異世界へジャンプ!
家に帰ってきた椿は今の生活が充実していることを実感し、おもわずベットに飛び込んだ。
「ひゃっはーーー」
、、、、、、。
「ここ、どこ、、、」
ーー☆ーー
まわりを見渡せばヨーロッパ風の建物が並んでおり、道路には自動車ではなく馬車が走っている。一言であらわすならば『異世界』のようだ。いや、異世界そのものだ。
とりあえず今置かれている状況をさらに詳しく理解するため、椿は歩いている金髪の少女に声をかけた。歳は椿と同じくらいだろう。
「あのー、ここがどこだか分かります?」
「ここはこの国でも有名な町、ミスビアだぞ。君はそんなことも知らずにどーやってここまで来たんだ?」
言葉が通じることにひとまず安堵する椿。
「どーやって、と言われましても、、、」
異世界に飛ばされたなんてこと信じてもらえそうにもないしなぁと椿は小さくため息をつく。
「まあいい、とりあえず私についてこい」
「そりゃ、助かる。ありがとう!」
おお、これはありがたい。まあ、口調が少し強いこととか、いかにも騎士と言わんばかりの鎧に剣。そのわりにはちょっとばかり露出度が高いことなどなど気になるところはありありだか今考えることはそこではない。まずはついていこう。
ーー☆ーー
初めて見る町に椿はキョロキョロしながら椿は歩く。それから、あの少女のことも気になる。
「そういえば、名前教えてなかった。おれは戸部 椿。よろしく。」
と、自己紹介をしながらフレンドリーに喋りかけてみる。
「そういえば、私も名乗っていなかったな。私はアリア。騎士だ」
「椿、といったな。椿は見るかぎり騎士ではなさそうだが、役職は何なんだ?」
「役職と言われましても、分からないんだが。」
「はぁ、椿はほんとに何も知らないんだな。この世界では個人に合った役職がある。それで私は騎士だったわけだ。」
「自分の役職はどうやったらわかるんだ?」
「それは今向かっているギルドに行けば分かる。」
「その役職ってのは何種類くらいあるんだ?」
自分にはどんな役職が貰えるのかが椿をわくわくさせる。
「それは、数え切れないほどだ。戦い向きな騎士や魔法使いだけでなく、商人や漁師、天使からパシリまでなんでもある。」
パシリみたいなのは絶対にいやだな。しかし、そんな心配よりも役職の種類の数がたくさんあることを聞いてさらに楽しみになる。そんな話をしているうちにギルドに着いたらしい。
「ここがギルドだ。さあ、中へ入ろう!」
「そうだな!早く行こう。アリア!」