが可愛すぎて言葉に詰まる。


「おっ…俺っ…僕はオッリリ、ドドル…」

噛んだ…死にたい…。


「オリリドドル君?私は、マレイヤ、よろしくね」

「オリードル…」

「あっ…オリードル君ね!聞き間違えちゃった、ごめんね?」


俺が緊張して噛んだのに自分の聞き間違えって事にしといてくれた、可愛い上に優しい…だと…


「よ、よよよっよろしくお願いします!!、リードルでもオードルでも好きに呼んで!!」


「ふふっ、それじゃあ、リドルって呼ぶね?」


ダグリックの3倍は食い気味に答えてしまった。

視線に気付くと、マレイヤの後ろで、ダグリックが腹を抱えて笑いを堪えてやがる…

許すまじ…



「だいぶ減っちまったな」


「まぁ何度も魔獣に襲われてるんだ、これだけ残れば良い方だろ」


マレイヤの父マースとダグリックの父エリックの会話だ。

村4つ分、ざっくり見積もって250人は居たはずだが、馬で先に逃げてしまった30人位を除き

今いるのは27人だ。

男性2人、女性15人、子供10人


ちなみにこの世界…スキルや魔法は無かったらしい、母親に聞いたら無言でおでこに手を当てられた、まるで熱を測るように。

聞いてたのと違う…


となると、普通に考えて戦える人は2人だけ。

武器は鎌とスコップ、あとは料理用のナイフが3本位


ダグリックがぼそっと呟いた

「魔獣が出たら全滅…」


「ふっ…ビビったのか?ダグリック」

笑われたお返しに挑発する俺


「ビビってなんかないさ!、もし、また魔獣が出たら、オリードルを生贄にして、マレイヤと逃げてやる!」


「俺は、大人が居なくても戦える」


地獄で味わったた体感400年の苦痛、フリリーヌの怒った時の目、俺は恐怖心が麻痺していた。

魔獣なんて殴り潰してやる…

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