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最弱異端児は夢を見る  作者: 時雨
第二章 駆け出し旅人は……
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第二十二話 空間

よく分からないけどPVがものすごいふえている為、もう一話投稿します。

「なんじゃろう……この空間は……」

「ダンジョンの終着点がここだといいな……」



空いた穴からとりあえず出て、空間の状態を把握する。



「とてつもなく広いな……光る床に……魔法陣?しかも知らない構成だし……」

「あの時の移動魔法の魔法陣とは違うかたちじゃのう……違うところに移動するのじゃろうか……それとも別の力があるのじゃろうか……」



魔法陣を観察するために少しずつ近づいていく。

だが……



「お主!止まるのじゃ!」

「何!?」



急いで足を止める。

だが……もう遅かったようだ。



足元で魔法陣が光り輝き始める。



「な、何だ!?」

「魔法陣が勝手に作動しておるのじゃ!たぶん近づいたから作動したって事じゃろう!」



魔法陣の光が段々と強くなり、つい目を背けてしまう。

だが、さらに光は強まり続けて視界が完全に白く染まる。

目を閉じてもまだ視界が白い。



「ギャオォォォォォ!」



耳に何者かの叫び声が入る。

目を頑張ってあけるも、視界がホワイトアウトしているせいで何も見えない。



「お主!避けるのじゃ!」



叫び声にしたがって後ろへ跳ぶ。

だが……



「うわぁぁぁぁ!?」



体に大量の風が吹きつけ、足が耐えきれずに後ろに吹き飛ばされる。



「くはっ!」



背中に盛大な衝撃が走り、肺から空気が放出されてしまう。

な、なにが起きているんだ……



「お主!危ないのじゃ!」

「き、『起動』……」



さっきまで温存しておいた魔境眼を起動させ、なんとか視界を確保する。

すると、何者かの口に赤い魔力が溜まってこちらに飛んできそうになっている。



「や、やばい……」



体が衝撃で鈍ってしまっていて動けない。

一瞬、死を覚悟する。

だが……横から強力な風が吹き込み、体が横に吹き飛ばされる。

その直後、さっきまで自分がいた場所に火の球がぶつかり爆発が起きる。



「大丈夫じゃろうか!?」

「あぁ、ありがとうな。」



あの風はたぶんシュナが起こしたものだろう。

ホワイトアウトしていた視界もだいぶ戻ってきた気がする。

改めて、敵の姿を確認する。



「え……まさか……」



巨大な体に二枚の翼。

凶暴そうな体つきに長い尻尾。



「ど、ドラゴンか!」

「あの伝説の魔物じゃろうか……」



現れては災害を起こし、ランクEXの冒険者でもやられる事のある魔物。

こんなところにいるはずは……



「とりあえず、やるぞ!」

「もちろんじゃ!」



シュナが魔法陣をいくつも展開させて攻撃を仕掛けていく。

最初から全力で行くようだ。

だが、魔法がぶつかってもドラゴンは平然としている。

怪我の一つもない。



「だめじゃ……硬すぎるのじゃ……」

「弱点も見つからないし……ってシュナ!飛べ!」



ドラゴンがこっちに尻尾を振りまわしてくる。

シュナが魔法道具を使ってある程度高くとぶものの、僕はそこまで跳べる自信がない。



「グァッ!」



刀を構えて受け止めようとするが、尻尾の力が強すぎて吹き飛ばされる。

そのまま壁に叩きつけられて、肺から再び空気が漏れる。



体が悲鳴を上げるも、回復薬を取り出して飲んで回復させる。

さすがに、魔法だけじゃ無理か……

なら……



「シュナ!ドラゴンに特別な加護が掛かってないか調べられるか?」

「やってみるのじゃ!」



シュナの目が青に染まる。

あの目は……僕の体を調べた時と全く同じ色だ。



「よくわからないのじゃが、近づけないとかの加護はかかってないようなのじゃ。」

「了解!」



魔法袋からウサ耳を取り出して、ネコ耳と取りかえる。

そのまま足を踏ん張って、高く跳ぶ。



「これは楽しいなっ!」



刀を首元に向けて全力で振るう。

もちろん風魔法と共にだ。

だが……



(カキン)



「何!?」



あっけなく弾かれて落下する。

がんばって体制を整えて足から着地する。

想定していた足へのダメージは全くない。

これもウサ耳の効果だろうか。

これならば最初から壁を跳んでいけばよかったと後悔する。



「たぶん鱗が硬いのじゃろうな。」

「鱗がないとこを探すかそれともはがすか……シュナ!透過の短剣を貸してくれ!」



飛んできた短剣を受け取って、ドラゴンの鱗を意識して投げる。

すると、ドラゴンの鱗を通り抜けて体に突き刺さる。



「グルゥァァァァァ!」

「効いてはいるけれど効果は薄いな……」

「攻撃が弱くなるどころか強くなってるようじゃしな。」



ドラゴンが飛ばしてくる火の球を避けながら対策を考える。

くそ……何かいい方法はないのか……



「お主!あれを見るのじゃ!」

「なんだ!?」

「ドラゴンの後ろの壁に何か彫られているような気がするのじゃ!」



目を凝らして見ると、確かにくぼみが見える。



「シュナ!ドラゴンの気を引きつけておいて!」

「了解じゃ!」



そのままドラゴンの横を通り抜けて後ろの壁を見る。

そこには……

次回、怒り。


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