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最弱異端児は夢を見る  作者: 時雨
番外編 平凡な者は……
112/212

第八話 救護

「だ、大丈夫!?えっと……結界は……これは弱いから物理的に起きた怪我には効かないんだ!とりあえず、今いる物は……とりあえず、甘くないシュワップで消毒を……」

「待ちなさい。今、絶対に怪我した場所にやってはいけないことをやろうとしてたでしょ。それだと余計に痛いじゃない!というかねんざだから傷口はないわよ!」



慌てているマサトに苦笑を洩らしてしまう。

確かにシュワシュワしている物をかければ傷の菌は取れるかもしれない。

でも、それ以上に痛みがひどい事になるでしょ……

マサトは頭がいいけど、どこか一本ネジが抜けているわね。



「とりあえず、ねんざをした場所を冷やした方がいいわね。救護室から凍らせたタオルとか、冷やせる物を持ってきて!」

「わ、わかった!」



マサトがあたふたとしながら、救護室に向かって走っていく。

痛むけど……明日にはぎりぎり治るかしら。

イツキをけるときに何回かねんざを経験しているので、治りは速くなっている。

まぁ、骨折とかでなくてよかったわ。

ねんざなら、明日の大会には出られるけど、骨折だと出場も危なくなるし、競技によっては多少のハンデになってしまうだろう。



「大丈夫ですか?サクラさん。」



体育の先生がマサトと同じようにあたふたとしながら、こちらに向かって走ってくる。

あのぼよんぼよんと揺れる凶器()……うらやましい……

イツキとかはその話題にはあまり触れてこなかったけど、私にも少しだけは胸がある。

決してまな板というわけでは……ない!

服のせいでないように見えているだけだから!

いつかは、あれぐらいの凶器が欲しいわね。



「えぇ、ちょっとしたねんざです。冷やせば今日中には治ります。」

「本当に大丈夫ですか?一応救護室に……」

「えっと、大丈夫です。いま、マサトに冷やすものを取ってきてもらっているんで。」

「一応、次の試合は休んでていいですよ。ねんざが悪化しても大変ですし。」



先生の肩を借りながら、屋根のある場所まで移動させてもらう。

少し歩くと足がズキリと痛む。



「サクラー!持って来たよ-!」



マサトが帰って来たようだ。

第三章の予告7

いくつかのなぞも明らかに!

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