第二十八話 保管
諸事情により、朝投稿できなかったので今します。
「聖水って……何に使うのか覚えていないわ……マサトは覚えている?」
「確か……呪いとかを解くのに使ったはずだよ。でも、とてつもなく貴重で値段も常に高騰しているからね……入手は難しいだろうね。」
ここに来て最悪の事態……
奴隷紋の解除薬を作りたかったのに……最後の最後の一ピースが足りない……
「ここまで来たのに……最後の一つが足りない……」
「こればっかりは僕も入手ができないとおもう……八方ふさがり……」
他に入手できる場所はあるだろうか。
クルレスさんは……持っていない可能性がとてつもなく高いし……
彼が扱う商品は、貴重で珍しい物だけなので高価なのに一般的な物はほとんど扱わない。
他にも見当たらないし……
呪いの解除……呪いの解除……
ふと、頭の中で一つの事を思い出す。
呪いの類の勉強はほとんどしていないが、一つだけ話題になった事があったはずだ。
学校の闘技場の結界の中で呪いの類の魔法を使って、重症を負わせた事件があったと聞いた事がある。
結界を解除しても呪いは残り、結果的に呪いを受けた人は死んでしまったそうだ。
それ以来、学校には一つだけ呪い解除用の聖水が常に置かれる事が決まったはずだ。
という事は……
「学校にあるはず!」
「どうしたの、いきなり。」
マサトが驚いたような表情を出す。
「確か、昔の事件の影響で学校に聖水が置かれる事が決定していたわよね!」
「あ、そうだ!あの、救護室の中にものすごい高そうな感じの箱が厳重に保管されていたよ!まさかそれが!」
「そう、たぶんそれだわね。」
「なら、それを入手するしかないね……ガラスケースの中だから、ガラスは割ってそこから箱を取り出せば……箱の鍵は包帯の棚の奥底にあったあれだろうし……」
「ちょっと!何盗む前提で考えているのよ!ばれたら大変な事になるわよ!」
OVR大賞落ちました!
ですが、この小説はそのまま続行します。
あと、新作を並行して出すかもしれません。
詳しい事は活動報告に書いてあるので宜しければご覧下さい。
コメントなどもして下さると助かります。
あと、この番外編はあと二話で一旦終わり、第三章が始まります。
お楽しみに!




