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最弱異端児は夢を見る  作者: 時雨
第三章中編 偽救世主は……
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第二話 森林

今日は、目的は……ある事にはあるが、必ず遂行しなければならない物でもないかな。

崩壊草を探しながら……友好を深める。

まぁ、一番心配していた友好を深めるというのは意外と嫌われてはいないみたいだ。徹底的に憎んでいる人もいるみたいだけど……心の奥底に完全に住み着いてしまった恨みというのは対処がしづらい。

僕もシュナも簡単に殺される事は無いと思うけど、一応警戒して腰に小さな武器を潜ませてある。雑務用の小さなナイフの様なものだ。



「綺麗な森林じゃな……」

「おう、話が分かるじゃねぇか!この木は一本一本丁寧に育てているんだぜ!」



今いる森林は、見渡す限り木しか見えず簡単に迷ってしまいそうだ。

確かに、僕がいた町の森林よりも木に艶がある気がする。心なしか、空気もおいしい。

僕の家に生えていた大きな木も大切に育てていたけど、ここの木は全部がおなじように大切にされているように感じる。



「なかなかすごいところですね」

「ここの国は基本自給自足だから、木材とかもしっかり確保しないといけないんだが、ただの木材じゃつまらんから質も上げているんだぜ。もう一か所にも同じ森林があるんだが、そこでも同じように質を上げるために頑張っているんだぜ」

「競争によってさらに上の物を作り出す……ってところなのじゃろうか?」

「イイ考えじゃねぇか。お嬢さんも察しがいいな。まぁただ質を上げるためだけじゃなくて新たな開発にも取り組んでいるんだぜ。たとえば、火に強い材木とかももうすぐ完成するってところだな」

「すごいじゃないですか!」



火に強い木材。これは、うまく応用すればなかなかの武器になると思う。

完全なる耐火を実現することができれば、安価で軽量な火から身を守るための防具ができるかもしれない。



「とりあえず、こんなところだ。お目当ての物は見つかったか?」

「残念ながら見つかりませんでした……」

「必要な物は崩壊草だったな。探してみるが、あんまり期待するなよ。どこに生えているとかという報告が一切来ていないからな」



助けてくれた獣人に感謝の言葉を送り、森林エリアから脱出する。

区切り目はしっかりとしているようで、森林から一歩でたら綺麗な草原が広がっていた。

動物が何匹か自由に歩き回っている。



「ここから先は牧畜……いや、草原エリアだったはずだな。ここからは詳しくないが、迷子にならないように気をつけろよ」

「ありがとうございました」

「探し物頑張れよ!」




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