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大日本リーグ-大連戦記-  作者: 沼田政信
シーズン150試合
87/188

負け越し 届かぬ反撃

[ホーム]大連

8星渡(3-1)

3柳中平(4-1)

6棚橋(4-1)

9林(3-1)

7アンジェロ(4-2)

5ドラグノフ(3-0)-立石(1-0)-太刀川

4近堂(4-0)

2清水(4-1)

1フローデセン(1-1)-古池(1-1)-趙雅憲-平野-ノーリー(0-0)-野藤-小松原-水内(1-0)


[ビジター]新京

3矢野元

8武沼

2英

9劉照凱

7玄新光

6バジーノ

5ボンズ

4中沢

1ジェンキンス


新 003 000 100 4 ○ジェンキンス-阿野-鈴木芳-S畑 33勝26敗5分

大 000 011 100 3 ●フローデセン(5-3)-趙雅憲(1 2/3-1)-平野(1/3)-野藤(1)-小松原(1) 35勝22敗7分


 2位攻防戦の第3ラウンドは大連がフローデセン、新京はジェンキンスの外国人対決となった。このジェンキンスという投手の評判を首脳陣やチームメイトから聞くと一様に「真面目」「紳士的」といった言葉が飛び出す。そしてピッチングも速球はそこまででもないが抜群のコントロールで打者をじっくり料理するというまったく紳士的なものである。どこか無頼の侠客を思わせるフローデセンとはまた一味違うタイプの投手だ。


 さて、試合は序盤から新京ペース。3回、一死後から矢野元、武沼の連続安打と英の四球で満塁とし、劉照凱が走者一掃のタイムリー3ベースを放って一気に差をつけた。直後の3回裏に大連は反撃。一死後、フローデセンがレフト前ヒットとバットで魅せた。さらに星渡がセンター前、柳中平がライト前に落として新京と同じくワンナウト満塁のチャンスを作る。しかし棚橋がジェンキンスのカットボールを引っ掛けて最悪のダブルプレー。決定的チャンスを逃してしまう。


 フローデセンは5回裏に代打が出て降板。またもピリッとしないマウンドだった。そしてフローデセンの代打で登場の古池が今季1号ホームランをレフトスタンドに放った。さらに6回には林の四球とアンジェロの本日2安打目となる左中間への2ベースで二三塁として、ドラグノフのゆるいファーストゴロの間に林がホームインで1点差まで追いつく。


 7回表、2イニング目となる趙雅憲が新京に捕まる。先頭打者の8番中沢春二は2球で追い込んだが粘られて結局四球を与えてしまう。ジェンキンスの代打石田はライトフライに打ち取ったが、矢野元にレフトオーバーのタイムリー2ベースを打たれて4対2と突き放される。武沼はセカンドゴロで2アウトランナー三塁としたところでピッチャーを平野に交代。後手に回った采配だが、平野は英をサードフライに仕留めて仕事は果たした。


 その裏、2番手投手阿野恒助から清水が2ベースで出塁。ノーリーのバントで三塁まで進み、星渡のライト犠牲フライで4対3まで来たが反撃もここまで。鈴木芳博、畑陽一のリリーフ陣に抑えられて試合終了。結局この対戦は1勝2敗と負け越してしまった。また、9回に守備固めとして3年目の太刀川勇太が一軍初出場を果たした。179cm76kgとそこまで大きな選手ではないが二軍ではシャープな打球を飛ばすそうだ。パウロが欠場している今はチャンスなのでまずは守備要員から実績と経験を貯めていきたい。


その他の試合結果

29勝32敗3分 開城 2-1 ハルビン 29勝31敗4分

37勝22敗5分 奉天 3-0 チチハル 30勝30敗4分

27勝33敗4分 平壌 3-9 光州 19勝40敗5分

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