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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
91/188

シンプルな野球の姿

[ホーム]大連

8星渡(3-1)

3柳中平(4-1)

6棚橋(4-0)

9林(4-1)

7アンジェロ(3-0)

5ドラグノフ(3-0)

4近堂(3-0)-本郷

2清水(3-0)

1吉野(2-0)-古池(1-0)-野藤


[ビジター]開城

8西平

6竹端

5肥後

7高弘美

9グレス

4笠原

3吉田

2浜野

1朴仲哲


開 000 000 020 2 ○朴仲哲-タチトナ-S黒垣 31勝34敗3分

大 000 001 000 1 ●吉野(8-2)-野藤(1) 37勝24敗7分


 オールスター前では最後の3連戦。来週に熱河シリーズの2試合が行われた後の16日からオールスター戦が開催される。大連は吉野、開城は朴仲哲のエース対決。ともにオールスター出場メンバーに選出されている。両エースは期待に応えるような熱い投手戦を繰り広げた。


 序盤、中盤と動きなし。どちらの投手も速球、コントロールが冴えておりピンチすらほぼ皆無という見事なピッチングを披露した。その均衡が破られたのは6回裏。先頭の星渡がサードへの内野安打で出塁と盗塁でチャンスを作る。柳中平は浅いライトフライ、棚橋はショートゴロに倒れたが4番林が勝負強さを見せた。3球ファールで粘った後の6球目、カットボールの軌道にうまくバットを合わせてレフト前に。星渡の俊足がホームを踏んで待望の先取点を大連が入れた。


 しかし開城の反撃はここから始まった。7回表、一死後に笠原がレフト前ヒットで出塁。続く吉田大輔は初球打ちが功を奏してライト前ヒットとなり一三塁に。しかし浜野を計算通りのセカンドゴロダブルプレーに打ち取って得点は許さず。


 続く8回、開城はここまで好投を続けてきた朴に代えて行元知広を打席に送った。行元はシグマール監督の期待に応えて左中間への2ベースヒットを打った。続く西平は四球で一二塁とするが竹端を三振に仕留めてワンナウト。そして迎えるバッターは肥後吉誠。交流戦では失速した肥後だがここ数試合はまた持ち直してきた。その肥後は4球目にフライを打ち上げた。力ない打球だったが飛んだ方向がちょうどショートとレフトの間でボールはグラウンドに落ちた。ワンナウト満塁。


 ここで迎えるのは4番の高弘美。今季は未だに2割5分前後をうろうろしているがここぞの場面での勝負強さは健在だった。吉野のストレートに逆らわない、うまいバッティングでサードの横を抜く逆転タイムリーヒットを放って試合を決めた。8回はタチトナ、9回は黒垣と開城の勝ちパターンの前に大連はノーヒットに抑え込まれて試合はそのまま終了。エースが投げ、4番が打つという分かりやすい試合だった。


その他の試合結果

35勝28敗5分 新京 2-3 奉天 39勝24敗5分

30勝34敗4分 平壌 8-1 ハルビン 30勝34敗4分

21勝42敗5分 光州 5-4 チチハル 32勝32敗4分

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