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最弱異端児は夢を見る  作者: 時雨
第一章 最弱異端児は・・・
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第三十話 禁術

おはようございます。

ではどうぞ(ネタ切れ)

「思ったより早く終わったのじゃが次はどうするのじゃ?」

「そうだな・・・クルレスさんのところにこの刀を見せにいくか。」

 

 

 約束は早めに果たしておきたいと思う。

 

 

「了解じゃ。早く言って晩御飯はしっかり食べるぞい!」

「分かった分かった。から手を引っ張るのをやめてくれ。ころびそうだ。」

 

 

 満面の笑みで手を引っ張ってくる。

 力は弱いはずなのにどうしてここまで引っ張られるのだろう。

 

 

 すごいスピードのシュナに追いつくのに精一杯になっていて気が付いたら行商人の店の前についていた。

 

 

「おじさ~んまた来たよ~」

「おう久しぶりだな。一ヶ月ぶりか?」

「いやそんなにたってないから。実際一週間。」

 

 

 年齢が増えてボケてきてしまったようだ。

 

 

「で?何しに来たんだ?」

「ミラネウム金属の末路を見せにきたのさ。」

「その言い方・・・失敗したのか?」

 

 

 少し悲しそうな表情を見せてくる。

 笑いをこらえるのが大変だ。

 

 

「残念。その反対だよ。これを見ればわかるさ。」

 

 

 そう言って魔法袋から刀を取りだす。

 

 

「おぉ!これは……すごい業物じゃないか!」

「しかも特殊機能付きだよ。」

 

 

 そう伝えてギミックを発動させる。

 

 

「『解除』」

 

 

 ゴトリと金属の塊が落下する。

 

 

「すげぇ!お前のドヤ顔ムカつくけれどそれを差し引いてもすげぇ!」

 

 

 すこしムカつく事言われたけれどスルーする。

 

 

「これは……10万カルでどうだ?」

「売らないよ!!」

 

 

 さすが、商魂たくましい。

 だけどこれは売らない。

 絶対に・・・

 

 

「30万カルだと?」

「う……」

「お主!覚悟はどうしたのじゃ!」

「はっ!あぶないあぶない……」

 

 

 言葉に惑わされそうになった。

 

 

「まぁ冗談だ。それでお前に渡したいものがあるんだ。」

「なんだ?」

 

 

 たいていクルレスがタダで渡す物はキワモノか大変な物しかない。

 用心するに限る。

 

 

「えっと……たしか……あった!」

 

 

 商品棚の奥にある箱から謎のものを取り出してきた。

 

 

「これだ。ちょっとキワモノでな。」

 

 

 一枚の四つ折りにされた紙を渡される。

 見た感じだと頑丈で高級な紙だ。

 このサイズだと一枚で500カルはするだろうか。

 

 

「開いて中を見てみな。」

 

 

 言われたとおりに開いてみる。

 中には魔法陣がものすごい密度で描かれている。

 目を凝らして見るが文字が小さすぎて読み取れない。

 

 

「なんだ?これ。小さくて読めないぞ。」

「これを通して見てみろ。」

 

 

 渡されたのは握りこぶしぐらいのレンズ。

 魔力を込めて作られていて、相当倍率が高そうだ。

 値段で……50000カルぐらいだろうか。

 

 

「えっと……このサイズの魔法陣だと……」

「この事は他言無用だからな。絶対に言うなよ……」

 

 

 いきなり声のトーンを低くしてしゃべりかけられる。

 なにか不気味だ。

 

 

「この魔法陣は……サラマンダーの魔法陣だ。」

「サラマンダー……って禁術指定のものじゃないか!なんで持ってるんだよ!捕まるぞ!」

「だから言っただろ。きわものだって。その紙だけでも魔法が使えるからな。」

 

 

 まさか犯罪を犯しているとは……

 

 

「たのむ!これを受け取ってくれ!このレンズもつけるから!」

「やだよ!レンズだって対して使わないし!」

「これ便利だぞ!魔力が込められているから魔法道具を作るときに細かい文字まで彫れるようになるぞ!」

 

 

 魔法道具制作装置は魔力を光のように刻むことで出来る。

 たしかに魔力付きのレンズを通せば細かく彫れるだろう。

 

 

「頼む!ほんとに!魔法実行用の特殊紙もあげるから!」

「なに!」

 

 

 魔法実行用の紙は相当高価だ。

 その紙を破る事で書かれた魔法陣が自動で展開される。

 戦術的にも使えるし、ただその魔法陣の紙を匿うだけでもらえるなら……

 

 

「なら……さっき手に入れた結界石もあげるから!」

「結界石?なんだそれは。」

「4つセットで起動する欠陥品の魔法道具だ。魔力が含まれるものを防ぐ事が出来る。」

「で?欠陥は?」

「外からの攻撃はそのまま通すことと生き物は通してしまう。そして、10秒しか持たない。」

「ふむ……」

 

 

 頭の中で活用方法を考える。

 とりあえずもらっといて損はないかもしれない。

 

 

「分かったよ。交渉成立でいいよ。」

「よかったぁぁ……」

 

 

 クルレスの顔が一気に安堵に包まれる。

 

 

「絶対に僕が持ってるという事も他の人にもらすなよ。」

「分かってるよ。俺が渡したんだからお前が捕まったら俺まで捕まる可能性があるんだから。」

 

 

 予想外の収穫。

 とりあえず全て魔法袋にほうりこむ。

 

 

「これで何とでもなるだろう。」

 

 

 他の人にあける事は出来ないのだから。

 

 

「ふぅぅぅ。行商人も楽じゃないな……」

 

 

 クルレスが愚痴のようにこぼす。

 

 

「じゃあ僕はもういかなきゃ。」

「おう、また来いよ。」

 

 

 そう言って店から出る。

 

 

「それにしても良かったのじゃろうか?」

「なにがだ?」

 

 

 シュナが不思議そうな眼で見てくる。

 理由が理解できない。

 

 

「結界石の使い方。聞いておらんじゃろう。」

 

 

 Uターンして店に向かった。

次回!未定!

えっと、感想で指摘が多かった人称の不安定な所がありましたら教えて下さい。

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