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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
94/188

熱河シリーズ第1戦 悠久の風に吹かれて

[ホーム]大連

8星渡(1-0)-高遼二(4-1)

9林(1-1)-山元(2-0)

6棚橋(4-1)-ドラグノフ(1-0)

5パウロ(4-1)-太刀川(1-0)

7アンジェロ(3-1)

3柳中平(4-1)

4近堂(3-0)

2清水(4-2)

1松浦-石風呂(1-0)-本郷(1-1)-趙雅憲-中西(1-0)-伊東-古池(1-0)-北


[ビジター]平壌

7小谷

4成田

8志田

3趙民陽

5鈴木

6奈良橋

9幕内

2小松

1前田


平 200 100 200 5 ○前田-西向-菅-S井垣 32勝35敗4分

大 002 000 020 4 松浦(1-2)-●石風呂(3-1)-趙雅憲(3-1)-伊東(1)-北(1) 39勝25敗7分


 今週末に開催されるオールスター戦。その前に今日から2試合、熱河省を舞台に通称熱河シリーズが開催される。試合会場には大連が1位指名した竹松龍徳投手も観戦に訪れた。また、体調の癒えたパウロも戦列に復帰した。これでより磐石な布陣で戦いに臨めるようになった。今日は負けたがこれから重要になってくる伏線が敷かれた一日ではないだろうか。


 大連は2番に本来は不動の4番である林を置くという変則的なスタメン。これはオールスターに出場する星渡と林を熱河のファンにお披露目するためである。下手に試合に出して怪我させるのはまずいので1打席で退散。林はヒットを打ったので代走を送られた。


 大連からオールスター戦に出場するのは吉野投手、星渡、林両外野手、それに開催地枠の松浦投手を加えた4名である。開催地枠とはオールスター戦開催地を本拠地とするチームから1人選出されるという制度で、大抵はあえて監督推薦で選ぶほどではないが面白い活躍を見せている若手選手の名前が挙げられる。もう1つの開催地である千葉からは、ルーキーながら快速で魅せている伊知嶺外野手が選出されている。


 さて、試合は松浦が平壌の2番打者で20歳の成田翔吾にセンター前ヒットを打たれると、続く志田憲一にホームランを打たれていきなり2点ビハインドの展開となった。初回を終えると星渡から高遼二、林から山元、松浦から石風呂に交代した。本番はここから始まる。


 3回裏、先頭打者の清水がレフト前ヒットで出塁。ピッチャー石風呂は三振に倒れるも高がライト前ヒット、山元が四球でワンナウト満塁とチャンスを作る。ここで棚橋が前田のスライダーをきれいにセンター返しの2点タイムリーヒットを放ち同点とする。しかしその直後、今季平壌の5番サードに定着した鈴木勇気が3ベースを放ち、奈良橋のセカンドゴロの間にホームに生還して3対2とした。


 大連は5回に代打本郷がヒットを放つも後ろが続かず。6回にもアンジェロ、柳中平の連打があったが近堂三振、清水レフトフライで得点が入らなかった。大連がもたもたしているうちに平壌が追撃。7回に先頭の幕内が死球で出塁。続く小松玉明の打席で、小松はバントをしたがピッチャー趙雅憲のエラーでセーフに。代打佐々木武介のライト前タイムリーヒットで1点。二死後、志田のレフト前タイムリーヒットで2点目も入ってしまった。


 8回裏にようやく大連の反撃がスタート。まず先頭打者のパウロが復活を印象付ける2ベースで出塁。アンジェロのライトフライでパウロの代走太刀川は三塁へ進むと、柳のセカンド強襲安打でホームイン。近堂四球で一二塁として、清水がゴロで三遊間を抜くと柳がホームに突入。クロスプレーを制して得点。続いて代打に古池が起用されたが平壌の金源直監督が3番手に繰り出した菅緑郎の前に三振。高もセカンドフライに打ち取られた。9回はリリーフエース井垣の前に三者凡退で試合終了。


その他の試合結果

36勝30敗5分 新京 2-9 光州 23勝43敗5分

32勝35敗4分 ハルビン 4-3 奉天 40勝26敗5分

31勝37敗3分 開城 3-6 チチハル 34勝33敗4分

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