表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱異端児は夢を見る  作者: 時雨
第二章 駆け出し旅人は……
77/212

第二十五話 解体

総合評価ポイント1000を突破した記念の三話目です。

「それにしてもこれはお主が倒したのじゃろうか?」

「一応な……」



自分の力……と言いきれないのが少し悔しい。

どちらかといえば謎の力が助けてくれたってほうが正しいだろう。



「ってやば!せっかく貴重なドラゴンだから素材取っとかないと!」



魔物の中では、ドロップアイテムになるものとそのまま死体として残るものもある。

スライムはドロップアイテムにしかならない。

ちなみに、オークは死体になる場合とドロップアイテムになる場合がある。

ドロップの場合は肉なので持って帰るが、死体は正直気持ち悪いので放置している。

死体は人の手が入らずに一定時間経つと、消滅していく。

ドラゴンは死体で残っている。

だから、早めに素材を取らないといけないのだ。

まぁ、一度人の手が入ると永遠に残り続けるのだが。



「シュナ!手伝ってくれ!」

「了解じゃ!」

「じゃぁこの瓶にドラゴンの血を溜めておいてくれるか?」

「分かったのじゃ。」



シュナに瓶を渡して作業に取り掛かる。

まずは鱗を刀を使ってはがしていく。

鱗は防具に使えそうだな……

鱗はがしと同時に、肉の塊も取り出していく。

内臓は食べられる気がしないので、後で燃やしておこうと思う。

血が飛び散ったりするものの、なぜか服に吸収されていく。

服が鍵だった理由はこれだったのだろうか……



「お主!もういっぱいになったのじゃ!」

「早くないか!?じゃあもう一つお願いしていい?」

「もちろんじゃ。」



瓶をもう一つ投げ渡す。

一気に鱗を何枚もはがしているが、まだ時間がかかりそうだ。



「よし!これでいいか!」



色違いだった鱗も端っこに切り込みがあるだけで、無事に回収できた。

手に入れた鱗を袋にまとめて魔法袋に入れる。

肉は多すぎても使い道がないのである程度だけにしておく。

魔法袋の中では時間が止まっている為、腐る事はないが内容量が多いと目当ての物を探すのが大変だからだ。



「出来たぞい。」

「は、早いな……」

「何かやる事はあるじゃろうか。」

「じゃぁ……牙を取ってくれるか?」

「分かったのじゃ。」



シュナがドラゴンの口に駆け寄っていく。

小さな子供がドラゴンをはぎ取る絵はなんだかシュールだな……



とりあえず、丈夫なところの骨を探し当てはぎ取る。

骨もいろいろと使える。

心臓部分の骨などを切り取ると、そこから赤い宝石のようなものが出てくる。



「ドラゴンの核石か……」



核石は強い魔物が持っている特殊な魔力などが溜まっているものだ。

装備品に埋め込んだりして使う。



「思わぬ戦利品が多いな……」



鉤爪も刀などを使って頑張って採取する。

これ以上……ないだろうか……



「わらわも取り終わったのじゃ!」



バララと牙が足元に落とされる。

それを全て魔法袋に入れ込む。



「残ったいらない部分は……放っておくと腐りそうだね……」

「燃やしておくのが一番じゃろうか。」

「そうだな……ちょっと待ってて。」



残った死体を全て空間の端っこへ持っていく。



「シュナ。頼む。」

「了解じゃ。」



死体から離れた場所に移動して、魔法陣を生成する。

火玉だ。

そのまま飛んでいき、死体に当たって燃え始める。

たぶん『魔法残留』を使ってあるので燃やすものがなくなるまで永遠に燃え続けるだろう。



そのままボーと火を見つめ続ける。

なんだろうか……むなしく感じる。



そして、火も消えて灰だけが残る。



「で、この後どうするのじゃ?」

「えっと……わからない……」



周りを見渡すも、新たな扉や洞窟、階段などの脱出への手がかりが一つも見当たらない。



「まさか……また無駄足だったのか……?」

「信じたくないのじゃ……死にかけたのじゃし……」

「ウソだろぉ……」

「じゃがお主とのキスができたのじゃし無駄足ではなかったのじゃが……」

「その話はだめ!」



とりあえず部屋を見渡して変わったところがないか確認する。

くそ……なにもないな……



「ありゃ?」

「どうしたんだ?」

「魔法陣の構成が変わっているような気がするのじゃが……」

「本当に!?」



あらためて魔法陣を確認する。

確かに少し大きくなっている気がする。



「シュナ……起動できるか?」

「もちろんじゃ。」



念のために武装を確認していつでも戦えるようにする。

もうドラゴンの二の舞にはなりたくない。



「いくぞい。」



シュナが魔法陣に魔力を流し込み、起動させ始める。

魔物が現れたりは……していないようだ。



そして完全に起動した瞬間……頭に何かが流れ込んできた。

次回、燃焼。

本当に何が起きているのでしょうか……

これは、夢でしょうか。

というわけで寝ます。

願わくば、起きたらランキングが上がっていますように。

みなさん、ブックマーク、評価、感想など宜しくお願いします。

下の文字クリックも宜しくです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ