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充実した生活
「あー難しかったー」
「だよなー、椿はなにが1番自信ある?」
「全部自信ねぇー」
「さすが椿、まあとりあえず部室行こうぜ」
そうして部室に向かうおれの名前は戸部 椿だ。そして一緒に部室に向かっているのがおれの親友、高坂 健太だ。
教室から部室までは近いのですぐに着く。
「「こんにちは、千冬せんぱーい」」
と、部長に挨拶すると、きらきらした笑顔で挨拶をかえしてくれた。この人が部長の真島千冬先輩で部活は『漫画研究部』だ。正直に言う、おれは千冬先輩のことが好きだ。しかし、告白する自信もないのでこんな想いをもったまま高校生活を過ごしていた。
「はいっ、これ例のやつ」
「ありがとうございます!千冬先輩!」
千冬先輩から借りたのは、ずっと読みたかった漫画だ。
「おい椿、あとでおれにも読ませてくれよー」
と健太も読みたそうにしている。
まあ、こんな感じでおれの生活は彼女こそいないが結構充実していた。今日までは、、、