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最弱異端児は夢を見る  作者: 時雨
第二章 駆け出し旅人は……
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第七話 降下

連続投稿七話目です。

突然の揺れに対応できず倒れてしまう。



「な!何が起きているんだ!?」



断続的に続く揺れに頑張って対応しながら砕けた石碑に近づいていく。

念のために刀を持っておかないと心細い。



「くそ!何なんだこの揺れは!」



揺れで酔いそうだ。

胃の中のものはほとんどないが、胃液が口から出てしまいそうだ。



「シュナ!大丈夫か!」



大声で呼びかけるけど返事がない。



そして数分揺られ続けただろうか。

ようやく揺れが収まった。



「な……なんだったのだろう……」



だが、安堵したのもつかの間。

今度はこれまでにないぐらいの大きな揺れが襲ってきた。



「ホントになにが起きてるんだよ!」



もはや足が地面に付けられず地面に這いつくばった状態だ。



そして、揺れがどれだけ続いただろうか。

そしてついに……



「ちょ!うわぁぁぁぁ!!」



地面が落下し始めた。

ちょうど開けた土地全体が地面に沈みこむようだ。



「ちょ!速いぃぃぃ!」



しかもものすごい速度で沈んでいく。

体が地面から少しずつ浮いているのを感じる。

とりあえず地面に手を突きさして宙に浮くのを防ぐ。



「くっそ!速く止まれ!」



体がほぼ逆立ち状態になって、今にも手が地面から抜けてしまいそうだ。

もう片方の手で刀を無理やり突き刺して支えにする。

テントの方はしっかり地面に固定してある為大丈夫のようだ。

中は……特に物は置いてないので何とかなっているだろう。



何秒立っただろうか。

急に上昇……いや落下が止まる。

体が地面に思い切り叩きつけられる。

そのまま横に転がる。



「グハッ!ってあぶねぇ!」



刀が反対側にあったのを見てゾッとする。

もし着地の時に反対側に転がっていたら体が輪切りにされていただろう……



「イッタッタ。何が起きたんだ!?」



とりあえず体を動かして地面に座り込む形にして周囲を確認する。

だが、よほど深くまで落ちたのか光源がなく、見えるのは空に浮かぶ小さな月だけ。



「えっと……魔法袋にたしか……」



魔法袋の中をごそごそと探し、似た感触のものを探し出す。



「えっと小さなへこみのある丸い球だから……これは変な突起が付いてるから違うし……こんなとげとげのボールなんて入れてたっけ。」



なんか関係ないものばかりが手に当たる。



「あった!えっと……『点灯』!」



手の中にあった球が光り輝く。

ほのかに暖かい感触だ。

この球は、クルレスさんが置いていった袋の中に入っていた機械の一つだ。

だが、光がそこまで強いわけでもなく、テントが薄く見えるぐらいだ。



「とりあえず……『起動』」



魔境眼で周りに敵などがいないか確認する。

暗闇では魔境眼は相当使える。

魔力を感知するため、明るさは関係ないのだ。



起動した状態で当たりをぐるりと見回す。

テントで白く光り輝く光が見える。

だが、もう一つ。

薄い光が発生している空間が遠くに見える。



「とりあえず空間はあとで確認するとして、シュナは大丈夫かな……」



念のために刀を構えた状態でテントの方向へ移動する。

魔力反応は見当たらなかったが、物理的なトラップがないとはいえないからだ。



「シュナ。大丈夫か?」



テントを開けて球を置く。



「む、むにゃぁ。」



だが、視界に入ってきたのはシュナの安らかな寝顔。

ず、ずるい。

というかなんであんな出来事あったのにまだ眠れているのだろう。



そう思ってシュナの方を見ると、シュナの背後に青い魔法陣が見える。



「まさか……無意識状態で縛魔法で体を固定した!?」



よく見ると、体にお腹や胸などに青い縄が掛かっているのが見える。

無意識で魔法を発動するとは……恐ろしい子!



「むにゃぁ?イ……イツキじゃろうか……」



絶句している最中にシュナが起きてきた。

なんか騒いでしまって起こしちゃったようだ。



「む~ねむいのじゃ……」



そう言うと同時に魔法陣を生成し始める。

『水玉』のようだ。



(ばしゃぁ)



自分で生成した魔法を自分にかけるという曲芸をして目を覚ますシュナ。



「で、どうしたのじゃ?」

「えっとね……外を見てごらん。」



そう言って外に出るのを促す。

それに従ってシュナが外に出て……



「何なのじゃこれはぁぁぁぁ!」

ランキング走破できるかな……

そして上がるかな……

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次は深夜0時に投稿……

現在230位です!!!やりました!!!

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